ドンジャラとは?役や歴史・ディズニー版などの種類も
ドンジャラとは?
ドンジャラとは、麻雀を簡略化したテーブルゲームで、その簡単さから麻雀を全く知らない人や子どもでも楽しめるようになっています。
初代ドンジャラの発売は1980年であり、ドラえもんやディズニーなど人気キャラクターをモチーフにしていることもあって、現在でも人気のある歴史のあるゲームとなっています。最近ではドンジャラとして遊べるだけでなく、付属のカードやゲームシートを使ってすごろくやナンプレとしても遊べるものが主流となっています。
ドンジャラのルール
ドンジャラは9種類×9枚の計81枚の牌で構成されています。この9種類は背景色によって分けられており、この牌の組み合わせや描かれているキャラクターの図柄によって役が成立し、役の難易度に応じて点数を獲得できます。ゲーム終了時に最も点数を持っていたプレイヤーが優勝です。
製品によっては上記の牌以外に、麻雀には存在しない「オールマイティ」と呼ばれる牌もあります。オールマイティはトランプにおけるジョーカーのようなもので、どんな牌としても扱えるため一気にアガリに近づくことができます。
ドンジャラの役
同じ種類の牌を3枚集めると1セット(麻雀でいうところの面子)となり、計3セット集めるとアガリになります。
多くのドンジャラで採用されている役は背景色に関するもので、>全て違う背景色、2セットが同じ背景色、全てが同じ背景色の3種類について役が設定されています。
また、モチーフになっているキャラクターに関する役が製品ごとに設定されており、ドラえもんのドンジャラでは「タケコプターを付けたキャラクターを揃える」「野比家のキャラクターを揃える」「ドラえもんやドラミちゃんなど22世紀のキャラクターを揃える」など作品に応じたユニークな役が存在します。
ドンジャラにおけるリーチ
ドンジャラも麻雀と同様に、残り1枚でアガれるときにチップを1枚出してリーチをかけることができます。
麻雀のようにボーナスがついたりはしませんが、リーチしておかないと後述するロンアガリができなくなります。
ドンジャラのアガリについて
ドンジャラには麻雀と同様に、「山から引いてきた牌でアガる」「他のプレイヤーが捨てた牌でアガる」の2種類のアガリ方があります。これは麻雀のツモ・ロンに対応するものですが、ドンジャラでは明確に区別されていません。
ただし、ロンに対応する「他のプレイヤーが捨てた牌でアガる」ためには必ずリーチをしておく必要があります。
手牌の役が完成したら必ず「ドンジャラ」と言ってアガリを宣言し、点数を計算してその局を終了します。
ドンジャラのゲームの流れ
- 牌をシャッフルして、2段に積んだ牌の山を各プレイヤーの前に4個つくる。
- サイコロなどで親を決め、親から順番に牌を2枚ずつ取り、全員が8枚になるまで繰り返す。
- 牌を山から1枚取り、手牌から不要牌を1枚捨てる。これを親からスタートしてアガるまで順番に繰り返す。
- あと1枚で役が揃う状態になったら、チップを出してリーチを宣言する。
- 役が揃ったら「ドンジャラ」宣言をして、点数を計算し、その局を終える。
- 上記の手順を繰り返し、終了時に持ち点が1番高かったプレイヤーが勝ちとなる。基本的には誰かの持ち点がなくなった時点で終了となる。
ドンジャラの歴史
1960年代後半~70年代前半にかけて、大学生や社会人を中心に「(第二次)麻雀ブーム」が訪れました。この時期に麻雀小説や麻雀専門雑誌も創刊され、多くの人が麻雀を触れるきっかけとなりました。
そんな麻雀ブームのさなか、「ルールや牌が複雑でわかりづらい」「賭博性が強すぎる」「子供に悪影響を及ぼす」といった理由から麻雀を敬遠する声もあがり、「子供から大人まで誰でも楽しめる、簡単な擬似麻雀ゲームを作ろう」という動きが起こります。
そこで玩具会社アノアから「ポンジャン」と呼ばれる卓上ゲームが販売されました。牌の構成が3種類(船・自動車・飛行機)と3色(赤・黒・青)、各9枚ずつの計81枚のみであり、役も麻雀の中から3枚1組を活用したわかりやすいものが採用されていました。
このポンジャンをもとにアレンジしたのが、1980年に玩具会社ポピー(現在のバンダイ)から販売された「ドンジャラ」で、牌の図柄に『ドラえもん』を採用したこともあってか爆発的ヒットとなり、ファミリーで楽しめるボードゲームとして定着しました。
以後は牌の図柄を『ちびまる子ちゃん』『ドラゴンボール』『ポケットモンスター』『ワンピース』など、様々な漫画・アニメ等の人気キャラクターに差し替えたものや、家庭用ゲーム機のソフトも販売されるなどして現在に至っています。
ドンジャラの種類【最新版】
ドンジャラはトイザらスなどの玩具店や、デパート・家電量販店などの玩具売り場で販売されています。Amazonなどのインターネット通販では店頭より安く販売されていることもあるため、入手したいものが決まっている場合は選択肢となります。また、1980年発売の初代ドンジャラなど、現在は販売されていない過去のドンジャラを探せるのもネット通販のメリットの一つです。
元祖ドンジャラドラえもん
ドンジャラブームの火付け役となった、ドラえもんのドンジャラの現代版です。基本となるドンジャラの遊び方に加えて、付属のカードやゲームシートを使うことで9種類のドンジャラで遊ぶことができます。また、ゲームシートの使い方を変えればすごろく、ナンプレ、脳トレなどもできるため、遊ぶ時間や人数に合わせて全部で55種類のゲームが遊べるというお得な内容になっています。
ゲームの難易度も好みに応じて設定できるため、子どもと一緒にファミリーで遊ぶのはもちろん、大人も楽しめるようになっています。
ドンジャラ 鬼滅の刃2
大人気アニメ『鬼滅の刃』をモチーフにしたドンジャラです。通常のドンジャラに加え、キャラクターの特殊能力を利用した「鬼滅ドンジャラ」という追加ルールでも遊べます。
ドンジャラ以外にも「全集中パイ積み」や「全集中修得の鍛錬(神経衰弱)」としても遊べるので、鬼滅好きの方は長く楽しめると思います。
ドンジャラ ドラゴンボール超
広い年代から愛されているドラゴンボールのドンジャラです。他のドンジャラと比べて役の種類が多く、役に設定されている点数が高いこともドラゴンボールらしさを表しています。
役の中には「揃えると無条件で勝利」となる大技もあるので、白熱した戦いができることでしょう。
ドンジャラ クレヨンしんちゃん
こちらも幅広い世代から人気のギャグマンガ・アニメ『クレヨンしんちゃん』のドンジャラです。野原一家の牌やふたば幼稚園の先生、しんちゃんの友達が牌のデザインとして採用されています。先生や友達の牌は野原一家の9枚よりも多い12枚となっているため戦略に幅が生まれているのが特徴です。
アクション仮面の牌はオールマイティとして使えるのも面白いポイントです。
ディズニー キャラクターズ ゲームがじゃんじゃん ポンジャン
ミッキー・アナと雪の女王・トイストーリーなど、ディズニーやピクサー作品のキャラクターが登場するドンジャラです。ドンジャラ以外にもすごろく、将棋、リバーシなど定番ボードゲームが多数収録されているので、人数や好みに応じて1セットで長く遊ぶことができます。
なお、ドンジャラはバンダイの商標のため、タカラトミーではポンジャンという名称で販売されていますがルールはほぼ同じです。
ポケットモンスター ピカチュウポンジャン
人気ゲーム・アニメ『ポケットモンスター』シリーズをテーマにしたドンジャラです。牌はキャラクターや背景色で分類されているほか、数字や記号も書かれているので、これを利用してゲーム性に幅を持たせることができます。
付属のゲームシートと組み合わせることでポケモンバトルやカーリングなど60種類の遊び方ができます。また、点数の代わりにポケコインというミュウツーやルギアなど伝説のポケモンが描かれたゲーム内通貨を使うのも特徴です。
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