麻雀の上がり方は2種類!ツモとロンの違いは?初心者にオススメの役も
麻雀の上がり方
麻雀の上がり方には、自力で引いた牌で上がるツモと、他者の捨て牌で上がるロンの2種類があり、それぞれ点数のやり取りの仕方や条件によっては付く役が違ってきます。槍槓(チャンカン)や嶺上開花(リンシャンカイホー)などの特殊な役・上がり方もありますが、いずれもツモ・ロンのどちらかに属します。麻雀では上がることを「和了(ホーラ)」といい、「アガリ」「アガった」などとカタカナ表記することが多いです。
麻雀の上がり方の基本ルール
麻雀は13枚の手牌を持った状態でスタートし、山から1枚引いて手牌に加え、その後不要な1枚を捨てるということを繰り返して特定の条件や役を満たした14枚の手牌を完成させるゲームです。麻雀では手牌が完成することが「上がり」となりますが、上がりに必要なのは4面子+1雀頭と呼ばれる基本ルールです。
面子(メンツ)とは
面子(メンツ)とは3枚の牌の組み合わせで、「」「
」などのように連番となっている組み合わせ(=順子)、もしくは「
」「
」などのように同じ牌を3枚揃える(=刻子)と面子とみなされます。
基本ルールではこの面子を4つ集めることが必要になります。
雀頭(ジャントウ)とは
雀頭(ジャントウ)は同じ種類の牌を2つ集めた組み合わせのことで、上がり方の基本ルールには雀頭が1つ必要になります。
※「4面子+1雀頭」を満たした手牌の例をいくつか見てみましょう。
麻雀の上がりには役が必要
麻雀で上がるためには役が少なくとも1つは必要です。役がないと上がれませんが、もし、役がないまま勘違いして上がり宣言してしまうとチョンボと呼ばれる反則になってしまうため注意しましょう。
また、ポーカーなどと違って麻雀の場合役が複合していくため、手牌に付く役が多ければ多いほど点数が高くなります。
例:リーチ+平和(ピンフ)+タンヤオ+一盃口(イーペーコー)
基本ルールではない手牌で作る役
同じ牌を2枚×7組集めると成立する七対子(チートイツ)や、1・9・字牌を1枚ずつ揃える国士無双などは基本ルールから外れた特殊な手牌の役です。
国士無双は最も点数が高い役満の一つなのでそれほど出現率は高くありませんが、七対子は出現率も比較的高く、麻雀初心者の方であれば覚えておいて損はないでしょう。
麻雀の上がり方の種類
ツモ
自分で引いた牌でアガることをツモといいます。ツモ上がりのときは上がった人に対して、それ以外の全員で分割して点数を支払います。門前(メンゼン)=ポン・カン・チーなどをしていない状態でツモ上がりすると門前清自摸和(メンゼンチンツモホー)という役がつきます。
ロン
他プレイヤーの捨て牌で上がることをロンといいます。ロンの場合、アガリ牌を捨てた人が上がった人に対して点数を支払います。ロン上がりできない状態であるフリテンには注意しましょう。
和了(ホーラ)
麻雀で上がること全般を「和了(ホーラ)」といいます。会話の中では「アガリ」「アガった」と言うことが多いですが、和了は文章などでよく使用される表記です。
麻雀で上がれない状況は?
役なし
4面子+1雀頭の基本ルールを満たしていても、役がなければ上がることはできません。手牌を作っていく段階でどの役を狙うかある程度想定しておくと良いでしょう。また、ポンやチーなどをしていない門前状態であればリーチできるため、とりあえずリーチして役を確保するという手もあります。
フリテン
上がり牌が自分の河にあるとロン上がりできなくなり、この状態をフリテンといいます。また、上がり牌が出たのにそれを見逃すこともフリテンとなりロンできなくなります。フリテンになったら手替えをすることで解消できる可能性があります。
初心者向け:麻雀の上がり方のコツ
4面子1雀頭を確保する
麻雀の上がり方基本ルールの「4面子+1雀頭」を必ず意識して打つようにしましょう。前述した七対子(チートイツ)や国士無双のような特殊例はありますが、ほとんどの役はこのルールに従ってできています。
上がりの基本形で手牌を進め、余裕が出てきたら多くの役を付けていくことを狙ってみましょう。
序盤から役を意識しよう
配牌(ハイパイ)=配られてすぐの手牌の状態を見て、どんな役が狙えそうか・アガリまでの早さはどれくらいかを意識して打ってみましょう。どんな牌を引くか・他プレイヤーの動向によって状況は常に変わっていくため、その都度自分の狙っている方向性は正しいかチェックできればアガリ確率が上がるはずです。
迷ったらリーチ
ポンやチーなどの鳴きを行っていない状態(=門前)でテンパイするとリーチがかけられます。リーチ自体が1翻の役なので、手牌に役がなくても上がることができます。初心者のうちはどんな役があるか覚えきれないと思うので、まっすぐテンパイを目指してリーチをかけるというのが分かりやすい方法になります。
一度リーチをかけると形を変えることができず引いた牌をそのまま捨てることになるため、他プレイヤーに狙い打ちされる可能性があることがデメリットです。
麻雀初心者におすすめの上がりやすい役
リーチ
門前状態でテンパイさえしていればどのような手牌の内容でも狙うことができます。1000点をかける必要がある・手牌の変更ができないなどデメリットもありますが、裏ドラや一発・門前清自摸和などの偶然役が乗る可能性がある、他プレイヤーに警戒させられることがメリットとして挙げられます。
タンヤオ
1・9・字牌を使わずに手牌を完成させると成立する1翻役です。前述の条件さえ満たしていれば手牌の内容は問わず鳴きも可能であるため、非常に汎用性の高い役であると同時にスピード勝負にも向いている役だといえます。
役牌
三元牌(=白・發・中)や自風牌・場風牌で刻子(=同じ種類の牌を3枚集めた組み合わせ)を作ると成立する1翻役です。門前でなくても成立し役牌以外の部分はどのような内容でも大丈夫なので上がりやすい役といえます。刻子をポンで集められる点も魅力です。
その他
役の作りやすさ、上がりやすさに着目して3つの役を挙げましたが、その他戦術上使いやすい役は下記記事にて紹介しているのでこちらも参考にしてみてください。
麻雀の上がり方の特殊ケース
槍槓(チャンカン)
他プレイヤーが加槓したとき、その牌がアガリ牌であればロンで上がることができます。河に放たれた捨て牌以外からロンできる特殊なルールであり、同時に槍槓(チャンカン)という1翻役が成立します。
扱いとしてはロン上がりになるため、点数の授受など全てロンのルールに準拠します。
嶺上開花(リンシャンカイホー)
嶺上開花(リンシャンカイホー)はカンした直後に引いた嶺上牌でツモ上がりすると成立する1翻役です。こちらも少し特殊な上がり方なので迷ってしまいますが、あくまでもツモあがりなので通常のツモ上がりと同様に扱います。
流し満貫
捨て牌が1・9・字牌のみで、かつ一度も鳴かれていないときに成立する特殊役です。その名の通り満貫分の点数が得られます。
ルールがぶれることもありますが、基本的にはツモ上がりとして扱います。
麻雀の最強の上がり方?
麻雀における最強の上がり方、つまり最も多く得られる点数として考えられるのは4倍役満(親:192,000点、子:128,000点)です。役満の複合を認める場合4種類の役満が複合して4倍役満となり、現状の麻雀ルールにおいて起こりえる最高得点となります。
例えば、天和+字一色+大三元+四暗刻のような役満の複合が考えられます。
麻雀上がり方のまとめ
麻雀の上がり方の基本ルールは「4面子+1雀頭」でした。自力で引いた牌で上がるツモと他プレイヤーの捨て牌で上がるロンの2種類があり、点数授受の方法が異なります。
初心者にありがちなミスとして、役なしで上がり宣言してしまったりフリテンなのにロンしてしまうことがあるので、この2つのルールは理解して注意するようにしましょう。
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