カンチャン待ち(嵌張待ち)とは?ひっかけや手替わりも見込める待ちの形を指す麻雀用語

〇〇待ち

麻雀の嵌張待ち(カンチャン待ち)

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嵌張待ちとは?

嵌張待ち(読み方:カンチャン待ち)とは、順子において真ん中の牌が欠けている状態・待ちのことを指す麻雀用語です。「46」「79」のように連続した数字の間が抜けているのがカンチャン待ちの例で、このような塔子のことを「嵌塔子(カンターツ)」ということもあります。カンチャンの「嵌」という漢字には「当てはめる」という意味があり、イメージしやすいのではないでしょうか。

カンチャン待ちの符

カンチャン待ちで和了した場合、両面待ちなどに比べて難易度が高いため2符がつきます。

リャンカン

二索:麻雀王国四索:麻雀王国六索:麻雀王国のように、嵌塔子が連続している状態をリャンカンといいます。

上記の例だと三索:麻雀王国もしくは五索:麻雀王国を引けば1面子できますし、七索:麻雀王国を引けば両面待ちになるため、比較的有効な形であるといえます。

リャンカンを上手に捌けるようになると、麻雀上級者への近道になるでしょう。

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カンチャン待ちの有利不利

カンチャン待ちは1種類の牌のみを待っている状態なので両面待ちなどに比べると不利な待ちであるとされています。そのため、「立直(リーチ)をするかどうか」「そのままの手でいくか手替わりを待つか」「カンチャンを払って他の面子で勝負するか」判断に迫られるシーンがあり、そのときの状況や役によって変わってきます。

カンチャン待ちは隣接している牌を引けば両面待ちに移行できるため、立直せず手変わりのタイミングを待つのが基本戦術にはなります。例えば、四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国のような塔子のとき、三萬:麻雀王国もしくは七萬:麻雀王国を引けば両面待ちに移行することができます。

ただし、もちろん状況によって正解は変わるので即リーした方が有利な場合もあります

内カンチャンと外カンチャン

一萬:麻雀王国三萬:麻雀王国七萬:麻雀王国九萬:麻雀王国のように、端の数字で構成するカンチャンを外カンチャン。対して、三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のように中張牌によるカンチャンを内カンチャンといいます。

内カンチャンは受け入れ枚数が多く手替わりしやすいため序盤に残しておくと有効な形です。例えば、三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国の内カンチャンであれば有効牌は二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国六筒:麻雀王国の3枚になります。

対して外カンチャンは有効枚数は少なくなります。一筒:麻雀王国三筒:麻雀王国の外カンチャンでは二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国の2種類が有効牌となり、内カンチャンに比べて1種類少ないのがわかります。

しかし、中盤以降は中張牌を抱えられる可能性が高く、二筒:麻雀王国のような端に近い牌の方が捨てられやすいです。そのため待ちとしては出やすさの面で外カンチャンの方が有利になります。

カンチャン待ちは読みにくい?

相手の待ちを予測する手段に「スジ」があります。簡単にいうと両面待ちでテンパイしていると仮定したとき、一萬:麻雀王国が切られていれば四萬:麻雀王国でロンされることはないという理屈です。

カンチャン待ちはこのスジ読み理論からは外れるため、相手の裏をかきたいときに有効な手段になります。

カンチャン待ちとペンチャン待ち

ペンチャン待ちは一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国のように、端の面子を確保するために三萬:麻雀王国もしくは七萬:麻雀王国を待っている状態のことを指します。

ペンチャン待ちは、カンチャン待ちと同じく1種類の牌を待つ形になるためよく比較されますが、カンチャン待ちの方が有利な形になります。ペンチャン待ちは有効牌が1種類で形を変えづらいのに対し、カンチャン待ちは有効牌が少なくとも2種類あり両面待ちに移行しやすいためです。

カンチャン待ちに関する麻雀用語

両面待ち

両面待ちは待ちの中でも最も基本的かつアガりやすいとされている形で、順子において塔子の両端の牌を待っている状態のことを指します。単純に有効な枚数が多いのでカンチャン待ちと比較して良形であるとされています。

ノベタン

ノベタンは待ちの一種で、雀頭候補となる2種類の牌で待っている状態のことをいいます。

例えば、五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国のような手牌で二筒:麻雀王国五筒:麻雀王国を待っているときノベタンとなります。

待ちは2種類ですが雀頭を待っているということから単騎待ちの一種としてみなします。

シャンポン待ち

シャンポン待ちは2枚重なっている牌が2組あり、どちらかの3枚目を引けば刻子が完成してアガれるという状態のことを指します。
例えば、一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国九索:麻雀王国東:麻雀王国東:麻雀王国のような手牌で七萬:麻雀王国東:麻雀王国を待っているときシャンポン待ちとなります。

カンチャンに関するよくある質問

最後に、カンチャン待ちに関してよくある疑問をおさらいしておきます。

平和には使えない?

平和の成立条件は両面待ちであることなのでカンチャン待ちでアガった場合に平和はつきません。詳しくいうと、平和の厳密な定義は「符数の加算がつかない」ことなので2符加算されるカンチャン待ちだと成立しないということになります。

カンチャンズッポシって何?

カンチャン待ちでアガると「ズッポシ」ハマるような感覚がするために用いられている慣用的な表現です。

カンチャン待ちに関するポイントまとめ

カンチャン待ちは漢字で書くと「嵌張待ち」となり、麻雀を始めて間もないと読めない方も多いのではないでしょうか。

カンチャン待ちは両面待ちに移行するのを待ったり、裏をかいてカンチャンのままリーチをかけたりなど選択肢の多い待ち方です。判断力が問われる形なので、麻雀が上手な人ほどカンチャンの扱いにも優れています。基本的には待ちが1種類しかないので手替わりが見込めるのであれば立直などは待った方が良いでしょう。

内カンチャンと外カンチャンの処理にも悩むところですが、「序盤は内カンチャンを残す」「待ちにするなら外カンチャン」が基本的な考え方です。

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