亜リャンメンとは?対子と両面塔子が組み合わさった待ちの状態を指す麻雀用語
亜リャンメンとは
亜リャンメンとは麻雀の手牌形の一種で、「2234」「6788」のように対子と両面塔子が組み合わさった状態を指す麻雀用語です。亜リャンメンの形を保持してテンパイすると待ちが2種類となり、両面待ちと単騎待ちが複合した待ちになるため、通常の両面待ちと区別して亜リャンメンと呼ばれます。
亜リャンメンの例
①
と分解するとの両面待ち
②
と分解するとの単騎待ち
結果的には待ちであることに変わりありませんが、①と②が重ね合わさった状態なので通常の両面待ちと区別されると同時に、どちらの待ちでアガったと解釈するかによって点数計算が若干異なります。
亜リャンメンの符
亜リャンメン待ちの符は両面待ちでアガったとすると0符ですが、単騎待ちでアガったと考えると2符がつきます。亜リャンメンに限らず、複数の解釈ができる場合は必ず高い得点となるような計算方法を取ります。
以下、具体例を見てみましょう。
待ちとなっている亜リャンメンが含まれる手牌です。この場合はどちらでアガっても平和がついて1翻増えるため、両面待ちとして計算すると最も得点が高くなります。なお、両面待ちのため0符となります。
こちらは先ほどと同じく待ちですが、筒子の順子が南の刻子に変わっています。そのため平和が付かず
でアガったときは単騎待ちとして解釈した方が2符が付く分高得点になります。
でアガったときは両面待ちにしかならないため0符のまま計算します。
両面待ち(リャンメン待ち)とは
両面待ち(リャンメン待ち)とは、テンパイ時に塔子の両端が待ちとなっている状態です。麻雀において王道の形であり、アガれる確率の高さから良形とされ狙う機会の多い待ちです。符は加算されません。
単騎待ちとは
テンパイ時に雀頭を待ちとしている状態で、その名の通り待ちが1種類となります。和了難易度は高いですが2符が加算されます。
亜リャンメンのメリット
雀頭が作りやすい
手牌に亜リャンメンの形があれば重なっている牌がそのまま雀頭として利用できるため、面子作りに集中することができます。他の面子が整っていたり発展性があるようであれば、亜リャンメンに関わる両面塔子を捨てて雀頭のみを残す戦法も有効です。
取れる選択肢が多い
から
のように、亜リャンメンの真ん中の牌が重なれば一盃口が見える両面待ちに変化します。また、
の形になると
の純粋な両面待ちに変化します。
先述のように重なっている牌を雀頭とみなして進めることもできますし、後述のように鳴きの選択肢の幅も広いため、亜リャンメンは状況変化に強い形といえます。
チーやポンできる幅が広い
亜リャンメン形の特徴としてチーやポンなど鳴きの選択が多いことが挙げられます。全部で6種類の鳴き方があり、タンヤオや三色同順など鳴き可の役にも利用しやすい形です。
・具体例
①でチー →
②でチー →
③でポン →
④でチー →
⑤でチー →
⑥でチー →
亜リャンメンは強い?弱い?
通常の両面待ちは2種類8枚が待ちになりますが、亜リャンメンの場合は雀頭2枚を既に抱えているので2種類6枚となり、枚数的な強さでは若干劣ります。
また、後述するノベタンともよく比較されますが、ノベタンも亜リャンメンも2種類6枚と有効な枚数は変わらずほぼ同じ強さと言えます。しかし、亜リャンメンは平和が狙える分点数的なメリットがあります。どちらも状況次第で手を変えていける形なのでメリットを理解しつつ使えるようになると良いでしょう。
それ以外の待ちと比べると扱いやすく、アガリやすさや発展性も考えると強い形であると言えるでしょう。
亜リャンメンと似ているノベタン
ノベタンは雀頭がなく3面子が確定している手牌において「2345」のように数牌が4枚連続した形でテンパイしている状態を指す用語です。「2345」であれば両端の「25」が待ちとなります。
ノベタン待ちは雀頭を待っている状態なので単騎待ちの一種とみなされますが、待ちが2種類あるのが特徴です。数牌が7枚まで連続すると3種類の待ちがあるノベタンも発生します。
亜リャンメンと形が似ていて待ちも2種類6枚と同じになっているためよく比較されます。亜リャンメンは平和が狙える分点数面でメリットがあるのが特徴ですが、ほぼほぼ互角の強さと言えるため状況によって使い分けられるといいでしょう。
亜リャンメンに関するポイントまとめ
亜リャンメンは「2234」のように連続した対子と両面塔子が組み合わさった形を指す用語でした。テンパイすると両面待ち・単騎待ちが重なったような状態になるため点数計算において注意が必要です。
一盃口に変化するのも期待できますし、対子はそのまま雀頭として使ったり、鳴いて面子を確定させるなど取れる選択肢が多いことがポイントです。
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