麻雀の待ちとは?基本の形から派生形まで完全まとめ
麻雀の待ちとは?
麻雀の待ちとは、あと1枚でアガれる状態(テンパイの時)において、アガリに必要な牌のことをさす用語です。待ちとなる牌の数は1種類から最大13種類まで存在し、3種類以上の場合は「3面待ち」「5面待ち」と「面」を付けて数えます。どういう待ちになっているかによってアガリやすさや役、点数が異なります。フリテンにも関わってくるため、麻雀において非常に重要な用語のひとつです。
1筒もしくは4筒が来ればアガれる、というときは「1・4筒待ち(イッスーピン待ち)」といいます。
麻雀の待ちの基本形
麻雀の待ちには5つの基本形が存在します。それぞれどのような形なのかを解説します。
- 両面待ち
- シャンポン待ち(シャボ待ち)
- カンチャン待ち
- ペンチャン待ち
- 単騎待ち
両面待ち(リャンメン待ち)
両面待ちとは、テンパイ時に塔子の両端が待ちとなっている状態を指す麻雀用語です。基本形の中では最もアガりやすく、平和も狙えるため麻雀の王道の待ち方です。
▼と
の両側が来るとアガれる
シャンポン待ち
シャンポン待ち(シャボ待ち)は2組の対子が待ちとなっている状態で、最終的に片方が雀頭、もう片方が刻子の1面子として手牌が完成します。基本形の中では両面待ちに次いでアガりやすく、トラップ的に使われることもしばしばあります。
▼または
が来るとアガれる
カンチャン待ち
「13」「46」のように、順子の真ん中が欠けている状態をカンチャン待ちといいます。待ちが1種類しかなく使い勝手もよくないのであまり好まれる形ではありませんが、他の基本形と複合して多面待ちを形成する場合があります。
▼が来るとアガれる
ペンチャン待ち
「12」「89」の塔子において、「3」「7」を待っている状態がペンチャン待ちです。1種類しか待ちがない上に、「3」や「7」は他家が抱えている可能性の高い牌なのでアガりにくい待ちの形です。
▼が来るとアガれる
単騎待ち
雀頭が待ちになっている状態が単騎待ちです。待ちは1種類ですが、相手が出しそうな牌を狙い撃ちしやすいため意外と使いやすい待ちです。
▼が来るとアガれる
麻雀の待ちの派生形
ノベタン
3面子が確定していて、残りが「2345」のように連続した数牌になっているのがノベタン待ちです。
「234+5」「2+345」のように分けることができ、2つの単騎待ちが重なった状態といえます。結果的に待ちは2種類ですが、どちらの場合も単騎待ちとして処理します。
また、「2345678」のように数牌が7枚連続すると待ちが3種類のノベタン=三面ノベタンになります。
亜リャンメン
数牌が「2234」のように対子+連続した両面塔子の形を亜リャンメンといいます。
「2+234」もしくは「22+34」と分けることができ、単騎待ちと両面待ちが重なった状態であることがわかります。
純粋な三面待ち
2面子と雀頭が確定していて、「23456」のように連続した数牌が5枚あると三面待ちとなります(この場合は「147」待ち)。
三面待ちは複数の待ちが組み合わさって出来ていることもありますが、前述のような三面待ちは両面待ちの派生形としてとらえることができます。
待ちによって点数が変わる
5つの待ちの基本形のうち、両面待ちとシャンポン待ちには符は付きませんが、それ以外のペンチャン待ち・カンチャン待ち・単騎待ちは2符が付きます。
派生形についても元となる基本形に準じて符が付きます。複数の待ちが組み合わさっている多面待ちなどは、アガリ牌が何待ちになっているかで判断します。
また、待ちによって役が付かない場合もあります。平和が付くのは両面待ちもしくはその延長線上の三面待ちの場合のみです。
多面待ちなどで複数の解釈ができる場合は、最も高い点数となるものを採用します(高点法)。
麻雀の待ち判別の練習方法
判定ツール
待ちを素早く判断したいときには染五郎という判定ツールを使うのがオススメです。
ただし、実力を付けるためには待ちを自分で判断できることが重要です。したがって判定ツールに頼り過ぎず、どうしてもわからないときや練習したり問題を解いたときの答え合わせとして判定ツールを使うのが効果的だと思います。
書籍・問題集
麻雀の待ちに関する練習は、多面待ちについて何待ちかを当てる問題をたくさん解くのが効果的です。
近代麻雀から出版されている『アガリ率5%アップ何切る』という本は多面待ちに特化した何切る問題がまとめられているので、練習方法としてオススメです。
アプリ
待ち牌問題をスキマ時間にスマホなどで練習する方法として多面待ちブートキャンプがあります。シンプルな操作でブラウザで動くためサクサク練習できるでしょう。
また、多面待ちが頻出する役である清一色に特化した清一色麻雀もおすすめです。待ちを判定するゲームと何切る問題、メンチンCOM対戦の3種類のモードがあります。こちらもブラウザでインストールなど不要で動くのがありがたいです。
他家の待ち牌当てについて
他家の待ち牌を当てるには、捨て牌を観察することと手出しorツモ切りを覚えておくことが重要です。
捨て牌はそのまま安牌になりますし、切ったタイミングやスジからおおよその方向性を絞ることができます。
ツモ切りした牌はほぼ不要牌であると判断できるため危険性は低くなります。しかし手出しの牌は「あふれた牌」、すなわち直前まで必要だった牌なのでその周辺の牌は危険性が高いことがわかります。
これらの情報から待ち牌を推測しますがピッタリ当てるのは難しく安牌や危険性・方向性などをバランスよく見ながら最終的に判断することになります。
麻雀の待ちに関するポイントまとめ
麻雀の待ちはテンパイ時アガリに必要な牌を指す用語でした。5種類の基本形に加え、そこから派生したノベタンや亜リャンメンなどの形、さらに複数の待ちが複合してできる多面待ちなど状況によって様々に変化します。
待ちを意識するようになると手牌を作っていく過程でゴールの形が明確になるため、方針を決めやすくなります。麻雀においては必須のテクニック・知識です。
また、待ちによって符や役が変化し、得点が異なる点にも注意しましょう。
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コメント一覧
ご指摘ありがとうございます。
該当箇所を修正し、記事を更新しました。
引き続き、麻雀カレッジを応援よろしくお願いします。
両面待ちの説明の画像が間違ってるから修正してください