配牌(ハイパイ)とは?やり方の手順と平均シャンテン数

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配牌(ハイパイ)とは?

配牌(読み方:ハイパイ)とは、麻雀において局の開始時に各プレイヤーに牌を配ることを指す用語であり、転じて牌が配られてすぐの初期状態の手牌のことも配牌といいます。そのため、どちらの意味で用いられているかは文脈から判断する必要がありますが、ゲーム中のやり取りや解説で用いられるときは手牌の意味で使うことがほとんで、手牌の中身に応じて「配牌が良い・悪い」などと表現します。

配牌のやり方

手積みの場合

①サイコロなどで開門場所を決めます。
②開門場所から時計回り、2列×2段の計4枚ずつ親から順番に牌を取っていきます。
③これを3回繰り返し、計12枚ずつになったらまず親が牌山の上段1枚を取り、時計回り方向に1列飛ばしてもう1枚とります(俗にいうチョンチョン)。
④チョンチョンが終わったら子が通常のツモと同じように順番に1枚ずつ取ります。
⑤これで親14枚、子13枚となり親が手牌から1枚捨ててゲーム開始です。このとき牌山は端の上段が欠けていればただしく配牌が行われています。

全自動卓の場合

配牌まで行ってくれる全自動麻雀卓の場合は特に行う作業はありません。ただし各プレイヤー均等に13枚配られるため親の人は1枚ツモるのを忘れないようにしましょう。

配牌を自分で行うタイプの全自動卓の場合は手摘みと同様の手順で配牌を行います。

ゲーム・アプリの場合

配牌から第1ツモまで全て自動で行ってくれるため特に気にする事項はありません。

配牌に関する戦術

配牌と平均シャンテン数

聴牌(テンパイ)までに必要な有効牌の数を「シャンテン数」といいます。配牌時の平均シャンテン数は3~4シャンテンといわれています。あらの(一人)麻雀研究所さんによると3.15というデータがあり、これを目安に自分の配牌を判断すると良いでしょう。

例えば、3シャンテンよりも遠ければポンやチーなどの鳴きで早めに仕掛ける、逆に1シャンテンなどテンパイに近い状態であればいい手を待つ、など駆け引きの判断材料とすることができます。

配牌オリとは

配牌の時点でアガリを諦め、ベタオリ・安全牌を集めることにシフトすることを「配牌オリ」といいます。自分がトップだけれどアガリには遠い局面や相手の配牌が強そうなときなどで有効な打ち方です。

配牌時にアガっていたら?

配牌時にアガっていると天和(テンホウ)という役満になります。つまり、天和は親限定の役満ですが、子の場合もチャンスがあり第1ツモで和了すると地和(チーホウ)という役満が成立します。

配牌に関する途中流局

九種九牌(キュウシュキュウハイ)

配牌時に么九牌(ヤオチュウハイ=字牌・数牌の1と9)のうち9種類かつ9枚以上自分の手牌にあると九種九牌(キュウシュキュウハイ)を宣言でき、宣言すると途中流局となるルールです。宣言できるタイミングは親の場合配牌時、子の場合第1ツモのときになります。

国士無双が狙える手牌でもあるため、宣言するかどうかの判断力が必要になります。

四風連打(スーフーレンダ)

四風連打(スーフーレンダ)とは、配牌から第1ツモ終了まで全員が同じ風牌を捨てると途中流局になるというルールです。例えば、局が開始してから全員の第1打が南をだった場合、四風連打となり無条件で流局となります。

配牌に関するポイントまとめ

配牌には、局の開始時に牌を配る行為そのものと初期手牌という2つの意味があるため注意しましょう。「配牌が良い・悪い」という会話はよくされますが、どのような配牌であってもシャンテン数などをもとに狙う役や戦い方の方針決定ができるようになると良いでしょう。

また、配牌から第1ツモ終了までの間に流局となる九種九牌や四風連打の可能性を考慮しつつ、これらを自分で利用できるようになると戦術の幅が広がります。

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