麻雀のチーとは?やり方手順・漢字・ポンやカンとの優先順位・食い替えなどの注意点
麻雀のチーとは?
麻雀のチーとは、上家(カミチャ)の捨て牌をもらい、順子(シュンツ)を作る行為のことです。上家が捨てた牌をもらう際に「チー」と発声し、該当する牌を倒します。倒したのちにもらった牌を横にし、できた順子を自分の右側に置きます。チーを漢字で書くと「吃」です。
チーは自分から見て左のプレイヤー(通称:上家)からしかできません。正面や右隣の人の捨て牌に「チー」と言わないようにしましょう。
チーができる手牌(搭子:ターツ)3パターン
チーをして順子を作れる手牌の形とチーの対象の牌は、次の3種類です。「あと1枚あれば連番になる」という風に覚えておくといいでしょう。
- 両側にくっつくもの(リャンメン待ち)
があるときの
はチーできる
- 真ん中にくっつくもの(カンチャン待ち)
があるときの
はチーできる
- 端っこにくっつくもの(ペンちゃん待ち)
のときの
はチーできる
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チーの手順とやり方
実際にチーをする際の手順とやり方について詳しく解説していきます。
手順1 チーと発声して順子になる牌を倒す
前述のように、チーのできる搭子(ターツ)があることが前提です。上家(自分から見て左側)のプレイヤーが順子を構成できる牌を捨てた際にまずは「チー」と聞こえる声ではっきり発声しましょう。
同時にポンやカンが入らなければチーが成立するため、該当する手牌の搭子を倒して晒します。
手順2 もらう牌を横向きにして自分の右に置く
牌をもらう際には、必ずもらう牌を横向きに倒して自分の右側に置きましょう。数字の順序は関係なく、もらった牌が横向きになっていなければなりません。初心者がつまずきやすい点なので注意してください。
チーは上家(自分の左側)からしかできないため、3つあるうちの左の牌が必ず横向きになっていることになります。
手順3 手牌から不要な牌を1枚捨てる
チーをして1枚もらうということは、手牌が14枚になっているということです。
よって、不要な牌を1枚捨てなければなりません。捨て忘れて多牌(ターハイ)にならないように注意しましょう。
チーに関してよくある質問
正面や右側の人からもチーできますか?
アプリで「チー」のボタンが出ません
連番になりそうな「23」や「57」のような塔子(ターツ)がないとチーできません。また、チーできるのは上家からのみなので、対面や下家が捨てる際にはチーのボタンは出ません。アプリやゲームであれば「鳴きなし」のチェックが入っているとボタンが出ない設定になっていることがあるので確認してください。
チー・ロン・ポン・カンの優先順位は?
アガリであるロン→ポンまたはカン→チーの順で優先されます。よって、同タイミングでポンやカンが入るとチーは成立しません。
自分が捨てた牌でもチーできますか?
チーできます。喰い戻し(食い戻し)と呼ばれる行為で、アプリやゲームではこの喰い戻しが認められているものも多いです。気になる場合は事前に確認しておきましょう。
チーをするときの注意点
チーをする際には、いくつか注意すべき点があります。以下で紹介する項目は必ず覚えておきましょう。
喰い替えに注意
チーをする際には、食い替えに注意しなければいけません。食い替えとは、先に面子ができている時にそのうちの2枚を使って副露し、副露の成立後に残りの1枚を捨てることです。
つまり、次のような状況になった際にでチーしたあと、
を捨てると食い替えになってしまいます。1巡後であれば捨てても問題ないものの、食い替え禁止のルールが多いため気をつけましょう。
があって
をチー→
は捨てられない
発声のタイミングに注意
基本的に副露の発声は、他のプレイヤーが牌を捨てた直後とされています。遅くなりすぎないように注意しましょう。
役なしになってしまう
チーしたことによって、役なしでアガれなくなってしまうことがあります。役なしの状態でロンやツモと言ってしまうと誤発声でチョンボになるため、気をつけましょう。
鳴きがOKな役はこちらからご覧になれます。あわせて確認してみてください。
翻数が下がる「食い下がり」が発生する役がある
チーだけに限らず、ポンや明カンをすると翻数が下がってしまう「食い下がり」が発生する役があります。また、鳴いてしまうと門前(メンゼン)状態ではなくなってしまうため、リーチや一盃口といった門前役は成立しなくなるて点もデメリットです。
チーしたことによって最終的な点数が下がってしまうことにつながるので、無闇にチーしないようにしましょう。
新たに山から牌を引かない
チーをした際には山から新たに牌を引かないようにしましょう。ついつい引いてしまうかもしれませんが、チョンボとなってしまうため気をつけましょう。
リーチ後にチーをしない
リーチした後は手牌を変えることができないため、チーやポン、明カン、待ちの変わる暗カンはできません。
麻雀初心者にありがちなミスなので気をつけましょう。リーチについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
チーのあとに暗カンはできない
手牌に暗カンできる牌が揃っていた場合でも、チーした後に暗カンはできません。もちろん、1巡後であれば暗カンが可能です。
三人麻雀ではチーできない
通常麻雀は4人で行うのが一般的ですが、3人でやる三人麻雀(通称:サンマ)があります。そのサンマではチーできないので注意しましょう。
チーの関連用語「チー聴」とは
チー聴とは、チーをすると聴牌(テンパイ)する手牌の状態のことを指す麻雀用語です。チーテンと読みます。ほぼ使わない用語なので、初心者の方は覚えなくても問題ありません。
麻雀のチーで覚えておきたいポイントまとめ
麻雀のチーは、ポンやカンなどとあわせて副露(フーロ)と呼ばれており、「鳴き(鳴く)」「食う」「叩く」などとも言われることがあります。鳴いて成立させるタンヤオ「食いタン」の「食い」も鳴いているという意味として付けられています。
麻雀を始めたての頃は「チーしていいの?」「チーできるかどうかわからない」など、覚えづらいことも多いかと思いますが、適切なチーの使い方を覚えるとアガリやすくなることがメリットです。
また、一発消しといったテクニックにも使えます。
オンライン麻雀のCPU戦などでルールや他の役を覚え、チーをしたことによる役なしを回避できるようにしておきましょう。
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