麻雀のポンとは?やり方手順・漢字・チーやロンとの優先順位やメリットも

麻雀のポン

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麻雀のポンとは?

麻雀のポンとは、同じ牌が2枚あるときに他家(ターチャ)の捨て牌をもらい、刻子(コーツ)を作る行為のことです。捨てた牌をもらう際に「ポン」と発声し、該当する牌を倒します。倒したのちにもらった牌を横にし、できた刻子を自分の右側に置きます。ポンを漢字で書くと「碰」です。

ポンの手順とやり方

実際にポンをする際の手順とやり方について詳しく解説していきます。チーと比べると条件がわかりやすいかと思います。

ポンと発声して刻子になる牌を倒す

ポンのできる対子があることが前提です。

ポンは上家対面下家のプレイヤーの誰からでもできます。他家が刻子を構成できる牌を捨てた際に、まずは「ポン」と聞こえる声ではっきり発声しましょう。

同時にロンが入らなければポンが成立するため、該当する手牌の対子を倒します。なお、自分がすでに2枚持っていることになるので、他家によるカンは発生しません。

ポンの手順「ポン」と発声する

もらう牌を横向きにして自分の右に置く

牌をもらう際には、必ずもらう牌を横向きに倒して自分の右側に置きましょう。

ポンは自分以外の全員から牌をもらえるため、3つある牌が横向きになるところが異なります。初心者がつまずきやすい点なので注意してください。

ポンの手順「もらった牌を横向きに」

  • 左のプレイヤー(上家)からポンする場合:左側の牌を横に
  • 正面のプレイヤー(対面)からポンする場合:真ん中の牌を横に
  • 右のプレイヤー(下家)からポンする場合:右側の牌を横に

ポンをしたときの牌の公開の仕方

手牌から不要な牌を1枚捨てる

ポンをして1枚もらうということは、チーをした時と同様に手牌が14枚になっているということです。

よって、不要な牌を1枚捨てなければなりません。捨て忘れて多牌(ターハイ)にならないように注意しましょう。

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ポンに関してよくある質問

ポンをしてもリーチできますか?

ポンだけに限らず、チーや明カンといった副露(フーロ)をするとリーチはできません。リーチできる条件についてはこちらをご覧ください。

ポン・チー・カン・ロンの優先順位はどれですか?

アガリであるロン→ポン・カン→チーの順で優先されます。よって、チーよりは優先されますが、同タイミングでロンが入るとポンは成立しません。また、先に発声した方がチーより優先される場合もあるため、ポンをできる牌がある際には他家の捨て牌を意識しておくようにしましょう。

自分が捨てた牌でもポンできますか?

ポンできます。喰い戻し(食い戻し)と呼ばれる行為で、アプリやゲームではこの喰い戻しが認められているものも多いです。気になる場合は事前に確認しておきましょう。

同巡内で見逃した牌でもポンできますか?

ポン可能です。1枚目までは鳴かず2枚目で鳴くことが認められています。よって、例えば下家が捨てた發を鳴かず、対面や上家が同巡で發を捨てたとしてもその牌でポンすることができます。

ポンした明刻子の符はいくつですか?

幺九牌(ヤオチュー牌)は4符、中張牌(チュンチャン牌)は2符になります。暗刻子の半分になると覚えておくといいでしょう。

ポンをしても成立する役

ポンをすることで役の成立が早まったり、鳴いただけで1翻が確定したりする役牌があるなど、鳴いても成立する役は多数あります。

ポンをしても成立し、食い下がりのない代表的な役を紹介します。

役牌(ヤクハイ)

役牌とは、白・發・中の三元牌と呼ばれる牌を刻子にする、または場風・自風を刻子にすると成立する1翻の役です。ポンをしても成立するうえに、条件がわかりやすいため初心者でも覚えやすい役の一つ。

萬子筒子索子のいずれかと、役牌になる字牌が多い場合は混一色もあわせて狙っていきましょう。

対々和(トイトイホー)

対々和とは、4つの面子(メンツ)をすべて刻子で構成する2翻の役です。鳴き可なことから、手牌に対子が多いときや七対子を狙っているときから手を変えるときに、ポンをして対々和を狙っていけます。

タンヤオや前述の役牌と組み合わせることで、満貫以上も狙えます。

混老頭(ホンロートー)

混老頭は、手牌をすべて1,9,字牌(么九牌)で構成すると成立する役です。役の性質上、混老頭は対々和や七対子と必ず複合するため、4翻以上確定の役です。

ポンをしても成立することから、国士無双を狙っているうちに対子が増えたときには、積極的にポンをして混老頭を狙ってみてもいいかもしれません。

小三元

小三元は、白・發・中の三元牌のうち2種類で刻子、残り1種類を雀頭にすると成立する2翻役です。ポンをしても成立します。

ポンしてもOKな役満も多数

上記の小三元の上位役である大三元や、字牌だけで揃える字一色、東・南・西・北で刻子を作る大四喜など、ポンをしても成立する役満があります。2回以上ポンすると狙いがバレやすいものの、相手にプレッシャーを与えられるため、手牌に条件の牌が多いときには積極的に狙いましょう。

ポンをする際の注意点

ポンをする際には、チーのときと同様に気をつけるべき点が複数あります。次の4つの項目を覚えておきましょう。

役なしになってしまう

ポンしたことによって、役なしでアガれなくなってしまうことがあります。役なしの状態でロンやツモと言ってしまうと誤発声でチョンボになるため、気をつけましょう。手の進みが早くなるのはメリットですが、「面子が揃う」というだけでポンしてしまうと結局アガれない、という事態に陥ります。

鳴きがOKな役はこちらからご覧になれます。あわせて確認してみてください。

門前役が成立しなくなり最終的な翻数が下がってしまう

ポンしてしまうと門前(メンゼン)状態ではなくなってしまうため、リーチ門前清自摸和といった門前役は成立しなくなるて点はデメリットです。

ポンしても成立する役は複数ありますが、それらがない場合最終的な点数が下がってしまうことにつながるので、無闇にポンしないようにしましょう。翻数が下がる「食い下がり」が発生する役は混一色のみなので、チーよりは翻数が下がりにくいと言えます。

ポンできない可能性も考える

チーできる牌は2種類×4枚で最大8枚ですが、ポンできる牌は、4枚-自分の持っている2枚で残り2枚しかありません。

王牌と呼ばれる最後に残す14枚の中や、裏ドラのように引けない場所にポンしたい2枚が埋まっている可能性もあります。また、他家が対子で持っている場合も河に捨てられることは少ないでしょう。

ポンをする前提で考えていると、上手く手が進まなくなってしまうので注意しましょう。

新たに山から牌を引かない

チーをした際には山から新たに牌を引かないようにしましょう。ついつい引いてしまうかもしれませんが、チョンボとなってしまうため気をつけましょう。

リーチ後にポンをしない

リーチした後は手牌を変えることができないため、チーやポン、明カン、待ちの変わる暗カンはできません。

麻雀初心者にありがちなミスなので気をつけましょう。リーチについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ポンのあとに暗カンはできない

手牌に暗カンできる牌が揃っていた場合でも、ポンした後に暗カンはできません。もちろん、1巡後であれば暗カンが可能です。

ポンの関連麻雀用語

最後にポンに関連した麻雀用語がいくつか紹介しますが、初心者の方は覚えなくても問題ないものが多いです。

  • ポン聴(ポンテン):ポンをすると聴牌(テンパイ)になる手牌の状態
  • ポンカス:ポンをした・された牌の残り1枚のこと
  • ポン材:ポンできる材料、すなわちポンができる対子のこと

麻雀のポンで覚えておきたいポイントまとめ

ポンは、対子があるとできる副露の一種で、チーやカンなどとともに麻雀の基本ルールとして覚えておきたいものです。

ドラが2枚ある際や役牌が成立する際にはポンをしてもいいでしょう。しかし、役なしの状態になることや門前役が成立しなくなるなど、デメリットも多くあるには注意です。鳴いても成立する役を覚え、効果的にポンを使っていきましょう。

相手がポンした場合、どの役を狙っているかの判断材料になったり、ポンされた残り1枚、通称「ポンカス」は役によっては安全牌になったりします。また、ポンされた字牌であれば、国士無双を狙っているプレイヤーがいなければ確実な安全牌というのも覚えておくべきポイントです。

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