タンヤオ(断么九)とは?鳴きアリの「食いタン」や成立条件・AA | 麻雀1翻役
タンヤオ(断么九)とは
タンヤオとは、2〜8の数が書いてある牌(中張牌)のみを使って手牌を構成する麻雀の1翻役です。タンヤオの正式名称を漢字で書くと「断么九(タンヤオチュー)」といい、幺九牌(ヤオチューハイ=1,9,字牌)を断つ、という意味から名付けられています。
タンヤオに関する基本情報一覧
- タンヤオの翻数:1翻
- タンヤオの出現確率:21.4%
- タンヤオの食い下がり:なし
- アリアリルールの場合は鳴き可
タンヤオの条件
タンヤオの成立条件は手牌が中張牌で構成されていることなので、面子や雀頭は2〜8の数字であればどれを使っても問題はありません。つまり、手の中に2〜8の数が入っている牌のみで組み合わせて作る手です。
▼タンヤオに使える牌の一覧
萬子 | 2〜8の漢数字が入っているもの![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|
筒子 | ◉のような丸が2個〜8個あるもの![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
索子 | Iのような模様が2〜8個あるもの![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
また、対子(トイツ)が7つで構成される七対子(チートイツ)の形でもタンヤオは成立します。
鳴いてもタンヤオが成立する「食いタン」とは?
食いタンとは、ポンやチーなどの副露をして作るタンヤオのことです。副露は「鳴く」だけでなく「喰う」とも呼ばれるため、「喰う」+「タンヤオ」が合わさって喰いタンと呼ぶようになりました。なお、食いタンの場合でも翻数は1翻です。
地域や場所、アプリによって、この食いタンが認められるか否かが変わることも多く、事前に食いタンがありなのかを確認するようにしましょう。
代表的な麻雀アプリの食いタンあり/なし一覧
代表的な麻雀アプリである天鳳・MJ、そして最近話題の雀魂での食いタンあり/なしをまとめました。※順次追加
- 天鳳:あり/なしの切り替え可
- MJ:あり
- 雀魂:あり
スポンサーリンク
タンヤオと複合する相性のいい役
タンヤオは、「1,9字牌から切る」という戦術をとっていれば成立する役のため、覚えやすい役であるリーチやチートイツなどとともに、初心者向けの役と言えるでしょう。そんなタンヤオと複合する、相性の良い役をピックアップして紹介します。
平和(ピンフ)
平和(ピンフ)は、4つの順子と風牌・役牌以外で雀頭を構成する門前役です。リーチやタンヤオとともに、ピンフは麻雀の基本的な役の一つとしてあげられることも多いです。のような順子で構成しなければ成立しないことから、リャンメン待ちになりやすい中張牌が手牌に多くなる傾向があるため、タンヤオとも相性が良いです。
タンヤオと複合させるためには、雀頭も2〜8の数牌のうちのどれかで構成する必要がある、ピンフは門前役のため食いタンありルールでも鳴きはNGという点に注意しましょう。
一盃口(イーペーコー)
一盃口(イーペーコー)は、のような同じ順子を門前で作ると成立する1翻役です。
タンヤオと一盃口を複合させるためには、鳴かない状態で任意の順子を揃える必要があります。
七対子(チートイツ)
七対子(チートイツ)とは、7つの対子で構成される麻雀役です。使用する牌は数牌や字牌のどれでも良いものの、麻雀の基本的なアガりの形である4面子1雀頭の形を取らないのはこのチートイツと国士無双だけです。
アガりの形は特殊なものの、タンヤオやリーチとも複合するため、ドラが乗れば高得点を目指せる役です。
対々和(トイトイホー)
対々和(トイトイホー)とは、同じ種類の牌を3枚揃えた刻子で4つの面子を構成する役です。順子で構成するピンフの逆のような立ち位置にある役で、ポンやカンをしても成立します。
鳴いても成立するため、対子が多いときに作りやすく、初心者にもわかりやすい役の一つです。タンヤオと複合させるのであれば、手牌に2〜8の数牌でできた対子が多いときに狙うのがいいでしょう。
タンヤオと複合できない役
タンヤオは2〜8の数牌だけしか使えないため、1,9,字牌を使う役とは絶対に複合できません。
- 1,9の数牌が含まれる役
- 字牌が含まれる役
- 1,9字牌(么九牌)が含まれる役
この3つのパターンに分けて、それぞれに該当する役を解説します。
1,9字牌(么九牌)が含まれる役
1,9字牌が含まれる役は、雀頭とすべてのメンツに必ず么九牌を使っている混全帯么九(チャンタ)と、手牌のすべてを么九牌だけで揃える混老頭(ホンロウトウ)の2種類です。いずれも1,9,字牌を使うことが条件のため、タンヤオとは複合しません。
1,9の数牌が含まれる役
1と9の数牌が含まれる役は、マンズ・ピンズ・ソウズの1,2,3,…8,9までが揃っている一気通貫(イッキツウカン)と、面子と雀頭に必ず1か9の数牌が含まれる純全帯么九(ジュンチャン)です。
字牌が含まれる役
字牌が必ず含まれる役は5つあります。
- 東家や北家などに対応する風牌で面子を作る自風牌(ジカゼハイ)
- 東場・南場といった場風に対応する風牌で面子を作る場風牌(バカゼハイ)
- 牌白・發・中の三元牌のいずれかで面子を作る役牌(ヤクハイ)
- 三元牌のうち2種類で刻子・残り1種類を雀頭で揃える小三元(ショウサンゲン)
- 面子と雀頭をマンズ・ピンズ・ソウズいずれかの数牌と字牌で構成する混一色(ホンイツ)
タンヤオに関するよくある質問
タンヤオの逆、1,9,字牌だけを使った役ってないの?
待ちの中に1,9牌が含まれていても成立する?
待ちに1,9牌が含まれていても、アガり牌が2〜8であればタンヤオは成立します。先に1,9牌が出てしまった場合、他に役がなければアガれないためそのまま捨てるしかなく、フリテン状態になるのでそうなった場合には1,9牌以外のアガり牌をツモるしかありません。
「アリアリ」って何?
前半の「アリ」は食いタンを認めるかどうか、すなわち食いタンが「アリ」か「ナシ」かを指しています。後半の「アリ」は、役の後付けが「アリ」か「ナシ」かを指しており、ルールを確認する際に「アリアリ」「アリナシ」といったように使われる言葉です。
スポンサーリンク
よく見かける「タンヤオ」のAA(アスキーアート)
「タンヤオ」と検索するとよく見かけるこちらのようなAA(アスキーアート)は、「実際には四暗刻単騎で役満、またはW役満なのにも関わらず、1翻のタンヤオで申告してアガっているもったいない人」を指すのが元ネタのようです。対人戦での麻雀はアプリやゲームのように自動で処理されないため、こういった悲劇は起こり得ます。タンヤオAAのこのキャラの名前はダディクールと言います。
※AAはイメージです。スペースや記号を調整して画像にしています。
タンヤオの覚えておきたいポイントまとめ
1翻役であるタンヤオは、「メンタンピン」と呼ばれるようにリーチやピンフと並ぶ麻雀の基本的な役の一つ。2〜8の数牌のみで構成されるタンヤオは、初心者向けの役と思いきや、1,9,字牌が絡まない役と複合できるため上級者も高頻度で使う汎用性の高い役です。
麻雀のアプリでは鳴いても成立する食いタンがOKなものも多いですが、実際に麻雀を打つ際には事前に食いタンがありなのかを確認しておきましょう。