人和(レンホー)とは?天和や地和との違い・成立条件・MJや天鳳、雀魂、公式での扱い

門前役

麻雀の人和

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人和とは

人和とは、子が配牌時で聴牌(テンパイ)し、自分の第一ツモの前に他家が捨てた牌でロン和了すると成立する麻雀のローカル役満です。人和の読み方は「レンホー」「レンホウ」が正しく、「ニンホー」とは読みません。

人和に関する基本情報一覧

  • 人和の翻数:ローカル役満※
  • 食い下がり:-(鳴き不可)

人和は非常にレアな役で、採用する場合には天和や地和と同様にシングル役満とすることがあります。人和を役満とする場合の点数は他の役満と同様に子で32000点・親48000点です。

詳しくは後述しますが、人和を役満にするか否かはルール次第で、満貫〜倍満とする扱いも。ちなみに、日本プロ麻雀連盟では満貫扱いとして採用されています。

各種麻雀アプリ・ゲームでの人和の扱い

人和はMリーグでは採用されていません。しかし、他のローカル役と違い、アプリやゲームでは採用されていることの多い人和。各種麻雀アプリ・ゲームでの人和の扱いは次のとおりです。

  • 天鳳:人和を認めず他の役がないとアガれない
  • MJ:人和は倍満とし、他の役との複合はできない
  • 雀魂:段位戦では採用されず、友人戦では人和が有効かどうか切り替え可能
  • Maru-Jan:人和を採用しており、東家も子の第1打でロン和了すれば人和成立
  • 雀龍門:人和は役満扱い

このように、代表的な麻雀アプリやゲームでも細かくルールが分かれており、注意が必要です。

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人和の条件

一般的な人和の和了条件は次のとおりです。

  • 親ではなく子であること
  • 配牌時点の13枚でテンパイしていること
  • 待ちや面子、雀頭は自由
  • 第一ツモの前に捨てられた牌でロン和了すること
  • 第一ツモの前に副露(フーロ)が発生しないこと

人和は子限定の役です。地和のロン和了バージョンと覚えておきましょう。

また、地和と同様に第一ツモの前にポン・チー・カンといった鳴きが入ると、成立条件に当てはまらなくなります。

人和と似た役満

人和に似た和了の条件で、天和と地和があります。人和を役満とする場合、理論上はこれらと四槓子以外の役満とは複合可能です。

似ている役である天和と地和との違いについても解説していきます。

天和(テンホー)

天和とは、親の配牌時点の14枚が和了できる形になっていることが条件の役満です。人和とは違い親限定の役満であり、出現確率は人和や地和よりも低く、1/33万しか登場しないとも言われています。

地和(チーホー)

地和とは、自分の第一ツモでツモ和了すると成立する役満です。人和は公式ルールとして採用されていないことが多いものの、地和は公式ルールとして採用されています。

地和は元々、人和の条件でアガることを指していたようです。「地に下りた最初の牌」という意味で親の最初の捨て牌を「地牌」と呼び、その牌でロン和了することを地和と呼んでいたとのこと(=現在の人和の条件)。

人和に関するよくある質問

人和の時に役なしでもアガれますか?

役なしでも、4面子1雀頭の形であれば人和は成立します。もちろん七対子国士無双の形でも問題ないです。しかし、人和自体を認めていない場合もあるので、その時は役がないとチョンボになってしまうため注意が必要です。採用するかどうかのルールを事前に確認しておくようにしましょう。

人和・地和・天和の違いはなんですか?

和了の方法が違います。人和は1巡目でロン和了、地和は1巡目でツモ和了することが条件です。天和は親限定の役満という点や配牌時点で和了しているという違いがあります。

槍槓 で人和は成立しますか?

人和が国士無双と複合する場合の手牌のみ、暗槓の槍槓でロン和了を認めるルールもあります。

三人麻雀(サンマ)の北ドラが入った場合は成立しますか?

地和と同様に成立しないとするルールを用いることがあります。北ドラ、いわゆる抜きドラは暗槓とみなし、副露が入ると無効になるという条件に当てはまるという考え方です。

人和のルールや点数の取り扱いは分かれる

人和は、子限定かつ配牌時にテンパイしていることが最低条件のかなり難易度が高いローカル役です。採用されていないこともあり、採用する場合も役満ではないこともあります。一般的には「配牌時にテンパイ、副露が入らずロン和了で役満」とする認識が強いですね。役満以外の翻数の扱いは次の通りです。

  • 単純に満貫〜倍満とする場合
  • 満貫〜倍満とするが、高点法でそれ以上になる場合はそちらを優先する場合
  • 満貫〜倍満の一つの役と扱い、他の役とも複合を認める場合

また、和了の条件についても「親の最初の捨て牌をロンした場合のみ成立」とするルールもあるようです。人和が成立するのは稀ですが、対人麻雀や雀荘でフリーでやる場合は確認しておいた方がいいかもしれません。

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