一発(イッパツ)とは?成立条件・複合役 実はローカルルール?麻雀1翻役
一発(イッパツ)とは
一発(読み方:イッパツ)とは、立直をかけたあと1巡以内にロンまたはツモで和了した場合に成立する麻雀の1翻役です。一発は、1巡以内にすることから、別名「即(ソク)」と呼ばれることもあります。
一発に関する基本情報一覧
- 一発の翻数:1翻
- 一発の出現確率:10.2%
- 食い下がり: – (鳴き不可)
一発の条件
一発はリーチ後1巡以内に和了した場合に成立する役ですが、次の自分のツモまでに他家による副露(チー・ポン・大明槓)や暗槓が入った場合は成立しません。また、リーチをしていることが前提となるので、門前であることも当然条件に含まれます。
稀に鳴いた者の打牌までを一発の有効条件とする場合も。また、リーチ後1巡以内に他家の暗槓があっても成立を認める場合もあります。これらは事前に確認しておくようにしましょう。
「一発消し」というテクニック
一発消しとは、他家からのリーチが入った場合に、1巡以内で意図的に副露をすることで「一発」の条件を消すことを指す麻雀用語です。狙って鳴けるわけではありませんが、テクニックの一つとして覚えておくといいでしょう。自分の手牌時が流局までにテンパイにならなそうな場合、1翻増えると満貫や跳満になってしまいそうな場合、振り込み回避のためなどの場合に一発消しをするという戦略があります。
一発消しをすることで相手の打点を下げるというメリットがありますが、自分の手が門前でなくなるなどのデメリットも。一発消しを検討するときには自分の手牌とよく相談しましょう。最低限、鳴いたあと捨てる安全牌は確保しておく必要があります。
一発はローカルルール?
麻雀プロ団体では一発や裏ドラをルールとして認めていない場合もあり、書籍によっては一発をローカルルールとして扱うものもあります。麻雀における運の要素を減らすことが目的の一つですが、現在ほとんどのフリー雀荘や麻雀ゲームでは一発や裏ドラなどを採用しています。
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一発と複合する役
一発は上記の条件を満たしていれば基本的にどのような手牌でも成立しますが、一部複合しない役もあるので注意しましょう。まずは、一発と複合する代表的な役を紹介します。麻雀初心者の方はぜひ覚えておきましょう。
立直(リーチ)
前述の通り、一発はリーチを前提とした役なので、リーチとも必然的に複合します。
門前清自摸和(通称メンゼンツモ)
リーチ後1巡以内で他家からの副露や暗槓がなく、直後の自分のツモで和了した場合、門前清自摸和と一発は複合します。もちろん、一発が成立するためにはリーチをかけていなければいけないため、リーチ+一発+ツモで3翻が確定します。
槍槓(チャンカン)
リーチ後1巡以内で他家が自分の当たり牌を加槓した場合、槍槓にはならずそのカン自体が不成立となるため一発の条件は残り、槍槓と一発が複合します。
一発と複合しない役
嶺上開花(リンシャンカイホー)
嶺上開花はカンをした後に引く嶺上牌で和了した場合に成立する役です。リーチ後でも待ちの形が変わらない場合のみ暗槓が可能なのでリーチと嶺上開花は複合する可能性がありますが、カンが成立した時点で一発の条件から外れてしまうため嶺上開花と一発は複合しません。
※稀に嶺上開花と一発の複合を認めているルールもあります
河底撈魚
リーチの条件として「残り1巡以上分の牌が山に残されていること」があるため、河底撈魚と一発が複合することはありません。
ただし、海底摸月とは複合します。リーチ後1巡以内で他家からの副露や暗槓がなく、直後の自分のツモが海底牌かつ自分の当たり牌であり和了した場合、立直・一発・門前清自摸和・海底摸月が自動的につくことになります。
一発に関するよくある質問
フリテンでも一発は成立しますか?
リーチ宣言牌を鳴かれた場合は成立しますか?
リーチ後に他家の鳴きが入ることになってしまうため、成立しません。
リーチ後同巡内に他家の追っかけリーチが入った場合はどうなりますか?
他家からの追っかけリーチが入っても、副露ではないため同巡以内であれば一発の可能性は残ります。
一発で覚えておきたいポイントまとめ
- リーチが前提条件
- リーチ後1巡以内で成立、ただし途中で鳴きや暗槓が入ると不成立
- 複合できない役も存在する
一発はリーチに付随したおまけのような役ですが、裏を返せばリーチをかける際の大きなメリットの一つとして挙げられるとも言えます。成立するかどうかは運次第ということもあり、「一発は嫌い」「一発はいらない」というプレイヤーもいるようです。状況を見極めつつ積極的に狙っていきましょう。