抜きドラとは?三人麻雀での北の扱い – 嶺上開花や国士無双は成立する?
抜きドラとは?
抜きドラとは、三人打ち麻雀で用いられるローカルルールで、1人分の空席によって自風牌として使われることのない「北(ペー)」をドラとして用います。手牌に北が存在する時、その北をゲームから除外してドラ1としてカウントすることから、抜きドラの他に「北ドラ」「北抜き」と呼ぶこともあります。
「嶺上開花が成立するかどうか」など細部の取り決めが必要なローカルルールです。
抜きドラのやり方
- 北
が手牌にあることが前提
- 抜きドラを行いたいタイミングで「ペー」と発声し、北の牌
を晒す
- ポンやカンなどと同様に、自分から見て卓の右手前のところに置く
- 嶺上牌をツモり、その後は通常通り不要牌を切る
北を抜いたたあとはカンのときと同様に嶺上牌をツモって手牌を補充します。
よって、抜きドラを採用する場合、抜きドラを行ったあと手牌へ補充するツモる牌として嶺上牌に4枚加え、計18枚の王牌(通常時は14枚)とします。
抜きドラができるタイミング
北が手牌にあり、自分の番であればいつでも行うことができます。カン・配牌の直後や北をツモってすぐのタイミングでも行えます。そのため立直中に北をツモったときもその北を抜くことができます。ただし、ポンの直後には行うことができません。
また、抜きドラは連続して行うことが可能であり、北を2枚持っていて2回連続で抜きドラをするということもあります。抜きドラ直後の嶺上牌が北だったとき、それをさらに抜きドラにするというケースもあります。
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抜きドラのメリット・デメリット
抜きドラのメリットは、なんといっても無条件でドラを増やせることです。
反対にデメリットとして「抜いた北でロン和了される危険がある」「抜いた北は場に戻せないので四喜和など風牌に関わる役が使えなくなる」などがあります。
ただし、前者についての詳細は後述しますが、抜きドラに対するロン和了を認めない場合もあり、その場合はノーリスクでドラを増やすことができます。
抜きドラに関するよくある質問
抜きドラに対して槍槓のようにロン和了できますか?
抜きドラに対してポンできますか?
抜きドラでのポンは認めていない場合が多いです。しか、抜きドラを捨て牌とみなしてポンを可能とするルールも存在します。
抜きドラに対してロンやポンした場合ドラとして扱いますか?
抜きドラは「抜いてある」状態のとき、ドラとして認められます。抜きドラに対してロンやポンをした場合は手牌として扱うためドラは付きません。
抜きドラを行ったあと北で待つのはフリテンになりますか?
抜きドラを捨て牌の一種とみなしてフリテンとするルールと、抜きドラは河に捨てていないのでフリテンにならないとするルール、どちらの解釈もあります。その場のルール確認を行うようにしましょう。
抜きドラを行ったあとダブルリーチや一発はつきますか?
抜きドラ直後のツモ和了に対して嶺上開花は付きますか?
抜きドラ直後にツモる牌は嶺上牌です。したがってこの嶺上牌でツモ和了した場合嶺上開花を認めるルールもあれば、カンをしているわけではないため嶺上開花を認めないとするルールどちらも存在します。天鳳などでは嶺上開花を認めるルールをとっていますが、事前にルール確認しておくことが大切です。
抜きドラ以外の北の扱い
抜きドラを採用する場合、抜きドラとして用いるとき以外は常に役牌にならない客風牌(オタ風)として扱います。
抜きドラを採用しない場合、「北は常時ドラの客風牌とする」「北は共通役牌とする」などの三麻に関するルールを用いるので注意しましょう。
抜きドラに関するポイントまとめ
抜きドラとは、三人麻雀において北家が常に空席となっているため、その北をドラとして用いるルール。天鳳や雀魂を中心に普及率の高いルールとなっており、Twitterでのアンケートでも抜きドラを利用していると答えた方の割合が多かったです。
【アンケート】
三人麻雀(三麻・サンマ)の時「北」の扱いについて※その他のご意見はリプライや引用RTでお願いします!#麻雀#三麻#拡散希望
— 麻雀カレッジ@麻雀情報サイト (@mahjong_college) April 7, 2021
三人麻雀は四人麻雀と比べて1人少ない分牌の回りが良く高得点の出やすいルールですが、抜きドラを利用することでさらに高い打点を狙うことができスリリングな戦いを楽しめます。一方で、インフレしやすいことから「つまらない」とする意見も多くあり、採用するかどうかは状況によって変わるでしょう。
また、嶺上開花やロン・一発の扱いなど細かな部分で決めなければならない点が多いため注意しましょう。
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