オープンリーチとは?翻数の扱いや晒し方、役満払いのルールなどを完全網羅

門前役

麻雀のオープンリーチ

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オープンリーチとは?

オープンリーチとは、自分の手牌を公開してリーチをかける麻雀のローカルルールです。オープンリーチをかけることによって、1翻上乗せしてリーチ+オープンリーチで合計2翻になります。漢字では「開立直」と書き、「プンリー」と呼ばれることもあります。

オープンリーチをかけるための条件は、通常のリーチと同様です。リーチがかけられる条件についてはこちらの記事をご覧ください。

オープンリーチの2つのやり方

オープンリーチをする際には、手牌を全部見せる方法待ちに関する部分だけを見せる方法の2つのがあります。

やり方1「手牌を全部見せる」

リーチをかけられる状態になったら「オープンリーチ」と宣言し、手牌をすべて公開するやり方です。こちらのやり方が一般的なようですが、下記に記載する一部を公開する方法も知られています。

やり方2「待ちに関係する部分だけ見せる」

オープンリーチのもう一つのやり方として、リーチをかけられる状態になったら「オープンリーチ」と宣言して、待ちに関する部分のみを公開する方法もあります。

オープンリーチの例1

裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏四萬五萬

こちらは両面待ちでオープンリーチをする場合の例です。3mと6mが待ち牌なので、他家はこの2つを捨てると役満払いになります。

オープンリーチの例2

裏裏裏裏裏裏裏裏三萬四萬五萬六萬七萬

こちらは多面待ちでオープンリーチをする場合の例です。2mと5mと8mが待ち牌なので、待ちに関する部分をすべてオープンにします。

部分的に公開するルールを用いていた際に、待ちに絡む牌に気付かず非公開のままにしてしまうとチョンボになってしまうので注意しましょう。

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オープンリーチの翻数の扱い

オープンリーチは2翻ですが、以下のように扱いが分かれます。オープンリーチがリーチの上位役のような扱いとし、2翻にする場合もあるようです。

  • リーチ1翻+オープンリーチ1翻=2翻
  • オープンリーチ2翻
ダブルリーチとの複合についてオープンリーチと同様にダブルリーチもリーチ1翻+ダブルリーチ1翻と考えられる場合と、ダブルリーチ自体を2翻と考える場合に分かれます。よって、オープンリーチとダブルリーチが複合する場合、「リーチ1翻+ダブリー1翻+オープンリーチ1翻の合計3翻」と考えるか、「オープンリーチ2翻+ダブリー2翻」と考えるかが異なります。

オープンリーチに振り込むと役満払いに

オープンリーチのアガリ牌を出して振り込んでしまうと、役満払いをしなければなりません。親のアガリであれば48,000点、子であれば32,000点を支払うことになるので注意しましょう。

これは、オープンリーチへ意図的に振り込むことを防ぐためのルールでもあります。

  • コンビ打ち
  • 点数差的に振り込んだ方がお得
  • 他家のリーチを回避するために振り込む
  • 副露して役が確定している他家より明らかに点数が低い

といったような理由から、あえて振り込む人も出てきてしまいます。このような行為を防ぐためのものとして、役満払いのルールができたようです。

また、オープンリーチをしているときのチョンボは満貫払いではなく役満払いになるなど、意図的に振り込む点数を下げるような行為を防ぐルールも同時に適用されることが多くなっています。

リーチをしていた場合の振り込みの扱い

リーチをかけている場合は、アガリ牌でない限りそのまま捨てなければいけないため、役満払いではなくオープンリーチの2翻と扱うことが一般的です。

しかしこの点に関してもルールが複数存在し、

  • 先にリーチをかけていた場合は2翻扱い
  • 先にリーチをかけていても役満払い
  • 追っかけリーチで振り込むと役満払い

などの扱いになるルールを採用している場合も。追っかけは後からリーチする人は、安全牌を捨て続けることができればオープンリーチを回避できるにも関わらずリーチをかけているから、という理由からではないでしょうか。

オープンリーチを採用する場合には、ここのルールも確認しておくようにしましょう。

オープンリーチをする2つのメリット

翻数が増える

オープンリーチをする場合のメリットは、単純に翻数が増えるということです。たとえば3面待ち以上でツモ和了を狙い、門前清自摸和とオープンリーチの分で2翻増やすことができるでしょう。

また、2翻縛りのときに手牌がリーチのみだった場合、オープンリーチをすることで2翻以上が確定するため、アガれるようになります。

他家を降りさせられる

オープンリーチをした場合、待ちが明確になるので、他家は「不要な牌が当たり牌で捨てられない」という事態も起こる可能性があります。その分、手牌の進みが遅くなったり、当たり牌が多すぎて降りざるを得ない状況も発生するかもしれません。

オープンリーチをする2つのデメリット

ロン和了の可能性が下がる

オープンリーチをすると、ツモ和了以外は見込めなくなるでしょう。普通にリーチしたときは他家3人が振り込んでくれる可能性もありますが、オープンリーチ時は和了できる確率が下がってしまうことがデメリットです。

他家に捨てる牌がバレてしまう

待ちがわかるということは、捨てる牌もわかってしまうということです。よって、他家は捨てそうな牌を狙って手牌を揃えれば、ロン和了できる確率が高まります。自分が狙われる可能性もあることを覚えておくといいと思います。

先に和了できる可能性が低い場合は、オープンリーチをしない方が賢明でしょう。

オープンリーチに似たローカル役も

ツモセン

オープンリーチの逆とも言える「ツモセン」という1翻のローカル役も存在します。このツモセンはリーチをかける際に「ツモ宣言」、すなわち「ツモでしか和了しません」という意思表示をすることによって、ツモ和了した際に1翻増えるローカル役です。

このツモセンという役を採用する場合、リーチ1翻+門前清自摸和1翻+ツモセン1翻の合計3翻が確定します。

ブンブンリーチ

ブンブンリーチとは、オープンリーチの状態でツモセンをすることで成立するローカル役です。

前述のように、ツモセンはリーチ1翻+門前清自摸和1翻+ツモセン1翻の3翻になり、ここにオープンリーチの1翻が追加され、和了の際は合計4翻が確定します。

オープンリーチに関してよくある質問

フリテンオープンリーチは可能?

フリテン状態でのリーチを禁止していなければ、フリテンでもオープンリーチは可能とするルールが多いようです。

一見、特にメリットがないように見えますが、フリテンだとロン和了はできないため、ツモ和了が見込めるのであれば1翻増やせるというメリットがあります。

しかし、当然オープンリーチにしない方が相手もより警戒するため、一概にメリットばかりとは言えません。ローカル役として採用していたとしても、状況によってはしない方が得策です。

また、フリテンリーチやオープンリーチを認めていても、「フリテンオープンリーチを認めない」といったルールがあるため、こちらも確認しておくようにしましょう。

フリテンオープンリーチの場合は、フリテンであるため他家が捨てた牌でもロン和了できず、役満払いにならないとなるのが一般的のようです。

立直者が出したアガリ牌の見逃しは可能?

こちらもルールや定義が揺れていることが多いですが、「見逃しを認めるか否か?」という取り決めに則るべきです。たとえばツモ和了なら三暗刻が成立するシャンポン待ちでオープンリーチした場合に、三暗刻を狙うためにあえて立直者の放銃を見逃すという選択もできてしまいます。

このあたりの取り決めもしておくといいかと思います。

オープンリーチ時の理牌は必要?

オープンリーチの際には、全体または待ちに関わる一部を公開しなければいけません。その際には、理牌(牌を整理すること)をしておくか否か?というのも定義が揺れています。

最初から理牌しておくのが一番わかりやすいものの、上級者同士の対局では理牌を行わないこともしばしば。

  • オープンリーチ前に理牌
  • 待ちの部分だけ理牌
  • 和了後に理牌

のような選択ができるかと思いますが、オープンリーチをするのであればなるべく他家がわかりやすいように先に理牌しておくのがいいのではないでしょうか。

役満のオープンリーチはW役満?

オープンリーチへの振り込みが役満払いになることから、役満のテンパイでオープンリーチした場合にW役満とするかどうかは、取り決めによるようです。

たとえば国士無双十三面待ちのW役満をオープンリーチすることで、振り込みがあった場合にトリプル役満とするかどうかも取り決め次第です。

ゲームにおけるオープンリーチの扱い

Mリーグなどの公式戦はもちろんのこと、天鳳や雀魂などのアプリでもオープンリーチは採用されていません(2020年11月上旬時点)。

SEGAのMJ3では、割れ目ルール採用雀荘でのみオープンリーチが採用されていますが、システムやゲームバランスの問題からあまり見かけないローカル役です。

オープンリーチで役満払いを狙うコツ

せっかくオープンリーチをかけるのであれば、役満払いのロン和了の方が嬉しいですよね。ロン和了にするコツは、相手が3副露以上しているときに何で狙っているか読みつつ、そこから捨てられそうな牌を予想して3面待ち以上にすることです。

すべての捨て牌がオープンリーチで公開した当たり牌だった場合、役満払いを回避したくてもできないという状況が発生します。

オープンリーチをしている場合、それを警戒して副露されない傾向にあるものの、そういった場面がくれば狙うと役満払いを受けられるかもしれません。

オープンリーチで覚えておきたいポイントまとめ

オープンリーチは、手牌を公開してリーチをかけるローカル役です。翻数の扱いや手牌の後悔の仕方など、ローカルルールゆえに認識が異なります。

オープンリーチに振り込むと役満払いになるというルールが一般的であることから、ロン和了ではなくツモ和了になり、2翻での計算になることがほとんど。しかし、相手が3副露以上していて捨てる牌が少ないときに狙うと、もしかしたら振り込まざるを得ない状況になるかもしれません。

ローカルルールですが、採用する場合には使い方や使いどころによって戦略性がかなり広がると思うので、オープンリーチを有効活用してみてください。最後にオープンリーチを採用する場合に、事前に確認しておくべき項目をまとめておきます。中にはその場で決めても問題ない項目もありますが、しっかり認識合わせをしておきましょう。

  • 手牌を全部見せるか、待ちに関わる部分だけ見せるか
  • 翻数の扱いをリーチ1翻+オープンリーチ1翻にするか
  • オープンリーチ時のチョンボを役満払いにするか
  • リーチをしていた場合の振り込みの扱い
  • フリテンのオープンリーチを認めるか
  • 見逃しを認めるか
  • 理牌をしておくか
  • 役満に放銃した場合W役満以上の扱いにするか

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