上位役・下位役とは?片方が成立するともう片方も成立する役を指す麻雀用語
上位役・下位役とは
麻雀の上位役・下位役とは、翻数が高い片方の役が成立している場合に、自動的に翻数が低いもう片方の役も自動的に成立するような関係にある役のことを指す麻雀用語です。上位役が成立している場合、下位役の翻数は計算せず上位役の翻数で計算します。
具体的にどの役が上位役・下位役に該当するのか紹介していきます。
上位役・下位役にあたる通常役
リーチとダブルリーチ
リーチは門前状態でテンパイすると成立する役ですが、ダブルリーチは親なら配牌時、子は第一ツモ時にテンパイしているときに成立します。
よって、ダブルリーチが成立しているときには必ずリーチの条件も満たしているため、リーチとダブルリーチは上位役・下位役の関係になります。
ダブルリーチの翻数の扱いなどはこちらの記事で詳しく解説しています。
一盃口と二盃口
一盃口と二盃口も上位役・下位役の関係にあたります。一盃口は同じ数牌を使った順子を2組揃えると成立、二盃口は一盃口を2つ揃えると成立する役です。
「一盃口は二盃口の下位役」
「二盃口は一盃口の上位役」
のような言い方をします。
一盃口の手
二盃口の手
混一色と清一色
混一色と清一色も上位役・下位役の関係にあたります。混一色は字牌と1種類の数牌のみで揃えると成立し、清一色は1種類の数牌のみで揃えると成立します。
混一色や清一色の上位役に緑一色や發なし緑一色が挙げられることもあります。
チャンタと純チャン
チャンタは4面子1雀頭すべてに么九牌が絡んでいると成立し、純チャンは4面子1雀頭すべての牌を19牌で揃えると成立する役です。
純チャンが成立していると必然的にチャンタ成立するため、こちらも上位役・下位役にあたります。
チャンタと混老頭
混老頭は4面子1雀頭すべてを么九牌で揃えると成立する役です。4面子1雀頭すべてに么九牌が含まれているため、チャンタが同時に成立することから、純チャン同様に上位役・下位役の関係になっています。
上位役・下位役にあたる役満
通常役の中には、役満と上位役・下位役の関係になっているものもあります。一部ローカル役のような扱いをすることもありますが、該当する通常役を紹介しておきます。
小三元と大三元
小三元は三元牌のうち2種類で刻子を揃え、残り1種類を雀頭にすると成立、大三元は三元牌すべてで刻子を作る役のため上位役と下位役の関係にあたります。
混老頭と清老頭
チャンタの上位役にあたる混老頭には、清老頭という役満の上位役があります。清老頭は4面子1雀頭を19牌のみで揃えると成立する役満です。
小四喜と大四喜
小四喜と大四喜は四喜和とまとめて呼ばれています。小三元における大三元のように、東・南・西・北のうち3種類で刻子、残り1種類で雀頭を作ると成立するのが小四喜、東・南・西・北のすべてで刻子を揃えると成立するのが大四喜です。
場合によっては小四喜を役満、大四喜をダブル役満とすることもあり、どちらも上位役・下位役にあたる役満です。
国士無双と国士無双十三面待ち
国士無双と国士無双十三面待ちも、片方が成立するともう片方の条件を満たすため、上位役と下位役になります。
九蓮宝燈と純正九蓮宝燈
九蓮宝燈と純正九蓮宝燈も、国士無双や四喜和などと同様に上位役・下位役の関係になっています。
緑一色と發なし緑一色
緑一色と發なし緑一色も上位役と下位役の関係にあります。
上位役・下位役で覚えておきたいポイントまとめ
上位役と下位役は、翻数の計算でつまづくポイントの一つなのではないでしょうか。麻雀を始めたての頃であれば、出現率や覚えやすさからか、一盃口と二盃口が特に見かける上位役と下位役だと思います。上記に挙げたものは通常役のみですが、ローカル役の中にもまだまだ上位役と下位役にあたる役が複数存在しています。
上位役・下位役を意識して麻雀を打つことは少ないと思いますが、より高い打点を目指すために混一色や清一色・チャンタと純チャンなどは覚えておいて損はないでしょう。
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