三暗刻(サンアンコー)とは?確率・鳴きやロンの可否・四暗刻や対々和との違い – 麻雀2翻役
三暗刻とは
三暗刻(読み方:サンアンコー/サンアンコウ)とは、同じ牌を3つ鳴かずに揃える"暗刻"を3種類集めると成立する麻雀の2翻役です。三暗刻は鳴きOKかつ食い下がりもありませんが、暗刻を三組揃えるという性質上、実質残りの1面子においてのみ鳴きが可能ということになります。
三暗刻に関する基本情報一覧
- 三暗刻の翻数:2翻
- 三暗刻の出現確率:0.76%
- 鳴き可
- 三暗刻の食い下がり:なし
三暗刻の条件
三暗刻の成立条件
三暗刻はその名の通り、暗刻を3つ揃えることで成立します。3組の暗刻、あるいは暗槓ができていれば、手牌の中の残りの1面子と雀頭はどのような形でもOKです。先に暗刻が揃っていれば、待ちの形も自由になります。
三暗刻が成立しないとき
ポンやロンで揃えた刻子は明刻になり、暗刻にはならないため三暗刻の成立条件には含まれません。初心者の方は混同してしまいがちなので注意しましょう。次の項で詳しく解説します。
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三暗刻の注意点【状況別】
三暗刻が確定している場合
暗刻を3面子揃え、三暗刻を確定させた状態での両面待ちです。ただし、白を引ければ四暗刻単騎待ちへ移行できるため、即リーチをかけず状況を見て狙っていきたいですね。
対子2つで待つシャボ待ちの場合
上記のような状況の時、シャボ待ちで立直をしていて9索でロン和了したとします。三暗刻は成立するでしょうか?
答えは×です。ロンで揃えた9索の刻子は明刻扱いになってしまうため、この場合暗刻2つしかないことになります。よって三暗刻は成立しません。リーチをかけていた場合、フリテンを回避するのであればリーチのみとなってしまいます。
ツモの場合は自力で揃えたことになり、暗刻扱いになります。よってこの状況では9索か北をツモってアガることができれば三暗刻が成立します。このような状況を、ツモり三暗刻といいます。
変則3面張の場合
このような形でも3暗刻が狙えます。テンパイしていますが、待ちはどうなっているでしょうか?
この場合5萬を雀頭と考えれば5萬の単騎待ち、4萬を雀頭とした場合3・6萬待ちの計3面待ちになります。5萬でアガれれば三暗刻が成立しますが、3・6萬の場合は立直をかけていなければ役なしになってしまいます。
また立直せずこの状況になった場合、3・6萬を見逃すと同巡内振聴になるので気を付けましょう。
三暗刻と対々和・四暗刻との違いは?
三暗刻・対々和・四暗刻はどれも刻子に関する役ですが、区別がつかずに混乱してしまう方も多いようです。違いをまとめました。
- 対々和:4面子全てが刻子の場合に成立する役。この場合の刻子は暗刻でも明刻でもOKなので、鳴きの有無は問わずロン・ツモどちらでも成立する。
- 三暗刻:暗刻を3つ揃えると成立する役。残りの1面子のみ鳴きOK。アガリ方に注意しないと不成立の場合がある。
- 四暗刻:4面子全て暗刻の場合に成立する役、雀頭以外は自力で揃えなければならない。
三暗刻と複合する相性のいい役
対々和(トイトイホー)
対々和はトイトイと呼ばれることが多く、4面子全て刻子で構成すると成立する役です。刻子を揃えるという特性上、三暗刻との相性は抜群です。門前で揃えれば四暗刻のチャンスも生まれるため、夢のある組み合わせといえるでしょう。
成立例
・その1
門前、9索か南をロンで成立します。
・その2
暗刻を3組は自力で揃えているので1面子は鳴いてもOKです。南でロン和了して三暗刻・対々和成立です。
不成立例
成立例その2と違うのは1萬でロン和了している点です。ロン和了した1萬は明刻とみなされるため、この例だと暗刻が2組しかなく三暗刻は成立しません。よって対々和のみとなります。
断么九(タンヤオ)
三暗刻を狙っている際に中張牌が多ければ断么九との複合も狙えます。喰いタンありであれば三暗刻を諦めてスピード和了も可能なため、汎用性が高いです。
役牌(ヤクハイ)
三暗刻は暗刻を揃えるという性質上、役牌との相性もいいです。いざというとき、役牌を抱えていれば役なしになることもないので手替えもしやすいです。
三色同刻(サンショクドーコー)
三色同刻は、同じ数字の刻子を萬子・筒子・索子それぞれで作ると成立する役です。狙って複合させるのは難しいですが、門前で三色同刻が入ればそのまま三暗刻成立のチャンスにもなります。
三暗刻に関するよくある質問
三暗刻は暗槓が入っていても成立しますか?
三暗刻で覚えておきたいポイントまとめ
三暗刻は暗刻を3つ作ると成立する役ですが、苦労の割には2翻しかなく「コスパが悪い」「難易度のわりに安い」と感じる方が多いようです。三暗刻を直接狙うというよりは、「四暗刻を狙っていたけれど諦めて三暗刻と対々和の複合になった」、というパターンで見かけることが多い印象です。
配牌時に既に暗刻ができていた、対子が多かったときなどには三暗刻を狙ってもいいでしょう。
リーチや七対子のみになってしまうこともあるため、手牌によっては対々和と役牌を狙った方がアガりやすく、点数も高くなることがあります。
鳴き方や待ち方、アガリ方によっては成立しない場合もあるので、河や残りの枚数を状況をチェックしながら手牌を進め、三暗刻を狙うことがおすすめです。
ディスカッション
コメント一覧
ご指摘ありがとうございます。麻雀カレッジ運営です。
該当箇所を修正し、記事を更新しました。
引き続き、麻雀カレッジを応援よろしくお願いします。
【対子2つで待つシャボ待ちの場合】
例題の牌だと三暗刻確定しちゃってますよ。ロンで三暗刻+対々和、ツモで四暗刻ですね。