ダブル立直(ダブルリーチ)とは?確率と由来、九種九牌や四風連打との優先順位 – 麻雀2翻役
ダブル立直とは
ダブル立直(読み方:ダブルリーチ)とは、親の配牌時点または子の第一ツモでテンパイし、リーチをかけた際に成立する麻雀の役です。ダブルリーチは略して「ダブリー」と呼ばれることもあり、他にもW立直・両立直・二重立直のような表記をすることも。ダブルリーチは通常のリーチと違い、2翻役扱いです。
ダブル立直に関する基本情報一覧
- ダブルリーチの翻数:2翻
- ダブルリーチの出現確率:0.19%
- 食い下がり:-(鳴き不可)
ダブル立直(ダブルリーチ)の条件
ダブル立直が成立する条件は次のとおりです。
- 親の配牌時点または子の第一ツモでテンパイする
- 第一打の前にポン・チー・カンが入らない
その他の条件は、通常の立直と同様です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ダブル立直(ダブルリーチ)のメリット
ダブル立直は捨て牌から安全牌の判断がつきにくく、他のプレイヤーへプレッシャーを与えられるため、ベタ降りさせられることがあるのがメリットです。
もちろん翻数が高いこともメリットであり、手牌にドラが複数枚あったり、七対子の形であれば高い打点も狙えたりするため、攻めの役と言えるでしょう。
ダブル立直(ダブルリーチ)のデメリット
ダブル立直のデメリットとしては、次の2つが挙げられます。
- 出にくい当たり牌だと和了できない
- 早いうちに和了できないと捨て牌から予測されてしまう
- 結果的に立直しない方が高い手牌になっていた可能性がある
ダブル立直以外に役がなく、カンチャン待ちや辺張待ちの場合は、ダブル立直をかけない方が良いこともあります。
また、手牌が萬子・筒子・索子のいずれかに偏っている場合は混一色や清一色、対子が多い場合は対々和や三暗刻を狙った方が高くなるのは明白です。
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ダブル立直時にどんな手牌でも複合する可能性がある役
ダブル立直の条件に牌の指定はないため、他の役とも複合可能です。しかし、配牌時の手牌に左右されるため、狙って他の役と複合させることは不可能です。
そこで、どんな手牌でダブル立直をかけても複合する可能性がある、他の役をピックアップしました。
一発(イッパツ)
一発とは、立直後1巡以内にロン和了またはツモ和了すると成立する役のことです。ダブル立直と同様に副露が入ると成立しなくなります。
運次第で成立するダブル立直と、運次第で成立する一発が複合するのは稀ですが、どのような手牌でも複合する可能性があります。
門前清自摸和(メンゼンチンツモホー)
門前清自摸和とは、門前状態でツモ和了した際に成立する役です。ダブル立直も門前役であるため、どんな手牌でも複合します。
海底摸月(ハイテイモーユエ)
通称「ハイテイ」とも呼ばれるこの海底摸月は、海底牌でツモ和了した際に成立する役です。
ダブル立直をかけている場合、海底が複合すると門前清自摸和も必ず複合するため、ダブル立直2翻+海底1翻+門前清自摸和1翻の4翻以上は確定です。
ローカルルールでダブル立直+ハイテイツモ(またはハイテイロン)の場合に、ダブル役満とする「石の上にも三年」という役があります。
河底撈魚(ホウテイラオユイ)
通称「ホウテイ」とも呼ばれるこの河底撈魚は、その局の最後の捨て牌でロン和了すると成立する役です。ダブル立直をして最後までアガれない状況は稀かもしれませんが、複合はするので覚えておきましょう。また、「ダブリー河底撈魚」のようなローカル役として扱うこともあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【番外編】ダブル立直+流し満貫のローカル役
流し満貫とは、捨て牌がすべて幺九牌かつ他家に副露されないと成立する役です。
ダブル立直をかけると、最初の捨て牌以降は流局するまでのすべての捨て牌をツモ切りし続けなければいけないため、かなり難易度が高いです。よって、成立した場合、ダブル役満とするローカルルールがあります。
ダブル立直に関するよくある質問
リーチとダブルリーチは複合する?
暗カンしてもダブルリーチはかけられる?
かけられません。暗カンをすると嶺上牌から1枚引くため、第一巡の打牌で立直をするというダブルリーチの条件に当てはまらなくなります。
ダブルリーチを宣言した後、九種九牌があった場合どちらを優先しますか?
九種九牌が優先されます。リーチ、およびダブルリーチはあくまで「テンパイしている」ことを宣言する行為であり、副露という扱いにならないため、九種九牌が優先され、流局となります。
ダブルリーチを宣言した後、四風連打になった場合はどちらを優先しますか?
ダブルリーチより四風連打が優先されます。九種九牌と同様に、四風連打も副露が入った場合には無効となりますが、リーチは副露には含まれないため四風連打の方が優先されるという理由です。
ダブルリーチ+オープンリーチは何翻役扱い?
オープンリーチは「リーチ1翻+オープン1翻」という扱いが一般的なため、「リーチ1翻+ダブル1翻+オープン1翻」の3翻であると考えることが多いようです。ダブルリーチやオープンリーチを分解せず2翻と考える場合には、2翻+2翻の4翻役とすることもあります。なお、オープンリーチに振り込むと役満です。
ダブル立直の歴史と由来
もともとダブル立直は中国麻雀で、「リーチ」と呼ばれていていたそうです。現在の1翻役の立直にあたる役は存在していなかったと言われています。
しかし、現在のように局の途中で宣言できる立直が考案されて広まっていき、途中リーチが一般的な「立直」となったという由来があります。
日本式の麻雀が「リーチ麻雀」と言われるのは、こういった歴史やルールの違いも理由の一つです。
ダブル立直で覚えておきたいポイントまとめ
関西ではリーチが二つで「リーリー」とも呼ばれるこのダブル立直は、配牌時または第一ツモ時にテンパイしている必要があるので、運に左右される役であるため見かける頻度は低いです。
他家は安全牌がない状態なので、一発の可能性にも期待できます。
場合によっては、ダブル立直ではなく他の手を狙った方がいい場合もあるため、待ちの広さや出やすさを考慮しつつやるようにしましょう。
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