九蓮宝燈(チューレンポートー)とは?確率・待ち – アガったら死ぬと言われる理由も
九蓮宝燈(チューレンポートー)とは?
九蓮宝燈(読み方:チューレンポートー)とは、萬子・筒子・索子のいずれかで「1112345678999 + x(1〜9のいずれか)」の形を完成させると成立する役満です。その形の美しさと難易度から「究極の役満」とも言われています。九蓮宝燈は「天衣無縫」という別名も存在するほか、「九連宝燈」「九連宝灯」と表記することもあります。
また、英語では「Nine Gates(九つの門)」「Heavens Door(天国の扉)」とも呼ばれます。
九蓮宝燈に関する基本情報
- 九蓮宝燈の翻数:役満
- 九蓮宝燈の出現確率:0.00045%
- 鳴き不可の門前役
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九蓮宝燈の成立条件
萬子・筒子・索子の中から1種類のみを用いて1112345678999 + x(1~9任意の牌)」の形を完成させると成立します。特殊な形のメンチン(門前・清一色)と捉えることができ、暗槓も含めて鳴きは不可です。
かつて九蓮宝燈は萬子限定の役とするルールもありましたが、現在ではどの数牌でも成立可能としているルールがほとんどになっており、三麻でも狙えます。
九蓮宝燈の待ち
九蓮宝燈のテンパイ形は73種類あり、清一色と同様に1種類の数牌のみを集めるため待ちは複雑になりがちで、アガり牌を見逃してフリテンとなりロン和了できなくなる、もしくは錯和(チョンボ)してしまうことがしばしばあります。
たとえば、このような手牌のとき待ちは・
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の4面張ですが、九蓮宝燈が成立するのは
でアガった場合で、その他の待ちでアガると通常のメンチンになってしまいます。九蓮宝燈をアガりたいからといって
・
・
でのアガりをスルーすると、ダマテンの場合は同巡内フリテンとなり次のツモ番までロン和了できず、立直している場合はその局はツモ和了しかできなくなってしまします。
清一色なども含めて待ちの練習をしたい方には清一色麻雀というサイトがオススメです。
純正九蓮宝燈(ジュンセイチューレンポートー)
純正九蓮宝燈(ジュンセイチューレンポートー)とは、九蓮宝燈のうち9面待ちで和了したものです。「1112345678999」という形でテンパイすると、同種の数牌9種類全てでアガることができるので9面待ちとなります。元々はこの形のみが九蓮宝燈として認められていましたが、現在では条件が緩和され、待ちに関係なく成立を認めるようになりました。
この純正九蓮宝燈はダブル役満として扱われることが多くなったため、通常の九蓮宝燈と区別されています。
八蓮宝燈(パーレンポートー)
八蓮宝燈(パーレンポートー)はローカル役満の一つで、門前・清一色において同色の牌全てが待ちになっていながら、手牌の中で1組4枚使いをしているために実際には8面待ちとなっているような手のことを指します。例えば、下記のような手牌が考えられます。
七蓮宝燈(チーレンポートー)
七蓮宝燈(チーレンポートー)もローカル役満の一つで、八蓮宝燈と同じく門前・清一色において9面待ちになっていながら、4枚使いをしている牌が2組あるために実際には7面待ちとなっているような手に設定された役です。このような具体例があります。
九連宝燈と複合する役満
九蓮宝燈は役満なので通常役とは複合しないうえに、形が少し特殊なため複合する役満も限られ、天和と地和のみになります。
役満同士の複合を認める場合、九蓮宝燈と天和または地和との複合でダブル役満、純正九蓮宝燈をダブル役満とすればトリプル役満も理論上は可能です。
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九蓮宝燈をアガったら死ぬ?
「九蓮宝燈をアガったら死ぬ」という有名な都市伝説があります。これは「九蓮宝燈を和了した者が、家が建つほどの役満ご祝儀をもらった帰りに強盗に襲われて死亡した」、「九蓮宝燈を和了したことによって一生の運を使い果たすため」などといわれているためです(※賭け麻雀は法律で禁止されています)。
また、1969年発表、阿佐田哲也氏による小説「麻雀放浪記」において「九蓮宝燈で上がった登場人物が直後に死亡する」というシーンも前述の都市伝説を広めるきっかけとなりました。この作品は昭和中期の麻雀ブームのきっかけを作った作品ともなっており、漫画・映画・ゲームなどの展開もされています。
九蓮宝燈に関するポイントまとめ
雀士なら誰もが憧れる伝説の役満、九蓮宝燈は和了者が出る度に話題となり、小島武夫氏の「MONDO TV:第3回名人戦」第13戦目のオーラス2本場における8巡目和了や、最近では岡田紗佳さんが「われめDEポン」史上初和了のニュースも記憶に新しいと思います。その知名度と派手さから、前述の「麻雀放浪記」や「咲-Saki-」「ムダヅモ無き改革」など、多くの麻雀作品において必殺技や印象的なシーンとして描かれているため、麻雀を遊んだことがなくとも知っている方が多いのではないでしょうか。
門前でしか成立しないことや染め手になるため警戒されやすいことから、九蓮宝燈は役満の中でも特に和了難易度が高く、かなり運が良くないと和了まではいかないでしょう。
門前・清一色を狙いながら、ワンチャンスとして狙う方が多く、実際に和了した牌譜を見てもそのような流れからアガっていることが多いです。
とはいえ一生に一度はアガってみたい役ですよね。アガれた経験のある方は是非コメントお願いします!
ディスカッション
コメント一覧
今日、初めて純正九連宝燈をハイテイで上がれました!
麻雀を初めて最初に出したダブル役満です!
今の所ところ生きてます!
ネト麻の三麻だけど、親の九蓮宝燈出和了り出来ました!
九蓮とか眼中に無くて、一向聴まで九蓮の形に気付けませんでしたw
明日あたり交通事故で死んじゃうかも、ヤバイヤバイ…。
純正九蓮宝燈をアガることができたとのこと、おめでとうございます。
そこまで綺麗な形となると、麻雀という歴史の中でも経験された方はほぼいないと言ってもいいのではないでしょうか。
麻雀歴も50年と素晴らしいご経験の中で、非常に貴重な体験でしたね。
そして、そのような貴重な体験を当メディアにコメントいただきありがとうございます。
つくば様がこれからも麻雀を楽しんでいただけることをお祈り申し上げます。
2021年10月6日、萬子で純正の九蓮宝燈を他家から上がりました。 フリテンも無く、見逃しも無く
完全な形でした。 尚、2020年6月23日には天和(テンホー)を上がったので、一生に一度あるか
どうかの極めて珍しい役満を2年続けて上がったことになります。雀歴は23歳からで50年余です。