二盃口(リャンペーコー)とは?確率・条件・他の役との複合 – 麻雀3翻役

門前役

麻雀の二盃口

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二盃口(リャンペーコー)とは

二盃口(読み方:リャンペーコー)とは、一盃口が2つできた形を手牌に含む麻雀の3翻役です。一盃口と同様に門前役であり、「リャンペー」と略されて呼ばれることもあります。昔は二色二順、両盃口、両般高などとも呼ばれ、表記されていました。

二盃口に関する基本情報一覧

  • 翻数:3翻
  • 出現確率:0.05%
  • 食い下がり:-(鳴き不可)

二盃口の条件

二盃口が成立する条件

二盃口が成立する条件は次のとおりです。

  • 一盃口イーペーコーが手牌の中に2つある
  • 門前メンゼン状態である
  • 雀頭ジャントウは自由
  • 待ち牌も自由

一盃口とは、同じ並びの順子シュンツを2組揃えると成立する門前役であり、成立条件が似ているため、一盃口が2組あるものが二盃口と覚えておけば問題ありません。ただし、翻数は2翻ではなく3翻で、3翻役の中で唯一の門前役です。捉え方によっては対子が7組である七対子チートイツに見えなくもありませんが、麻雀では役の高いほうを優先するというルールがあるため、二盃口が優先されます。

二盃口が成立しない条件

二盃口は門前役であるため、ポンチー明カンといった副露フーロをすると一盃口と同様に成立しなくなってしまいます。

また揃え方の性質上、暗カンをすると二盃口の形にならなくなるので注意しましょう。

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二盃口と複合する相性のいい役

二盃口は門前役のため、その他の門前役との相性もいいです。手牌が二盃口になる際に複合しがちな役を紹介します。

平和(ピンフ)

平和は4つの順子と雀頭で構成する役のため、同じ順子2つ×2セットである二盃口と相性が良く、リャンメン待ちの片側が二盃口になる牌、のような状況が出てくるでしょう。
平和(ピンフ)とは?4つの成立条件・ツモやロンの点数計算の注意点 – 麻雀1翻役

立直(リーチ)

二盃口は門前役なので、当然リーチとも複合します。二盃口が確定した際にリーチをかければ、最低でもリーチの1翻と二盃口の3翻があるので、門前清自摸和一発、ドラなどが組み合わさればかなり高い打点も目指せるでしょう。

混全帯么九(チャンタ)・純全帯么九(純チャン)

チャンタはすべての面子と雀頭に幺九牌(1,9,字牌)ヤオチュウハイのいずれかを使う役、純チャンはすべての面子と雀頭に1,9の数牌を利用する役のことです。

「1,2,3」「7,8,9」の順子で二盃口を揃え、雀頭を字牌で揃えれば混全帯么九チャンタ、1,9牌で揃えれば純チャンになります。

清一色+二盃口の特定条件でローカル役満「大車輪」

清一色断么+二盃口のような形になる、2〜8までの数字で構成された手牌を大車輪という役満として扱うことがあります。

二筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

なお、認めない場合でもこの手牌が完成した場合、最低でチンイツ6翻+タンヤオ1翻+平和1翻+二盃口3翻の11翻になるため、リーチ・一発・ツモ・ドラ×2以上のいずれかがつけば数え役満になる可能性も。

この役が完成するのは稀ですが、出現確率が多少高まる三人麻雀の際には、国士無双十三面待ち四暗刻単騎待ちをダブル役満とするかどうかなどとあわせて確認しておくといいでしょう。

二盃口に関するよくある質問

一盃口(イーペーコー)と複合しますか?

複合しません。二盃口が成立した場合、自動的に一盃口も成立するため、二盃口は一盃口の上位役という扱いです。上位役は下位役とは複合しないルールがあります。

七対子(チートイツ)と複合しますか?

複合しません。二盃口は七対子と同じようなアガリの形ですが、4面子1雀頭の形を取っているため、7つの対子を集めるのが条件の七対子とはまったく別の役です。麻雀には高い方の役を採用する「高点法」というものがあるため、2翻役の七対子ではなく、3翻役の二盃口が優先されます。

三暗刻(サンアンコー)と複合しますか?

複合しません。三暗刻は3つの暗刻を揃える役のため、順子が4つになる二盃口とは複合できません。手牌の状況やツモ和了・ロン和了での違いによっては、高点法に則り二盃口と三暗刻のいずれかを選択する場面もあります。

二盃口の部分に含まれる牌を雀頭にすることはできますか?(≒4枚使う牌がある)

可能です。4枚のうち二盃口では2枚を順子、2枚を雀頭として使っているので問題ないとするルールが一般的です。よって、清一色純チャン二盃口のような手牌にすることも可能です。

二盃口の上位役、三盃口や四盃口はないの?

ローカルルールで存在するようですが、公式ルールとしては採用されていません。

二盃口で聴牌(テンパイ)しているときの注意点

二盃口はわかりやすい役であるものの、他の役も成立する待ちの場合に注意すべき点があります。待ちの形や高点法に注目して二盃口を狙っている際の注意点を解説します。

リャンメン待ちの片方の見逃し

例えば、上記で紹介した大車輪のような形で聴牌(テンパイ)しているとします。

二筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

この際に、四筒が来ると二盃口ですが、待ちには一筒も含まれている点に注意しましょう。

フリテンになっているのに気付かずロンを宣言してしまうとチョンボになってしまうため、どの牌が待ちになっているかを考えておかなければいけません。

打点が高い役の見逃し

前述のとおり、麻雀では高い方の役で計算する「高点法」というものがあります。待ちの中で二盃口が成立しない当たり牌を引いた際には、一盃口ではなく三暗刻といった他の高い役で計算すべき場合も出てきます。

染め手の際や数牌が偏っている際に起こりやすいかと思いますが、他にも役がないかをしっかり確認しておきましょう。

二盃口は難易度のわりに安い?

二盃口は、簡単に言えば一盃口を2セット組み合わせる門前役。

一盃口の登場確率は4.75%と他の役に比べると高い方ではあるものの、二盃口では0.05%とかなり低くなっています。狙って揃えられる役ではなく、手牌が揃ってきても当たり牌次第では結果的に一盃口になってしまうこともあり、出現頻度はかなり低い方でしょう。

昔は2翻役扱いされていたこともあったようですが、難易度が高いため現在のように3翻役となりました。しかし、出現確率や難易度から見ても「3翻でも安いのでは?」と思う方もいるかもしれません。筆者も対人麻雀では数回しか見たことがないため、「完成したらラッキー」くらいの役と思っておくのがいいのかもしれません。

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