アリアリ・ナシナシとは?喰いタンと後付けの可否を決める麻雀ルール
アリアリ・ナシナシとは
アリアリとは麻雀のルールを表す用語で一般的には喰いタン・後付けの両方を認めるルールという意味です。前半のアリは喰いタンがアリ、後半のアリは後付けがアリということを指します。アリアリ以外にもアリナシやナシアリ、そしてナシナシというルールも存在します。特に、ナシナシルールのことを「完全先付け」と呼ぶこともあります。
・後付け:第一副露以降に役を成立させること
後付けの例
アリアリルールで許可されている後付けについて解説します。
後付けとは、アガリ宣言や副露の後に役が確定することです。以下に後付けになる例をいくつか紹介します。
第一副露で役が確定しないとき
のような手牌の時、中を刻子にすれば役が確定します。ここで、上家が赤五索を捨てたのでチーしました。
その後、対面が中を捨てたのでポンし、テンパイにしました。
1回目の副露である赤五索をチーでは、まだ役が確定していません。そして、2回目の副露である中のポンで役牌中の役を確定させています。このように、第一副露では役が確定せず、第二副露以降やアガリ宣言時に役が確定するので後付けということになります。
片和了り(役なし)のとき
門前でも後付けになる場合があります。
のような手牌の時、一索のロンアガりでは役が付きません。この状態で發をロンアガりすると役が付きますが、これは片和了りという後付けになります。門前のため、ツモアガりの場合は門前清自摸和の役が付くので片和了りの後付けにしないというルールもあります。
アガり牌によって共通する役がないとき
のような手牌のとき一筒でアガると平和、四筒でアガるとタンヤオと平和、三筒でアガるとタンヤオというように、アガる牌によって共通している役がありません。このような場合を後付けとしてアガり不可にすることがあります。
また、
のような手牌の時、白でアガると役牌白、中でアガると役牌中となり、同じ役牌という役が共通しているように見えますが、対象となる牌が違うことから後付けであると解釈する場合もあります。
アガり牌によって共通する役がないときの扱いは人によって解釈が異なるところなので、対局を始める前に確認をしておきましょう。
その他の後付け
役なしの状態で嶺上開花や海底撈月、河底撈魚、槍槓をアガることも後付けとされています。
アリアリのまとめ
アリアリは麻雀のルールで、喰いタンと後付けを可能とするルールのことを指します。自分の手があまり進まないときに鳴きによって手を進めることができるため、テンパイやアガりに近づきやすくなります。一方、ナシナシは喰いタンと後付けを認めないルールです。
後付け禁止ルールの制約は非常に厳しく、初心者の場合は「自分がアガっているつもりでも実はルール上アガれなかった」といったことが頻繁に起きてしまいます。同じアリアリルールやナシナシルールでも人によって解釈が異なることもあるので、対局前にしっかりと意思疎通を図るようにしましょう。
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