海底摸月(ハイテイモーユエ)とは?確率・意味・河底撈魚との違い – 麻雀1翻役

食い下がりなし,鳴き可

麻雀の海底摸月

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海底摸月(ハイテイモーユエ)とは

海底摸月(読み:ハイテイモーユエ)とは、牌山の最後の牌でツモ和了する麻雀の1翻役です。海底摸月は略して「ハイテイ」「ハイテー」とも呼ばれます。海底摸月と河底撈魚(ホウテイラオユエ)をまとめて海底(ハイテー、ハイテイ)と言ったり、海底摸月のことを海底撈月(ハイテイラオユエ)、ハイテイツモと言ったりする場合もあります。

海底摸月に関する基本情報一覧

  • 海底摸月の翻数:1翻
  • 海底摸月の出現確率:0.31%
  • 食い下がり:なし
  • 鳴き可
  • 海底摸月の英語名:Last tile from the wall
  • 海底摸月の中国語名:妙手回春

海底摸月の条件

海底摸月とは、海底牌でツモ和了をすることで成立する1翻役です。そもそも海底牌とは、王牌を除く牌山の最後の一枚のことを指します。つまり、その局の最後の牌をツモるプレイヤーだけが成立させることのできる役です。

海底摸月だけで1翻となるため、4面子1雀頭の形で他の役がない状態、すなわち形式聴牌(テンパイ)でもアガることができます。しかし、後付けが認められていないルールの場合、海底摸月が後付けになるというう扱いなので、アガることができません。

また、河底撈魚と異なりツモ和了となるため、フリテン状態でも和了ることができます。

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海底摸月が成立する条件

海底牌でツモ和了したとき

海底摸月は、海底牌でツモ和了した場合のみ成立します。それ以外の手牌の状態には影響を受けないので、振聴(フリテン)、他の役なしでもアガることができます。鳴きの有無や面子雀頭・待ちも指定はありません。

海底摸月が成立しない条件

基本的には、海底摸月の基本条件である「牌山の最後の一枚」に反している場合に海底摸月は成立しません。自分が最後に引く牌ではないというところに注意しましょう。混同しがちな状況とともに、海底摸月が成立しないときを詳しく解説します。

牌山の最後から一つ前の牌で嶺上開花したとき

海底牌の一つ前の牌でカンをして、その嶺上牌でアガった場合、局の最後の牌でツモ和了したことになります。しかし、ここで引いた牌は海底牌そのものではないため、海底摸月は成立しません。海底牌の定義は、王牌の一つ手前の牌とされているからです。少し複雑ですが、海底摸月と嶺上開花と複合すると勘違いしている人が多いのでしっかりと覚えておきましょう。

聴牌(テンパイ)していないとき

海底牌を引いたとしても、その牌が和了するための当たり牌でなければもちろんアガることはできません。

海底摸月と複合する相性のいい役

海底摸月が成立する条件は、牌山の最後の一枚でツモ和了するという条件のため、天和地和人和のような1巡目にアガらなければならない役※や、牌山ではなく嶺上牌をツモる嶺上開花とは複合しません。海底摸月と複合する役で、よく見かけるものを紹介します。

※そもそも役満は他の役満以外、すなわち通常の役とは複合しません。

門前清自摸和

門前清自摸和は、門前状態のとき自分の和了り牌を引くことで成立する役です。海底摸月も海底牌をツモることで成立するため、手牌が門前状態であれば同時に成立します。リーチ一発などと組み合わされば、かなり打点は高くなるでしょう。

海底摸月に関するよくある質問

他の役がなくても成立しますか?

成立します。ツモ和了のため、フリテン状態でも問題ありません。ただし、後付けが認められていないルールの場合、他の役がないと海底摸月が後付け扱いになってしまうため注意しましょう。

河底撈魚との違いはなんですか?

海底摸月は最後の牌でツモ和了すると成立する役であるのに対し、河底撈魚は相手が最後に捨てた河底牌でロン和了すると成立する役です。海底摸月は「ハイテイツモ」、河底撈魚は「ハイテイロン(ホウテイロン)」のような呼び方をすることもあります。

槍槓(チャンカン)と複合しますか?

複合しません。海底牌はカンできず、そもそも槍槓はロン和了のため、複合は不可能です。

「一筒摸月」とはなんですか?

一筒摸月は一筒(イーピン)で海底摸月をした際に成立するローカル役のことです。満貫扱いとされています。海底の由来が月に関係しており、一筒が満月に見えることから名付けられたようです。

海底摸月で覚えておきたいポイント

海底摸月(ハイテイモーユエ)は、牌山の最後の牌でツモ和了する麻雀の1翻役。嶺上開花時や後付け無しルールなど、特定の条件下で気をつけることはいくつかありますが、条件さえそろえば誰でも簡単に成立させることのできる役です。

余談ですが、海底摸月は「海に映る月をすくい取る」という意味があります。深い牌山という海に沈んだ当たり牌という月を最後の最後にツモってくるというなんともドラマチックな役ですよね。

ダブルリーチと組み合わせたローカル役、石の上にも三年というのがあるように、自分から狙いに行くのは難しいですが、最後まで諦めずに麻雀を打ち続けていれば、神様が掴ませてくれる役かもしれません。

くれぐれも当たり牌を引けなかったときの河底撈魚や、リーチや裸単騎などで聴牌(テンパイ)していると相手にわかる状態での、他家の副露「海底ずらし」に気をつけましょう。

そして、場合によっては、海底のみ1000点となってしまうこともあるため、あえて流局を選ぶという選択肢も考えておくといいかもしれません。

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