片アガリ(片和了)とは?待ちの1つでしか役がつかない状態を指す麻雀用語
片アガリとは
片アガリ(片和了)とは、テンパイをして複数の牌でアガリを待っているときに、待ちのうち片方に役がついてアガれる牌、残りの牌は役がつかずアガれない状態を指す麻雀用語です。麻雀では役が1つ以上ないとアガれないため、片アガリの状態で役のつかない牌を先に引いてしまうとフリテンになってしまいます。
片アガリが発生する場面
手元で役ができていない状態でポンやチーなどをしてしまうと、片アガリの状況が発生してしまいやすいです。
大前提として、麻雀は役が1つ以上ないとアガれません。他のプレイヤーからポンやチーをして牌をもらっていない「門前」の状態であれば、ツモのみやリーチという役でアガれます。しかし、役がない時に無計画にポンやチーをしてしまうと、海底ツモや嶺上開花といった偶然役でしか役がつかず、アガれません。
鳴いてしまった後に役を確定させようとしていると、最後まで役がつかず片アガリになってしまう可能性が高いです。
片アガリの手牌の例
タンヤオの片アガリ
2〜8までの牌しか使わないタンヤオ狙いのときは、片アガリが発生する可能性があります。
このような手牌のとき、を引けばタンヤオが成立するためアガれますが、
を引いた場合は役がありません。
タンヤオ狙いで1,9牌が絡む可能性のある手牌の場合、のような順子(シュンツ)になる塔子(ターツ)が多いのであれば平和やリーチを待つ、2や8でポンして1,9牌を使わない手牌であれば鳴いて揃えるなど、考えながら鳴くのがいいでしょう。
三色同順の片アガリ
初心者が覚えやすい三色同順でも、片アガリになってしまう手牌があります。
この手牌では、を引けば三色同順が成立しますが、
だと役がつきません。すでに2つの面子を鳴いてしまっているため、アガリは難しいです。三色同順を狙う際は、役牌やタンヤオもあわせて考えておくといいでしょう。
三色同刻の片アガリ
三色同刻も、対子(トイツ)が2つある状態で待つシャボ待ち(シャンポン待ち)のときに片アガリになる可能性があります。
この手牌の場合、と
が対子になっており最終的に片方が刻子(コーツ)、もう片方が雀頭になります。
を引くと三色同刻が成立しますが、
だと役なしになる片アガリです。三色同刻が出現する確率は低いものの、狙っている際には片アガリに注意が必要です。
一気通貫の片アガリ
一気通貫を揃える際にも片アガリに気をつけましょう。
この手牌ではがくると一気通貫が成立しますが、
だと役になしになります。4面子のうち3面子を同じ種類の数牌で揃えることになるので、なるべく混一色が確定しているときに点数アップの役として狙うか、役牌が確定した状態、あと1回鳴くと一気通貫が確定する段階で狙うのがいいでしょう。
チャンタ・純チャンの片アガリ
チャンタや純チャンはタンヤオの逆のような役です。最後に1,9牌を引かないと役が成立しない手牌のパターンがあります。
この手牌ではがくるとチャンタが成立しますが、
だと役がない片アガリの状態です。チャンタや純チャンは中張牌のなかでも4〜6をまったく使わず、4mを引いてフリテンになってしまうと防御力が下がり、振り込みやすくなってしまいます。
無理に鳴いて狙わず門前で対応するなど、状況に応じて柔軟に手牌を変えることも重要です。
字牌(役牌)の片アガリ
役がつく字牌のみでアガろうとしているときにも、片アガリに注意が必要です。
東一局 西家の場合
たとえばこの手牌だと、東がくれば東場なので役がつきますが、南だと場風でも自風でもないため役がつかずアガれません。
片アガリで覚えておきたいポイントまとめ
片アガリは、先に役を確定させる完全先付けルールでは禁止されているあがり方。とりあえず鳴いて形に持っていく戦術を取れるものの、フリテンになりやすくアガリづらいためどちらかといえばデメリットの方が大きいです。
先に役が確定している状態を作り、序盤から無闇に鳴かないようにすることで、片アガリは防げます。
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