三色同順とは?鳴きOKの麻雀2翻役 – 平和・一盃口・チャンタ・純チャンとの複合も解説
三色同順(サンショクドウジュン)とは
三色同順(読み方:サンショクドウジュン)とは、マンズ・ピンズ・ソウズのそれぞれで同じ数を使って順子を作成する麻雀の2翻役で、「サンショク」「サンシキ」と略して言われることもあります。三色同順と同じように「サンショク」と略される役に、三色同刻(読み方:サンショクドウコー)もあります。
三色同順に関する基本情報一覧
- 三色同順の翻数:2翻
- 三色同順の出現確率:3.46%
- 食い下がり:あり(1翻)
- 鳴き可
三色同順の成立条件
三色同順を成立させるためには、次の条件を満たしている必要があります。
条件がわかりやすいうえに、鳴いてもOKであることから初心者でも覚えやすく、狙いやすい役の一つでしょう。最後の1面子は自由なため、ポンをして刻子にしても問題ありません。もちろん、役牌になる字牌にしてもOKです。
両面待ちの状態で、三色にならない方のアガリ牌を見逃してしまうと、フリテンになり、三色同順が成立する方の牌でもロンできなくなってしまいます。このように、両面待ちの状態で片方の待ちでしかアガれない状態を片和了りと呼びます。
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三色同順と複合する相性のいい役
三色は順子をメインに構成する役のため、2〜8の数字だけを使うタンヤオや4面子をすべて順子で構成するピンフなどと相性がいいです。それらも含め、三色同順と相性のいい役を紹介していきます。
断么(タンヤオ)
断么(タンヤオ)は上記のとおり、2〜8までの数牌だけを利用して手牌を構成する麻雀の役です。1,9,字牌を優先して捨て、中張牌のリャンメン待ちで固めると自然と複合する可能性もあり、相性がいいと言えます。
三色同順が鳴いても成立することから、チーをして鳴き三色+タンヤオで早めの和了を目指すという戦術でも使えます。ドラ・赤ドラが多い場合や親を継続させたい、相手の親を流したい、といった場合には鳴いてしまっても有効と言えるでしょう。
平和(ピンフ)
平和(ピンフ)は4面子を順子で構成する必要がある麻雀役です。三色同順に該当する牌と、自由な構成でいい残り1面子と雀頭をピンフの条件に当てはまる牌で構成することで、ピンフ三色の複合を狙えます。
リーチをかけていて、リーチピンフ三色になっていれば満貫以上も目指せるため、リーチができそうな状況であれば鳴き三色ではなく、門前状態を維持して高得点を狙うのもいいでしょう。
一盃口(イーペーコー)
一盃口(イーペーコー)は、同じ並びの順子を2組揃えると成立する門前役です。三色同順の残り1面子を、イーペーコーが成立する牌にすることで三色イーペーコーの複合を狙えます。
場合によっては、リーチ+ピンフ+タンヤオ+三色+イーペーコーといった高得点を狙える手牌になることもあります。
混全帯么九(チャンタ)・純全帯么九(純チャン)
チャンタはすべての面子と雀頭に幺九牌(1,9,字牌)のいずれかを使う役、純チャンはすべての面子と雀頭に1,9の数牌を利用する役のことです。
「1,2,3」「7,8,9」の順子で三色同順を揃えて、その他の条件を満たせば複合するため、覚えやすく相性もいいと言えます。2や8のカンチャン待ち、3や7のペンチャン待ちならば三色同順が確定する待ちにできることもあるのが特徴です。
三色同順に関するよくある質問
三色同順は鳴いても成立しますか?
三色同順と三色同刻との違いは?
三色同順は萬子・筒子・索子のそれぞれで同じ数字を使った順子(シュンツ≒連番3枚)を揃える役、三色同刻は萬子・筒子・索子のそれぞれで同じ数字を使った刻子(コーツ≒同じ牌3枚)という違いがあります。
「下の三色」「上の三色」って何?
「1,2,3」の数字を使った三色を「下の三色」、「7,8,9」の数字を使った三色を「上の三色」と呼びます。他にも数字の組み合わせごとに「ニサシ(2,3,4)」「サシゴ(3,4,5)」「シゴロ(4,5,6)」「ゴロチ(5,6,7)」「ロクチッパ(6,7,8)」の三色と呼ぶこともあります。
三色同順を使いこなして上級者を目指そう
三色同順は、よく一緒に語られる三色同刻と比べ出現確率が高く、同じ種類の順子をマンズ・ピンズ ・ソウズの3種類で作成すればいいことから初心者でも覚えやすい手の一つです。
複合できる役の幅も広く、高得点を狙えることから「花形」の役とも言われるこの三色同順。上手に立ち回らないと、序盤に捨てた牌でフリテン状態になってしまい三色を狙いづらくなってしまうこともあるため、初心者向けでもあり上級者向けでもある役と言えるでしょう。一方、鳴き三色の場合は1翻になるため、「難易度の割に点数が低い」というイメージを持っている方もいると思います。
三色同順を狙うか否か、上手く状況を見て考えられるようにしましょう。