麻雀の宣言牌(センゲンパイ)とは?リーチ宣言時に横に曲げる牌を指す麻雀用語

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麻雀の宣言牌とは?

麻雀の宣言牌とは、立直(読み方:リーチ)を宣言する際に捨てる牌のことを指します。宣言牌は河(捨て牌を並べるスペース)に横向きで置き、同時にリーチ棒(1000点棒)を置く必要があります。

宣言牌はなぜ横向きにする?

捨て牌は縦向きに並べていくのが基本ですが、なぜ宣言牌は横向きにして置くのでしょうか。その主な理由として、何巡目にリーチをかけたかがわかるということが挙げられるでしょう。

麻雀には振聴(フリテン)というルールがあり、以下の場合にロン和了(他家の捨て牌でアガること)ができません。

  1. アガリ牌が自分の捨て牌の中にある
  2. 同巡内フリテン(アガリ牌を見逃したあと同じ巡目に他家の捨て牌でアガるのはNG)
  3. リーチ後にアガリ牌を見逃したあと別の捨て牌でアガるのはNG

3番目のパターンを考えたときに、ロン和了の対象となる牌がリーチの宣言より前なのか後なのかを判別できる必要があります。その際に宣言牌が横向きになっていることで、どの巡目にリーチがかけられていたのかがわかる仕組みとなっています。

また、リーチの宣言牌が副露チーポン・大明槓)によって自分の河から無くなってしまった場合には、次巡の自分の捨て牌を横に向けるようにしましょう。

リーチの手順

ここで、今一度リーチをする際の手順についておさらいしておきます。

まず、リーチは「テンパイしていること」「門前(メンゼン)であること」が条件となります。「残り1巡以上分の牌が山に残されていること」「持ち点が1000点以上であること」も基本的には条件に含まれますが、「ツモ番なしリーチ」を認めている取り決めやトビなしルールではそれぞれ可能です。

自分のツモ番にてリーチをかける際に「リーチ」の発声を行い、捨てる牌(宣言牌)を横向きにして河に並べます。その後、1000点棒(リーチ棒)を供託として卓の中央に差し出します。以上がリーチを宣言する際の基本的な流れになります。

宣言牌の"スジ"に関して

他家がリーチした際の宣言牌は、待ちを予測して振り込みを避ける一つの指標となります。テンパイに必要な牌をリーチ直前まで抱えている可能性がある、ということが主な理由です。「宣言牌の(表)スジは無筋並に危険」「宣言牌の裏スジは比較的安全」などの警句がありますが、麻雀プロの中でも多種多様な見解があり、一概にどれが正しいかと断定することは難しいでしょう。

また、リーチ宣言牌の表スジを待ち牌にすることを「筋ひっかけ」「モロひっかけ」などと呼ぶことがあります。

表スジ・裏スジ表スジ:四萬:麻雀王国に対して一萬:麻雀王国七萬:麻雀王国五萬:麻雀王国に対して二萬:麻雀王国八萬:麻雀王国六萬:麻雀王国に対して三萬:麻雀王国九萬:麻雀王国のことを指す。表スジのことを単に「スジ」と呼ぶ場合も
裏スジ:ある数牌に対して隣の牌を含むスジのこと

宣言牌に関して覚えておきたいポイントまとめ

リーチをかける際の捨て牌を宣言牌と呼び、自分の河に横向きで並べます。リーチをかけた巡目の目印となり、フリテンかどうかを判断するための指標にもなります。宣言牌に関するスジは様々な定説がありますが、それまでの捨て牌や場況を見極めて振り込みを回避していくことが重要となるでしょう。

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