流局とは?誰もアガらずに終局した場合の取り決め 罰符や連荘の扱い
流局(りゅうきょく)とは
流局(読み方:りゅうきょく)とは、参加しているプレイヤーが誰もアガらずその局が終了することを指す麻雀用語です。別名「流れる」とも呼ばれる流局には、牌山がなくなる荒牌平局と、何らかの理由により局の途中で終了する途中流局の2種類があります。
流局が発生する確率は、全流局パターンを合わせて12.82%と言われています。
荒牌平局(ホワンパイピンチュー)とは
荒牌平局(読み方:ホワンパイピンチュー/こうはいへいきょく)とは、和了が出ないまま牌山がなくなり局が終了することです。通常、流局というときはこの荒牌平局のことを指し「流れる」という表現もよく用いられます。テンパイの有無や親と子の関係性によって、連荘になるかどうかや罰符の授受が変わってきます。
荒牌平局と王牌(ワンパイ)
牌山において最後にツモる牌を海底牌(ハイテイハイ)といい、厳密にはこの海底牌をツモ・打牌したときに和了がなければ流局(荒牌平局)となります。
麻雀には牌山の他に場に14枚残しておく王牌(ワンパイ)というものがあり、ここには嶺上牌が含まれているためカンが発生する度に王牌が1枚減ります。しかし、王牌は常に14枚残すというルールなので、足りなくなった分は牌山の一番最後の牌=海底牌から補充します。つまり、カンが発生する度に海底牌の位置が変わるということです。
そうなると荒牌平局となるタイミングも変わってくるため、カンが発生した局で流局になりそうなときは海底牌の位置と王牌の枚数に注意するようにしましょう。
ノーテン罰符
荒牌平局時にノーテンだと罰符(バップ)が課せられ、これをノーテン罰符といいます。罰符の内容はテンパイしている人数によって異なり、以下のようになります。
- 1人テンパイのとき→テンパイした人がそれ以外の全員から1000点ずつもらう
- 2人テンパイのとき→ノーテンの人がテンパイした人に1500点支払う
- 3人テンパイのとき→ノーテンの人がテンパイした全員に1000点ずつ支払う
- 全員テンパイのとき→点数のやり取りは発生しない
親と子による罰符の差分はなく、ノーテン罰符で移動する点数は常に合計3000点と覚えておくとわかりやすいと思います。
また、このノーテン罰符の授受を行う際、確認のためにテンパイしているプレイヤーは手牌を必ず公開します。勘違いやミスでノーテンのまま手牌を公開してしまうとチョンボとなってしまうので気を付けましょう。
連荘
現在採用されている多くのルールでは、荒牌平局となったとき親がテンパイしていれば連荘となります。このルールを「テンパイ連荘」と言いますが、対して親がアガった場合のみ連荘とするルールを「アガリ連荘」と言います。アガリ連荘のルールでは荒牌平局となったときはノーテン罰符の授受は通常通り行い、そのまま次の局へ進みます。
本場
荒牌平局が連続した時、それをカウントするために本場(ホンバ)というルールを用います。連続した回数によって本場数も増えていき、それに応じて和了したときの点数も増えます。連荘によっても本場数は増えていくので、本場がリセットされるタイミングは子が和了したときになります。
立直とリーチ棒
荒牌平局時に立直していた場合も通常のテンパイと同様の流れになります。手牌を公開しノーテン罰符を受け取りますが、このときリーチ棒は供託となります。つまり場に一時的に残り、次に和了した人がこのリーチ棒を獲得できます。
途中流局
特定の条件を満たしたとき、進行状況に関わらず局の途中で流局となることを「途中流局」といいます。条件によって名称が異なりますが、「九種九牌」や「四風連打」などは途中流局の代表例です。
途中流局となった場合、ノーテン罰符などの点数のやり取りは発生しません。連荘となるかどうかは取り決めによって異なり、本場数は増やす(積み棒を増やす)のが一般的なルールとなっています。
どのような状況で途中流局が発生するかなど、詳細については下記の記事を参照してみてください。
流局とチョンボ
チョンボによって局が途中で終了した場合、途中流局と同じような扱いになるのか迷うことがあると思いますが、多くの場合罰符などの処理が終わったあとにその局をもう一度やり直すという方法が主流です。
例えば東4局2本場でチョンボが発生した場合、次の局に進まずもう一度東4局2本場をやるということになります。
ただしこのような細かい部分の扱いは取り決めによって大きく異なるので事前に確認しておくのが望ましいです。
流局と流し満貫
流し満貫とは、荒牌平局のとき誰にも鳴かれていないまま捨て牌が全て么九牌であると成立する特殊役です。流し満貫が発生した場合和了扱いとなるルールが一般的なため、流局とはならず通常のアガリと同じ処理でゲームを続行します。
流局に関するポイントまとめ
流局には荒牌平局と途中流局があり、荒牌平局の場合はノーテン罰符のやり取りや連荘になるかどうか、それによる本場の変化などに注意してゲームを進めましょう。カンが発生すると海底牌の位置がズレて荒牌平局になるタイミングも異なってくるのでこちらも気を付けたい点です。
途中流局については下記記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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