大車輪とは?待ちのパターンと小車輪との違い – 麻雀ローカル役満

門前役

麻雀の大車輪

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大車輪とは

大車輪(読み方:ダイシャリン)とは、一般的に筒子(ピンズ)の2〜8で七対子のような形になっているものを役満として扱うローカル役です。筒子の柄を車の車輪のように見なしたところから大車輪という名前が付けられています。

大車輪に関する基本情報一覧

  • 翻数:役満
  • 食い下がり:-
  • 鳴き:不可

大車輪は2〜8の数牌を2枚ずつ集めるという性質上、鳴き不可の門前役です。

大車輪は一般的に役満として扱うことが多いものの、採用しない場合にはアガリ役は門前清一色タンヤオ平和二盃口で11翻確定になります。

表ドラ・裏ドラに該当する牌がある場合や、立直をかけて一発が複合する場合などは数え役満になるため、大車輪を採用していなくても翻数的には変わらなくなります。

大車輪の条件

大車輪になる和了の形は以下の1種類のみです。一見すると七対子のような形に見えると思いますが、二盃口が完成しているので、大車輪を採用していない場合は高点法に則って二盃口で翻数を計算します。

二筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

大車輪は昭和中期にできた役と言われており、昔は2〜8ではなく「1〜7」や「3〜9」でも大車輪になるというルールや、数字が連続していなくても大車輪になるというルールもあったようです。

現在の一般的な認識は2〜8の数牌で作った形とされていますが、採用する場合はこれらも大車輪として認めるかどうかを確認しておくようにしましょう。

大車輪の待ちのパターン一覧

2筒待ちでのテンパイ

二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

あと1枚2筒がくると大車輪になる形です。分割して考えると2,5,8筒待ちになるのがわかると思います。清一色の待ちに共通して言えることですが、雀頭がどれになるか考えるとわかりやすいです。

3筒待ちでのテンパイ

二筒二筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

3筒があと1枚くると大車輪になる形です。分割して考えると3,6,9筒待ちになるのがわかると思います。9筒をひくと平和清一色で最も安い手役になってしまいます。

4筒待ちでのテンパイ

二筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

4筒があと1枚くると大車輪になる形です。分割して考えると1,4筒待ちになるのがわかると思います。1筒を引くと低目になってしまううえに、待ちがリャンメン待ちなので、大車輪の待ちの中だとあまりいい形ではありませんね。

5筒待ちでのテンパイ

二筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒

5筒があと1枚くると大車輪になる形。2筒待ちの時と同様に2,5,8筒の3面待ちです。この待ちだと2,8筒のどちらも雀頭と捉えられます。これ以降は、上記で説明した待ちを反転させたものと同じになるため、大車輪の待ちをすべて覚えるのであれば、実はここまででも十分です。

6筒待ちでのテンパイ

二筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒

6筒があと1枚くると大車輪になる形です。4筒待ちの時と同様に6,9筒のリャンメン待ちしかなく、9筒だとタンヤオや二盃口がつかなくなってしまうため、大車輪の待ちの中だとあまりいい形ではありません。

7筒待ちでのテンパイ

二筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒八筒

7筒があと1枚くると大車輪になる形です。3筒待ちの時と同様に三面待ちにはなりますが、1筒だと平和清一色のみになってしまいます。

8筒待ちでのテンパイ

二筒二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒

8筒があと1枚くると大車輪になる形です。2筒待ちの時と同様に三面待ちになり、2,5,8筒待ちになります。

大車輪と似た役

大車輪はローカル役の一つですが、ローカル役の中には大車輪に似た役がいくつか存在します。

中車輪

中車輪とは、大車輪の間が一つ抜けているもの、例えば「1〜4と6〜7の七対子のような形」とするルールや「1〜3と7〜9の二盃口の形で5筒が雀頭になるもの」など定義が揺れているローカル役です。大車輪と比較すると知名度はそれほど高くないことから、定義にも揺れが見られます。

小車輪

小車輪は、大車輪や中車輪からさらに条件が変わったローカル役です。

  • 筒子の「1〜7」または「3〜9」の連番で七対子形を作ったものとするルール
  • 筒子の七対子であれば問題ないとするルール
  • 筒子の6連番が含まれた手牌とするルール
  • 筒子で門前の混一色七対子を小車輪とするルール

など、中車輪以上に定義に揺れが見られます。採用することは少ないと思いますが、もし採用する場合は事前にしっかり確認しておくようにしましょう。

大数隣

大数隣とは、萬子(マンズ)の2〜8で大車輪と同じ形を作った時に成立するローカル役です。大車輪の萬子バージョンなので、「数が隣り合っている」と書いて大数隣と呼びます。

大竹林

大竹林とは、索子(ソウズ)の2〜8で大車輪と同じ形を作った時に成立するローカル役です。大車輪の索子バージョンと覚えておくといいでしょう。索子は竹をモチーフにした柄になっていることから大竹林という呼ばれ方をしています。

大車輪で覚えておきたいポイントまとめ

大車輪は公式団体では採用されておらず、麻雀ブラウザゲームでもいくつかしか採用されていませんが、知名度の高いローカル役満です。大車輪はドラが乗れば結局数え役満になるため、どちらも役満で翻数が変わらないので、その際にはアガリ役を大車輪と言っても問題ないのではないでしょうか。

和了の形が1種類になる役は、他にも字牌の七対子である大七星も挙げられますが、どちらも難易度が高くレアな役です。もし清一色で七対子形になりそうであれば狙ってみてもいいでしょう。

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