四暗刻(スーアンコー)とは?カンやリーチはOK?成立条件・待ちの形や確率 – 麻雀の役満
四暗刻(スーアンコー)とは
四暗刻(読み方:スーアンコー)とは、暗刻を4つ揃えることで成立する麻雀の役満です。点数は親48000点・子32000点。四暗刻は成立条件ゆえに鳴くことができないため門前役です(暗カンはOK)。また、四暗刻は大三元や国士無双と合わせて三大役満と呼ばれており、「最もアガりやすい役満」とも言われています。
四暗刻の基本情報
- 四暗刻の翻数:役満
- 四暗刻の出現確率:0.049%
- 門前役(鳴き不可)
四暗刻の成立条件
四暗刻は暗刻を4つ揃えると成立します。使用する牌の種類は問いません。暗刻とは同じ牌を3つ集める刻子の中でも自力で揃えたもののことなので、ポンや明カンはできないので注意しましょう。待ちはシャンポン待ちか単騎待ちの2つで、シャンポン待ちの場合、ロン和了だと暗刻にならないため成立しません。
シャンポン待ちの場合
西と北のシャンポン待ちです。ロン和了した場合、その刻子は他人の牌を使って作ったことになり、暗刻とみなされません。よって四暗刻ではなく三暗刻+対々和となり、四暗刻の役満になりません。
この状況で四暗刻を成立させるためにはツモ和了する必要があります。この状況のことを「ツモり四暗刻」といいます。
しかし、四暗刻をアガリたいからとロン和了を見逃すとフリテンになります。ダマテンのときは同巡内フリテン、立直をしていれば見逃し後は終局までフリテンになるので注意が必要です。フリテンの状態でアガり宣言をしてしまうと罰符やアガリ放棄になってしまうので注意が必要です。
単騎待ちの場合
白の単騎待ちです。この場合、暗刻が既に4つあるため四暗刻が確定しています。そのためツモ・ロン関係なく和了できれば四暗刻が成立します。
このような単騎待ちの場合を「四暗刻単騎待ち」と呼びます。四暗刻と四暗刻単騎の違いは、待ちがシャンポン待ちか単騎待ちかという点です。
四暗刻単騎と四暗刻を別の役・ダブル役満として扱う場合があります。確立・点数・採用ゲーム・アプリなど詳細は下記記事にて解説しています。
手牌が四暗刻や四暗刻単騎の聴牌をしていて、ある番のツモで既に暗刻になっている牌をツモり、暗槓したとします。その時の嶺上牌で待ちの牌をツモったとき、四暗刻は成立します。ただし、他家の捨て牌を明槓して嶺上牌でツモアガリした場合、明槓した地点で暗刻扱いではなくなってしまうため四暗刻は成立しません。
四暗刻と似た役
四暗刻に似た成立条件の役を紹介します。これらの役は四暗刻より当然点数は低いですが、和了難易度は低く、下位役といえるでしょう。「四暗刻を狙っていたけど早アガリに切り替えたい」という時に狙える役です。
対々和(トイトイホー)
対々和(トイトイホー)は、面子を全て刻子で揃えると成立する2翻役です。四暗刻とトイトイの違いは明刻でも成立する点です。対々和は明刻や明槓でも成立するため、ポンや明カンが可能です。
三暗刻(サンアンコー)
暗刻を3つ揃えると成立する2翻役です。四暗刻と三暗刻の違いは、手牌に含まれる暗刻の数です。三暗刻の場合、4面子のうちの3面子が暗刻ですが、残りの1面子は順子や明刻でもOKで、この部分に関しては鳴きOKです。
四暗刻に関するよくある質問
カンしても成立しますか?
四暗刻テンパイで立直する理由はなんですか?
ドラは乗りますか?
四暗刻は役満なのでドラは乗りません。ただし、四暗刻をシャンポン待ちで聴牌し、ロンアガりをしたときは四暗刻ではなく三暗刻が成立するため、ドラも乗ることになります。
四暗刻と複合する役満
役満は通常役とは複合しません。しかし、役満同士であれば複合を認め、その数に応じてダブル役満やトリプル役満といったより高い点数を設定するルールもあります。
一生に一度級の難易度にはなりますが、理論上複合できる役を紹介します。
四暗刻の覚えておきたいポイントまとめ
タンヤオのAAでも有名な四暗刻は、その知名度の通り最もよく目にする役満です。暗刻を4つ揃えると成立するので、配牌時に刻子、対子が多かったり、牌の重なりが多い対子場で狙っていきたい役です。七対子からの発展も多い印象です。
シャンポン待ちの場合はツモ和了で成立、単騎の場合はロン・ツモどちらでも成立します。シャンポン待ちのときは立直をかけるかどうかの判断を間違えないようにしたいですね。
また、四暗刻はMリーグでも度々出現している役満です。2019シーズンには瀬戸熊直樹プロ、沢崎誠プロ、魚谷侑未プロが四暗刻を、白鳥翔プロ、黒沢咲プロが四暗刻単騎をアガっています。特に黒沢咲プロの四暗刻単騎に放銃した内川幸太郎プロの表情は、Mリーグを見ている人なら誰しも覚えているはずです。2020シーズンでも、松本吉弘プロと堀慎吾プロ、鈴木たろうプロがアガっており、役満の中では比較的出やすい部類というのがわかります。
四暗刻から派生する下位役も多々存在するため、積極的に狙ってみても良いかもしれません。
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