混一色(ホンイツ/ホンイーソー)とは?鳴きや食い下がり、役の複合

食い下がりあり,鳴き可

麻雀の混一色

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混一色(ホンイツ)とは

混一色(読み方:ホンイツ)とは、一種類の数牌と字牌で手を完成させたときに成立する麻雀の3翻役です。この条件を満たせばどのような形でも成立します。鳴きOKですが食い下がりで2翻になります。略して「ホンイツ」「ホンイチ」などと呼ばれますが、正式名称は「ホンイーソー」です。また、手牌を字牌と一種類の数牌のみにすることから一色系の手を総称して「染め手」という呼び方もします。

ホンイツの基本情報

  • 翻数:3翻
  • 出現確率:6.31%
  • 食い下がり:あり(2翻)
  • 鳴き可

ホンイツの条件と特徴

ホンイツが成立する条件は、一種類の数牌と字牌のみを使って和了することです。麻雀の基本ルールに沿っていれば、面子・雀頭・待ちのいずれにおいても形は自由です。そのため複合する役が多く、七対子形でも成立します。ポンやチー、カンの鳴きもOKかつ食い下がりでも2翻あるので点数が稼ぎやすく、コスパの良い・状況変化に強い役と言えるでしょう。

しかし、捨て牌や副露した牌から見切られやすいですし、他2種類の数牌を多く捨てることになるため振り込む可能性も上がります。また、待ちが複雑になりやすく振聴(フリテン)に注意が必要です。

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ホンイツと似た役

ホンイツと似た条件で成立し、名前や読み方なども似ている役を紹介します。「〇一色」と名前が付く役の種類が多いので、名前を混同してしまうのは初心者あるあるだと思います。これらの役と区別がつきやすいように、良く出てくる混一色は「ホンイツ」と略されるのかもしれませんね。

清一色(チンイーソー)

清一色は混一色から字牌を抜いた役で、一種類の数牌のみを使って手を完成させると成立する役です。チンイツと呼ばれるのが一般的です。門前6翻、鳴きOKで食い下がり5翻、混一色の上位役にあたります。混一色や清一色のように、いずれか一種類の数牌に的を絞って作る手のことを、その見た目から「染め手」「染める」などといいます。

緑一色(リューイーソー)

緑一色は、緑色の牌のみを使って和了すると成立する役満です。緑色の牌とは2・3・4・6・8の索子と發のことを指します。混一色と違い、1・5・7・9の索子は赤い竹が描かれているため使えないということですね。

字一色(ツーイーソー)

字一色は、字牌のみで和了すると成立する役満です。鳴きOKですが、見切られやすいためかなり難易度は高いです。

ホンイツと複合する相性のいい役

役牌

ホンイツは字牌を使うので、役牌との複合はよく見られます。最低でも3翻が確定するので、ドラと絡めば満貫も比較的簡単に見込めるコスパの良い手です。危険な状況になっても、ホンイツを諦めて役牌のみでのスピード和了が狙えます。

対々和(トイトイホー)

鳴きOKで役牌との複合も狙っていけることから、対々和もホンイツの複合役として好まれます。見切られやすいものの満貫が確定しますし、どれか一つでも刻子にドラが乗っていれば鳴いても7翻になります。リスクは高いですが、その分のリターンは見込める組み合わせです。

一気通貫(イッキツウカン)

ホンイツは一種類の数牌をかき集めることになるので、結果的に一気通貫にもなっていた、ということは多いと思います。ホンイツ・一気通貫、両方鳴きOKということも相性がいい理由の一つです。

一盃口

こちらもホンイツを狙って目当ての数牌を集めていたら、結果的に重なって一盃口も出来ていた、という状況で複合することが多い印象です。一盃口の場合は門前でないと成立しないうえに、待ちが複雑で振聴になりやすいのでやや難易度は高いです。

ホンイツに関するよくある質問

七対子(チートイツ)と複合しますか?

ホンイツは七対子とも複合します。5翻満貫確定と火力のある手になりますね。

混老頭(ホンロートー)と複合しますか?

混老頭とも複合します。この場合、数牌は1と9の2種類しか使えないため字牌を多く集める必要があります。同じようにチャンタとも複合します。

四喜和と複合しますか?

大四喜、小四喜含め、四喜和は役満のためホンイツとは複合しません。

大三元と複合しますか?

大三元は役満のためホンイツとは複合しません。ただし、大三元の下位役である小三元とは複合します。白・發・中のいずれか二つを刻子に、残りの一つを対子にし、手牌の残りをどれか一種類の数牌にすることでホンイツと小三元が同時に成立します。ホンイツ・小三元で鳴いても食い下がり6飜以上確定という大物手になります。

平和と複合しますか?

混一色は両面待ちにする必要があるため、成立させるのは簡単ではありません。

混一色とよく一緒に出てくる麻雀用語

メンホン

門前でホンイツを成立させる・狙っていくことを「メンホン」「タテホン」といいます。一盃口や門前清自摸和などの門前役も見込めますし、立直をかける人もいるようです。

バカホン

副露を重ねてホンイツをアガったはいいものの、役牌やドラなども絡んでおらず役がホンイツのみになってしまうことを「バカホン」といいます。なんだかあまりいい気分のしない呼び方ですが、スピード感を求める時の選択肢としてはアリだと言えるでしょう。

ホンイツの狙い方

鳴いても2飜であり、役牌や対々和、一気通貫や一盃口など、複合しやすい役が多いため、ホンイツを狙える時は積極的に狙っていきたい役です。では、どのようなときにホンイツを狙えば良いでしょうか?

例えば、
一筒:麻雀王国六筒:麻雀王国一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国東:麻雀王国東:麻雀王国南:麻雀王国南:麻雀王国
のような配牌の時、手牌には萬子と字牌が多くを占めており、東や南をポンすることができれば萬子のホンイツを目指すことができます。この例は手牌がかなりホンイツに寄っていましたが、
一萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国一筒:麻雀王国一索:麻雀王国二索:麻雀王国東:麻雀王国東:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国
このような配牌の時も萬子と字牌が多いため、ホンイツを狙う人もいるでしょう。ホンイツを目指すか目指さないかの判断は人それぞれなので、自分自身でホンイツを狙う基準を設けておくと良いかもしれません。
また、ホンイツを狙っていると、捨て牌に特定の一種類が現れなくなることが多く、狙いが読まれやすいというデメリットがあります。ホンイツ狙いがバレないコツとして、自分が集めている種類の牌をあえて捨てる手法もありますが、それをするときはフリテンに注意しましょう。

完全先付けルールでのホンイツ

完全先付けルールとは、「第一副露が役に絡むか、副露してない面子で役が確定しないとアガれない」というルールや、片和了りを認めないといったルールがあります。ホンイツは鳴いて成立させることが多い役のため、副露してあがれるかというところに不安を感じる人も多いのではないでしょうか。一般的な完全先付けルールの場合、ホンイツは手牌で役が完成していると考えられるため、副露をしていてもホンイツが成立していればあがることができます。

しかし、一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国九萬:麻雀王国九萬:麻雀王国白:麻雀王国白:麻雀王国 六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬横:麻雀王国 東:麻雀王国東横:麻雀王国東:麻雀王国 白:麻雀王国(東場・西家)
のように、ホンイツではあるが白でアガった場合、役牌白は手牌の中で確定している役ではないので役牌白は成立せず、ホンイツ・役牌東のみとなります。厳しいルールでは、「役牌白が確定していないからそもそもアガることができない」という解釈をされることもあるので注意が必要です。

完全先付けに関しては公式に決まったルールがないので、対局前に確認をしておきましょう。

ホンイツで覚えておきたいポイントまとめ

一種類の数牌と字牌だけで手を作っていくホンイツは鳴いても2翻、かつ複合する役が多いので火力に優れた役といえます。待ちも良形になることが多いですが、その分、振聴の可能性も高まる点には注意が必要です。

初心者も上級者も使いやすい役ですし、実際に対局中もよく見かけます。チャンスがきたらドラや他の役の複合とともに狙ってみてください。

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