半荘(ハンチャン)とは?半荘にかかる時間と流れ – 東風戦や一荘戦との違い

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半荘(ハンチャン)とは

半荘(読み方:ハンチャン)とは、麻雀における基本的な試合進行形式です。半荘は名前の通り、「東場、南場、西場、北場」で行われる一荘戦の半分、すなわち「東場・南場」のみを戦う形式を指します。4人麻雀のとき、東場と南場はそれぞれ4局ずつで構成され、東1〜東4局が終了すると南入(ナンニュウ)といって南一局に入り、南四局が終了した地点で一半荘が終了します。

三人麻雀の半荘は?

三人麻雀(サンマ)の場合は3人しかいないため、東場・南場それぞれ3局ずつで構成されます。

半荘の終了条件の例外

例外として半荘の途中に誰かが飛び状態になったら終了する場合や、南4局が終了した地点でトップの点数が一定点以下であった場合に延長戦として西入(シャーニュウ)するルールもあります。

半荘にかかる時間

半荘戦1ゲームあたりの時間は短くて5分、長い場合には1時間以上と幅があります。

例えば「あるプレイヤーが東一局で親に役満を振り込んでしまって飛んでしまった」場合、東一局のみで終了するため短時間で半荘が終了します。

一方、全プレーヤーが点数の高くない手で連荘を続けた場合、本場数が増えるため時間がかかったり、西入してしまったりするため、1時間以上かかることもあります。

そのため、半荘にかかる時間は一概にこれくらいということはできませんし、必ずしもこの時間内に終わるということも言えません。あくまで目安として覚えておくといいでしょう。

半荘の平均局数

半荘にかかる時間と同様に、局数にもばらつきがあります。こちらも一概に「だいたい○局くらい」と言える指標はありませんが、各種麻雀アプリが出している統計を見てみるとだいたい8〜12前後になることが多いようです。

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半荘の流れ

「東場、南場」のみを戦う試合形式である半荘の、東場・南場それぞれの流れをおさらいしつつ、初心者が覚えておくべき流れについて説明します。

東場

半荘が始まると、まずは東場に入ります。場風牌は東です。

東一局

親は起家マークが手元にあるプレイヤーです。そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。

東二局

東一局で親の下家にいたプレイヤーが親になり、そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。この場合、親だった人の右手側の人が次の親です。

東三局

東一局で親の対面にいたプレイヤーが親になり、そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。この場合、最初に親だった人の真正面の人が次の親です。

東四局

東一局で親の上家にいたプレイヤーが親になり、そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。この局が終了したとき、南入と言って南場に入ります。このとき、起家マークを東から南に変える必要があるので覚えておきましょう。

南場

東場が終わると次は南場に移り、場風牌が南に変わります。親の変わり方などの基本的な流れは東場と一緒です。

南一局

親は東一局で親だったプレイヤーです。そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。

南二局

親は東二局で親だったプレイヤーです。そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。

南三局

親は東三局で親だったプレイヤーです。そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。

南四局

親は東四局で親だったプレイヤーです。そこから反時計回りに南家、西家、北家となります。この局が終了したとき、トップのプレイヤーが持つ点数が一定以上を超えていなかった場合、西入(シャーニュウ)と言って西場に入ります。西入することはあまりありませんが、起家マークを南から東に変え、向きを反対にすることを覚えておきましょう。

西入しない場合、半荘が終了して点数の精算をします。

試合の流れについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。麻雀初心者の方はあわせてご覧ください。

連荘・輪荘とは

連荘(読み方:レンチャン)とは、各局で親がアガる、もしくは親が聴牌の状態で荒牌流局した場合に、前局の親がそのまま親番を続行することを指します。このとき、親は連荘した回数をカウントするために、卓上に連荘した回数分の100点棒を置きます。この棒を場棒、積み棒と呼びます。連荘した回数に応じて、局の名前の後に〇本場と付けて呼ぶことが一般的です。

一方、輪荘(読み方:リンチャン、ロンチャン)は連荘の逆で、親以外のプレイヤー(子)が和了して局と親が変わることを指します。親が聴牌していない状態で荒牌流局した場合も輪荘しますが、その時も積み棒を置き、次の局の流れ〇本場という表現をします。

  • 東1局で親が和了した場合→親が和了ったため連荘となり、次の局は東2局ではなく東1局1本場に
  • 東1局1本場で親が聴牌で荒牌流局した場合:親が聴牌の状態で荒牌流局しているので連荘 次の局は東2局ではなく東1局二本場に
  • 東1局2本場で親が聴牌できずに荒牌流局した場合:親が聴牌できずに荒牌流局したため、積み棒を増やした状態で輪荘 次の局は東2局流れ3本場に
  • 東1局2本場で子が和了した場合:子が和了したため輪荘 次の局は東2局(0本場)に

半荘以外の試合形式

半荘の試合形式について細かく説明してきましたが、麻雀には半荘以外にもたくさんの試合形態があります。その一部を半荘との違いとともに紹介します。

東風戦

東風戦は、半荘戦と違い東場のみでゲームが終わるルールのこと。半荘よりも短い時間で終わることから、オンライン麻雀で手軽に遊べるため人気も高いようです。

ただし、東場のみということは、一度親番が終わってしまうと再度親番が来ることは、延長戦で南入するとき以外ありません。一局一局の重要性が非常に高い試合形式なので、実力も試される試合形式といっても過言ではありません。

一荘戦

一荘戦(読み方:イーチャンセン)とは、半荘戦の倍の長さで行われる試合形式で、麻雀の起源である中国ではこちらが一般的となっています。半荘戦は南場で終了しますが、一荘戦は西場や北場まで行います。

東北戦

通常の半荘は東場が終了すると南場に変わりますが、東北戦(トンペイセン)では東場の後に北場に入ります。その他のルールは半荘と大きく変わりはありません。

東々戦

通常の半荘は東場が終了すると南場に変わりますが、東々戦(トントンセン)では東場の後に再び東場に入るような試合形式です。東4局の終了後には東5〜8局という数え方になります。その他のルールは半荘と大きく変わりはありません。

一局戦

一局戦は、その名の通り一局で勝敗を決する戦いになります。セガNET麻雀MJや雀魂、麻雀格闘俱楽部などのゲームでもプレイ可能です。


麻雀の試合形式や事前に決めておきたいルールはこちらでまとめています。

鷲巣麻雀

鷲巣麻雀(ワシズマージャン)は、漫画『アカギ ~闇に降り立った天才~』に登場する特殊なルールです。使用する牌は、同種4枚のうち1枚は通常、残り3枚はガラスでできており、他家から見えるようになっています。中央に穴の開いた半自動卓を使用し、山を作らずに直接穴の中から牌を引きます。このとき盲牌できないよう、手には皮の手袋をします。捨て牌が70枚に達したら流局となります。

鷲津麻雀では現金と血液を賭けた戦いであり、勝負の決着は半荘6回終了もしくはプレイヤーの死亡となっています。もちろん、現実の世界で本当の鷲巣麻雀をすることはできませんし、そもそも賭けマージャンは禁止です。

半荘について覚えておきたいポイントまとめ

半荘は、麻雀における基本的な試合進行の形式のことです。東場と南場があり、それぞれ1回ずつ親番が回ってきます。親番で一気に点数を稼ぐ戦い方も良いですし、東場は高得点狙いで南場はスピード重視という戦術で戦うのも良いです。自分に合った戦術を見つけておくと、打ち筋が安定したり、点数が離されても落ち着いて対局に臨むことができるようになります。

また、半荘以外の試合形式についても少し触れました。いろいろなルールでマージャンを打ってみると、また新たな視点での戦い方が身につくかもしれません。

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