麻雀ルールの打ち始める前に確認したい項目一覧!プロ・ゲーム・雀荘ごとに違いを比較

麻雀ルール

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打ち始める前に確認しておきたいルール

皆さんは麻雀を打つとき、どのようなルールを採用していますか?麻雀には数多くのルールや取り決めがあり、プロであっても所属する団体や参加する大会によって大きく異なり、ルールは統一されていません。そこで、麻雀を打ち始める前に確認しておきたいルールについて

  • 試合進行に関するルール
  • 点数に関するルール
  • 役に関するルール

という3つのジャンルに分けて、ほとんどの人が参照するであろうプロリーグ(Mリーグ)ネットゲーム「天鳳」の公式大会雀荘Zooの大会を比較しながら紹介します。

日本プロ麻雀連盟公式ルール日本プロ麻雀協会公式ルールとの違いなども一部紹介するので、あわせて参考にしてみてください。

また、麻雀初心者で始め方や進め方の流れがわからない方は、こちらをご覧ください。

試合進行に関するルール

まずは試合進行に関するルールについて解説します。長期的な戦略に関わる部分なので、対局開始前にしっかりと確認しておきましょう。

一局の長さ

そもそもこの対局が東風戦なのか半荘なのか、しっかりと確認しておきましょう。基本的には半荘で実施することが多いかと思います。稀に全荘戦や一局戦、東北戦などのルールが採用する場合があるので注意が必要です。また、終局時の持ち点によって西入や北入があるのかの確認も忘れてはいけません。

連荘条件

どのような条件の時に連荘できるのか確認しましょう。親がアガったときだけ連荘可能なのか、親が聴牌の状態で荒牌流局したときも連荘可能なのか、主にこの点が議論の中心となるはずです。

途中流局の有無

途中流局が起こる場合として、錯和四風連打九種九牌、四家立直が発生したときなどが考えられます。

「全てにおいて途中流局をする・しない」、「四風連打と九種九牌は流局するけど四家立直は続行」など、対局によって大きくルールが変わります。途中流局が発生する機械自体が珍しいことではありますが、焦ることのないよう開始前に確認をしておきましょう。

アガリやめ

アガリやめとは、オーラスで親が連荘可能の時、連荘をしないでその対局を終わらせることができるルールです。アガリやめを認めない場合、その局が流れるまで続行します。

試合進行に関するルールの比較

Mリーグと天鳳段位戦、雀荘Zooの学生選手権のルールを比較してみます。

局の長さ連荘条件途中流局局の長さアガリやめ
Mリーグ4人打ち東南戦親の聴牌・アガりなしなし
天鳳(段位戦)4人打ち東南戦親の聴牌・アガりあり(すべて連荘)あり
雀荘Zoo (学生選手権)4人打ち東南戦親の聴牌・アガりあり(すべて連荘)あり

Mリーグではオーラスのアガリやめがなく、子の誰かがアガる、もしくは局が流れるまで試合が続行されます。親は安手で逃げ切ることができないため、最後の最後まで白熱した試合を見れるでしょう。また、途中流局もないため、誰かがアガるか荒牌流局するまでしっかりと打ち切る姿を見れます。

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点数に関するルール

点数に関するルールとして、対局開始時の持ち点や飛びの点数、半荘終了時の点数の扱いなどがあります。また、焼き鳥や割れ目といった特殊なルールもあるため注意しましょう。

対局開始時の持ち点

対局開始時の得点は、一人25000点が一般的なルールです。そのほかに、一部の東風戦では20000点持ちが採用されていたり、競技麻雀では30000点持ちが採用されていたりします。

飛びの点数

飛びとは、プレイヤーの持ち点が0点またはマイナスになってしまった状態を意味します。持ち点0点の状態を飛びとする場合と0点は飛びとしない場合があります。また、プレイヤーが飛んだ場合その地点で対局を終了とするのが一般的ですが、競技麻雀では飛んでも対局を続行するルールを採用していることがあります。

飛ばしたプレイヤーに対して「飛び賞」を渡すようなルールも採用されています。飛び賞の内容に関しても、チップでの清算や10000点の支払いなど、さまざまなルールが採用されています。

ウマオカ

麻雀では、一回の対局ごとに結果をポイント形式で集計します。集計は持ち点1000点を1ポイントとして、小数第一位まで計算されます。その計算後、順位によってポイントにボーナスをつけるのがウマ・オカのルールです。

ウマ

ウマは、順位が4位のプレーヤーから1位のプレーヤーに、3位のプレーヤーから2位のプレーヤーにそれぞれポイントをプレゼントするルールです。よく「10-20」(ワンツー)や「10-30」(ワンスリー)というルールが採用され、ワンツーの時は3位から2位に10ポイント、4位から1位に20ポイント渡され、ワンスリーの時は3位から2位に10ポイント、4位から1位に30ポイント渡されます。

オカ

オカとは、トップのプレーヤーにボーナスをプレゼントするルールです。よく、「25000点持ち 30000点返し」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?これは、「対局開始時に本来30000点持っているけれども、その中から5000点を全プレーヤーで出し合って25000点を持ち点にし、対局終了時に預けた5000点×4人分を1位の人が総取りしましょう。」という意味です。つまり、対局終了後の清算時に、ルールによっては「25000点持ち 28000点返し」や日本プロ麻雀協会公式ルールのように「30000点持ち 35000点返し」が採用されることもあります。

焼き鳥

焼き鳥とは、一回の対局中に一度も上がることができなかったプレーヤーに対して課されるペナルティです。焼き鳥のプレーヤーは清算時にマイナス10ポイントされるというようなルールが採用されていることがあります。しかし、一概にルールが決まっているわけではないので、焼き鳥を採用するか、採用した場合どのようなルールにするか、は対局前に確認しておきましょう。

割れ目

割れ目とは、開門位置(配牌を始める牌山の位置)に座っているプレイヤーの得点の受け渡しが2倍になるルールです。例えば、割れ目が親で満貫をアガった場合、通常は12000点のところ割れ目ルールが適用されるため24000点になります。一方、同じく割れ目が親で子が満貫をツモアガリしたとき、通常2000-4000で親が支払うのは4000点のところ割れ目ルールの適用により8000点支払わなくてはならなくなります。

点数に関するルールの比較

Mリーグと天鳳段位戦、雀荘Zooの学生選手権のルールを比較してみます。

持ち点飛びの点数ウマオカ焼き鳥割れ目
Mリーグ25000点なし(マイナスでも続行)30-5025000-30000なしなし
天鳳(段位戦)30000点マイナスで終了。0点は続行。10-2030000-30000なしなし
雀荘Zoo (学生選手権)25000点マイナスで終了。0点は続行。10-2025000-30000なしなし

Mリーグは点数がマイナスでも続行されるのに対し、天鳳の段位戦や雀荘の大会では点数がマイナスになると飛びが採用されています。また、どのルールでも焼き鳥と割れ目は採用されていません。割れ目が採用されている公式大会はフジテレビ系列で放送されている「THEわれめDEポン」が有名です。

役に関するルール

最後は対局中の役や手の進め方に関するルールについて紹介します。

アリアリ

アリアリとは、喰い断と後付けの両方を認めるルールを指します。喰い断と後付けを両方とも認めないナシナシルールや、喰い断は認めて後付けは認めないアリナシルール、喰い断は認めないが後付けは認めるナシアリルールもあるので、事前にどのルールを採用するか確認しておきましょう。

一発・裏ドラ・槓ドラ

立直して一巡以内にアガリ牌が出てアガるとき、一発という役が付きます。この役は一般的に広く使われていますが、一部の競技麻雀では「偶然性が高い」という理由で採用されていないことがあります。同じく「偶然性が高い」という理由で採用されていないものに裏ドラ・槓ドラ・槓ウラがあります。これらも一般的に普及しているため多くのオンラインゲームや大会でも採用されていますが、表ドラのみを採用する場合、表ドラと槓ドラを採用し裏ドラと槓ウラを採用しない場合を採用しない場合、表ドラと裏ドラを採用し槓ドラと槓ウラを採用しない場合など、ところによってはイレギュラーなルールが採用されています。

振り聴リーチ

フリテンリーチとは、振り聴の状態でリーチをすることです。フリテンでもツモアガリは可能のため、ツモアガリをすることができればリーチの役が付き、裏ドラを確認できます。フリテンリーチが禁止の場合、流局時に罰符の支払いが必要になったり、当り牌をツモってもアガれなくなります。

フリテンリーチについて決まったルールはなく、対局に参加しているプレーヤー同士で取り決めをするのが一般的です。

ダブロン・トリロン

ダブロンとは、あるプレイヤーの捨て牌で2人のプレイヤーがロン宣言をすることです。ダブロンを認めるルールだと2人ともアガりが認められ、振り込んだプレーヤーは両者に点数を支払う必要があります。ダブロンが認められていない場合、基本的には上家取りというルールが採用されており、ツモ番が近いプレーヤーにのみアガりが認められます。

トリロンは、あるプレイヤーの捨て牌で3人のプレイヤーがロン宣言をすることです。ダブロンと同様、トリロンが認められている場合、振り込んだプレーヤーは3人に点数を支払う必要があります。トリロンが認められない場合、ダブロンと同様に上家取りとなる場合と、流局扱いになる場合があります。

トリロンは滅多に起こることはありませんが、万が一に備えてどのルールを採用するか決めておくと良いでしょう。

責任払い

責任払いとは、ある特定の役のアガりが発生した時に、その役を確定させる鳴きを許したプレイヤーがその点数を支払うルールです。例えば、白と發をポンしているプレーヤーAに自分が捨てた中をポンされたとき、自分の捨て牌によってプレーヤーAの大三元が確定してしまいます。この場合、プレーヤーAがツモアガりした場合は自分が全部、プレーヤーBからロンアガりした場合はプレーヤーBと自分が半分ずつ点数を支払う必要があります。

喰い替え

喰い替えとは、完成している面子のうち2枚を使って副露し、残りの1枚を捨てる行為です。よく初心者が三色同順の役やドラをつけるためにやってしまいがちです。基本的にどのルールでも喰い替えは禁止されており、認められていることのほうが少ないです。

役に関するルールの比較

Mリーグと天鳳段位戦、雀荘Zooの学生選手権のルールを比較してみます。

喰い断/後付け一発裏ドラ/槓ドラ/槓ウラフリテンリーチダブロントリロン責任払い喰い替え
Mリーグアリ/アリありあり/あり/ありあり上家取り上家取りあり禁止
天鳳(段位戦)選択可/アリありあり/あり/ありありありありあり禁止
雀荘Zoo (学生選手権)アリ/アリありあり/あり/ありありありありあり禁止

Mリーグではダブロンやトリロンは採用されず、上家取りが採用されています。一方、それ以外のルールに関しては概ね同じルールが採用されています。ここでは紹介していませんが、日本プロ麻雀連盟公式ルールでは裏ドラが採用されていなかったりします。

打ち始める前に確認しておきたいルールのまとめ

麻雀を打ち始める前に確認しておきたいルールについて、試合進行、点数、役の3つの観点から解説をしました。ここに書かれていること以外にも細かなルールは数多く存在し、どれも公式ルールとして定まってはいません。大会やゲーム、雀荘、相手によってルールは大きく変化します。今から自分が打つ卓ではどのようなルールが採用されているのかを把握して、どのようなルールでも慌てることのないように勉強しておきましょう。

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