形式テンパイ(形式聴牌)とは?役なしでテンパイしている状態を指す麻雀用語
形式テンパイとは
形式テンパイ(形式聴牌)とは、テンパイしているものの役がないなどの理由で、アガれない状態のテンパイのことを指す麻雀用語です。麻雀では役が1つないとアガれないため、門前の形式テンパイであればリーチをかけたりツモのみでアガれますが、副露した状態の形式テンパイだとアガれなくなってしまいます。
形式テンパイの手牌の例
形式テンパイの手牌の例はこのような形です。
単純な役なし
例えば上記のような役の場合、がくると役はないものの4面子1雀頭になるため、形式テンパイです。
このとき、門前であればリーチをかければアガれますし、ツモのみでもアガれます。しかし、ポンやチーをしている状態だと海底ツモや河底ロン、嶺上開花といった偶然役でなければアガれません。
空テンの場合
こちらは萬子の一気通貫でテンパイしている状態ですが、アガリ牌であるをカンしてしまっているため枯れている「空テン」の状態です。捨て牌やドラ表示牌、他家の鳴きによって4枚全てが場に見えており、アガリ牌がない状態でも形式テンパイになります。
上記のように自分の手牌だけでアガリ牌全てが枯れている状態だと、形式テンパイと認めない場合もあるため注意しましょう。
フリテンの場合
捨て牌:
こちらもで形式テンパイしている手牌の例です。自分の捨て牌に
があり、フリテンの状態でのテンパイは、役がある状態でも形式テンパイになってしまいます。
形式テンパイを目指すべき場面
流局によるノーテン罰符を防ぐとき
形式テンパイだとアガれないため、あえて形式テンパイを目指す必要はないように感じるかもしれません。しかし、誰もアガれなかったときに起こる流局(荒牌平局)の時に、形式テンパイであるメリットがあります。
流局時には、役のあるなしに関わらずテンパイしていない(ノーテン)のプレイヤーはノーテン罰符という罰金のようなものを払わなければいけません。
よって、流局しそうな状況では形式テンパイを取ることで罰符を防げるメリットがあります。他家がリーチしておらずツモ切りもしていない時など、比較的安全にテンパイを取れる時には残りのツモ回数がが1〜3回残っていれば取りに行くというように、状況を見て狙いましょう。
親の連荘を狙うとき
形式テンパイを目指すべきもう一つの場面として、親の連荘を狙うときがあります。こちらも流局になりそうなときに狙いに行く方針になりますが、親版の時に形式テンパイしていれば流局になっても親は連荘するため、親番で手牌が悪い時には形式テンパイを目指すといいでしょう。
形式テンパイを認めないルールも
場所や地域によっては形式テンパイを認めないルールを採用していることもあります。形式テンパイを認めない場合、流局時にはテンパイと認められず罰符を払ったり、親が流れたりする扱いをします。
形式テンパイで覚えておきたいポイントまとめ
形式テンパイは、略して「ケーテン」とも呼ばれる麻雀のルール。麻雀アプリやゲームなどでもごく一般的に採用されていることから、特に意識せず採用している方もいるのではないでしょうか。
基本的には採用していることが多いと思いますが、罰符を避けるために終盤無理に鳴いてテンパイを取りにいき、振り込んでしまう可能性もあります。他家のダマテンやテンパイに気をつけつつ、形式テンパイを取りにいきましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません