オタ風とは?客風牌とも呼ばれる場風牌や自風牌でない風牌
オタ風とは
オタ風とは場風牌や自風牌ではない風牌を指す麻雀用語です。オタ風は正式名称を客風牌(コーフォンパイ/キャクフウハイ)と呼びます。オタ風の由来は複数あるといわれており、他人を意味する「オ他」や"相手のお宅"の「オ宅」、女性の容姿を表す「お多福」から取った「オ多」などが主な由来として考えられています。どの由来にしても、自分のものではない、歓迎されない牌というようなマイナスの意味を持っています。
自風牌:東・南・西・北の自身の座っている位置に基づいて決められる牌のこと
オタ風を活かせる役
オタ風は、刻子にしても役にはならないため、オタ風を集めるだけではアガることはできません。それでは、オタ風はどのように使えば効果的なのでしょうか?オタ風を使用しても成立しやすい役を紹介します。
リーチ
リーチとは、門前状態で聴牌しているときに1000点棒を場に出すことで宣言できる役です。門前でテンパイしている状態であれば手牌の中身は問われないため、オタ風を使用することができます。
平和
平和の雀頭にはオタ風を使用することができます。オタ風以外の字牌である、自風牌・場風牌・三元牌は雀頭にできないので注意が必要です。
チャンタ(混全帯么九)
チャンタは、全ての面子と雀頭に一九字牌が関係することで成立する役です。字牌が役の成立対象のため、オタ風でも面子・雀頭にすることができます。チャンタの上位役には純全帯や混老頭がありますが、純全帯は字牌を使うことができないのでオタ風を使用することができませんが、混老頭は面子を全て刻子、もしくは七対子の形で成立させた場合に完成する役なので、オタ風を使用することができます。
ホンイツ(混一色)
ホンイツは、一種類の数牌と字牌で手を完成させたときに成立する役です。使用する字牌の種類は問わないため、オタ風でも混一色は成立させられます。
オタ風の扱い方
オタ風の鳴き方
麻雀においてチーやポンなどの副露をしてしまうと、門前役であるリーチなどが成立しなくなってしまいます。
特にオタ風をポンしてしまうと、アガることのできる役が一気に限られてしまいます。オタ風をポンして3枚揃えるときは、そのほかの手牌がチャンタやホンイツなどの形に近付いていることや、オタ風以外の部分で役が成立していることを確認してから副露するようにしましょう。
オタ風の切り方
オタ風を切るときの切り順について、必ずしもこうしなければならないというセオリーはありません。しかし、基本的には下家の風→対面の風→上家の風の順に切ることが良いとされています。他のプレーヤーに自分が切った風牌を鳴かれてしまい、自分のツモ番を減らしてしまうリスクを減少させることが狙いです。
ここに書かれているのはあくまでも考え方の一例なので、河の状態を見ながら切る牌を決定するようにしましょう。
オタ風のまとめ
オタ風とは、場風牌や自風牌でない風牌の事であり、正式名称を客風牌と言います。
オタ風は刻子にしてもそれ自体では役にならないため、場面によっては使いにくさが生じます。一方で、オタ風を待ち牌に聴牌すると、「まさかこの牌で待っていることはないだろう」と他のプレーヤーが放銃してくれることも少なくはありません。実際、七対子といった単騎待ちになりやすい役では、オタ風で待つというのも戦略の一つと言われています。
オタ風を攻撃にも守備にも有効に使用して、上手に立ち回れるようにしていきましょう。
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