混老頭(ホンロートー)とは?確率やチャンタ・純チャンとの違い – 麻雀2翻役
混老頭とは
混老頭(読み方:ホンロートー/ホンロウトウ)とは、すべての面子と雀頭が么九牌で構成されていると成立する麻雀の2翻役です。混老頭は必然的に刻子または対子のみで手牌を作ることから、他の役と複合して4翻以上になる役です。
混老頭に関する基本情報一覧
- 翻数:2翻(※確定4翻 後述)
- 出現確率:0.08%
- 食い下がり:なし(鳴き可)
「混老頭を4翻役扱い、アガリの形から必ず複合する対々和・七対子は計算しない」と記載している書籍・解説本もあるようです。
混老頭の条件
混老頭が成立する条件は次のとおりです。
- 手牌のすべてを幺九牌(1,9,字牌)で揃える
- ポン・明カンといった副露もOK
手牌は刻子または槓子、稀に七対子形でも完成するので対子が7つの形でも問題ありません。よって、[123]のような順子は手牌には含まれない形になります。アガリの形は単騎待ち、またはシャンポン待ちのいずれかになります。
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混老頭の上位役・下位役
混老頭の上位役には、「清老頭」「字一色」「国士無双」という3つの役満があります。
また、混老頭に似た役で4面子1雀頭のすべてに1,9,字牌のいずれかを含んでいることが条件の混全帯么九という役もあります。こちらは混老頭の下位役なので複合はしません。
混老頭と複合する可能性がある役
混老頭はアガリの形が必ず対々和か七対子と複合する形になるため、最低でもそれらと組み合わさって4翻以上になる強力な役です。
その2つも含め、混老頭と複合する役を紹介します。
対々和(トイトイホー)
対々和とは、4面子がすべて刻子で構成されていて、鳴いて揃えることも可能な役です。同じくすべてが刻子で構成される混老頭は、基本的にはこの対々和と複合するようなアガリになります。
また、対々和の場合に符が40符以上になるため、満貫が確定しているのも嬉しいポイントです。
七対子(チートイツ)
七対子は、7つの対子で手牌を構成する役です。七対子が門前役なので稀ではあるものの、対子すべてを1,9,字牌で揃えることで混老頭と複合します。
しかし、手牌の状況次第ではポンをして混老頭+対々和+役牌の形にした方が、点数が高くなることもあるため、安い手にならないよう注意しましょう。
七対子+混老頭は難易度のわりに安いことから、ローカルルールで5翻扱いする場合もあるようです。
役牌(ヤクハイ)
役牌とは、三元牌、場風牌、自風牌を刻子にすることで成立する1翻役です。字牌で刻子を作ることも混老頭の条件に入っているため、役牌のいずれかが複合する場合が多いです。
その場合には、混老頭2翻+トイトイ2翻+役牌などで5翻以上になるため、かなり高い打点を目指せるでしょう。
混一色(ホンイツ)
混一色とは、手牌を萬子・筒子・索子のいずれか1種類と字牌のみで構成する役です。字牌が多い場合でないと混老頭との複合を狙うのは難しいですが、複合すれば混老頭+ホンイツ+対々和で6翻以上確定というかなり打点の高い手になります。
三色同刻
三色同刻とは、同じ数字の刻子を萬子・筒子・索子のそれぞれで揃えると成立する役です。混老頭と複合する際には、1または9の数牌で三色同刻を作る必要があります。
三暗刻(サンアンコー)
三暗刻とは、手牌の3面子を暗刻で揃えると成立する役です。残りの1面子を揃える際には鳴いてもいいものの、最初からかなり手牌が1,9,字牌に偏っていないと狙うのは難しいでしょう。
門前の場合は、ツモ次第で四暗刻・四暗刻単騎といった役満も狙えますが、難易度はさらに上がります。
三槓子(サンカンツ)
三槓子とは、槓子を3つ揃える(≒3回カンをする)と成立する役です。混老頭の構成面子は槓子でも問題ないため、かなり低確率ではありますが、三槓子とも複合できます。
混老頭に関するよくある質問
ポンやカンをしても成立しますか?
七対子(チートイツ)と複合しますか?
複合します。七対子の対子部分をすべて1,9,字牌、すなわち么九牌で完成されていれば複合しているとみなされます。
混老頭とチャンタの違いはなんですか?
簡単に言えば、メンツに2〜8の数牌が入っていいかどうかの違いです。混老頭は手牌のすべてを1,9,字牌のいずれかにしなければなりませんが、チャンタは「123」のような順子が含まれていても問題ありません。
混老頭と純チャンの違いはなんですか?
手牌に2〜8までの数牌を使っていいかどうかという違いに加え、純チャンは字牌を使わないという点が混老頭と異なります。
混老頭で覚えておきたいポイントまとめ
混老頭は手牌を1,9,字牌のいずれかの刻子のみで構成する麻雀の役。国士無双を狙っていて、么九牌の対子が増えてきたときに、対々和とあわせて狙うことも多いのではないでしょうか?
手牌に最初から1,9,字牌が多くないと狙うのは難しいですが、他家が優先的に捨てるので、積極的に鳴いて手を揃えられるというのはメリットでしょう。一方で、後半になればなるほど、残りの1,9,字牌は少なくなりますし、鳴いていなくても中張牌の4〜6あたりを積極的に捨てるため、狙いはバレやすいです。
混老頭を狙う場合にはそういった状況も考え、柔軟に手牌を変更できるようにしておきましょう。
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