三槓子(サンカンツ)とは 三暗刻や対々和と複合する?符・点数計算も – 麻雀2翻役

食い下がりなし,鳴き可

麻雀の三槓子

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三槓子(サンカンツ)とは?

三槓子(サンカンツ)とはその名の通り、槓子(カンツ)を3組揃えると成立する麻雀の2翻役です。鳴きOKで食い下がりはありません。三槓子は成立させるのが難しい割に2翻しかないために狙うプレイヤーが少なく、役満以外の通常役の中では最も出現率の低い役です。

三槓子に関する基本情報

  • 翻数:2翻
  • 出現確率:0.005%
  • 食い下がり:なし
  • 鳴き可

三槓子の成立条件

三槓子は槓子を3組揃えると成立します。鳴きOKで槓子の種類は問いません。暗槓・明槓・加槓いずれの場合も成立します。

残りの1面子と雀頭に関しても、麻雀の基本ルールに沿っていれば待ちの形も含めて特に制限はありません。

上位役:四槓子(スーカンツ)

槓子をさらに1組揃え、計4組揃えると四槓子という役満になります。三槓子の上位役にあたります。

三槓子の点数計算

三槓子の点数は槓子の種類によって変わってきます。まず、各パターンで得られる符を見てみましょう。

和了すると必ず基礎点となる20符がつきます。また、門前かどうか、ツモ・ロン、待ちの形によっても符は変わってきます。いくつか例を紹介します。

三槓子の点数計算例1

一萬一萬六萬七萬カン二筒二筒二筒二筒カン六筒六筒六筒六筒カン二索二索二索二索ロン八萬

基礎点+中張牌明槓×3+雀頭+両面待ちロン=20+8×3+0+0=44

一の位は切り上げるため、50符です。このパターンは三槓子で得られる最も低い符数で、三槓子のみだった場合、2翻50符で3200点になってしまいます。

三槓子の点数計算例2

二萬二萬三筒四筒カン裏九萬九萬裏カン三索三索三索三索カン西西西西ロン二筒

基礎点+么九牌暗槓+中張牌明槓+么九牌明槓+雀頭+両面待ちロン=20+32+8+16+0+0=76

一の位は切り上げるため、80符です。三槓子のみであれば2翻80符となるため、5200点が得られます。ドラが1つでも乗れば3翻となり満貫です。


このように槓子の種類によって大きく点数が変わってくるのが三槓子の特徴です。

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三槓子を狙う際の注意点

警戒される

槓子は揃える過程で必ず副露(フーロ)するため三槓子を狙っていることが相手にばれてしまいます。警戒されてしまうことも三槓子がアガりづらい役になっている理由の一つです。

四開槓(スーカイカン)による流局

1局中の全員のカンの合計回数が4回になるとその局は流局とするルールがあります。これを「四開槓(スーカイカン)」といいます。このルールにより、三槓子狙いで3回カンしてテンパイしていたとしても、他家がカンした時点で流局になってしまいます。

ただし、1人で4回カンした場合は上記の四槓子と呼ばれる役満のチャンスになり、四開槓は適用されません。

ドラが増える

カンをするたびにドラが増えます。これはメリットでもありますが、増えたドラが相手の手中にある可能性もあるため注意が必要です。三槓子になると通常のドラが3枚あるうえに、立直でアガられれば裏ドラを3枚めくられます。結果、ドラが大量に乗って一気に点数を持っていかれてしまう可能性もあります。

防御力がさがる

三槓子狙いでは多くの牌を晒すことになります。自由に動かせる手牌は少なくなったり、他の役への切り変えが難しくなったりするため、振り込みやすくなってしまうことも注意しましょう。

三槓子と相性の良い役

三槓子は単独で成立させるのも難しいので、下記の役との複合を狙いつつチャンスがあれば三槓子も狙っていくのがオススメです。

三暗刻(サンアンコー)

三暗刻は暗刻を3つ揃えると成立する役です。そのため槓子をすべて暗槓で揃えた場合、三暗刻も同時に成立します。暗槓を3つ揃えるのはかなり難しいですが、配牌時に暗刻が多かったり、三暗刻を狙っているとき更に牌が被ってくるようであれば、三槓子と三暗刻の複合を視野に入れても良いでしょう。

対々和(トイトイホー)

槓子は刻子(コーツ)としてもカウントされるため、残りの1面子を刻子として揃えれば三槓子と対々和も同時に成立します。どちらも鳴きOKの役なので明槓でも成り立つのがポイントです。4翻に加え、ドラが増える可能性も考慮すると火力のある手といえます。

嶺上開花(リンシャンカイホー)

嶺上開花は、カンした直後の嶺上ツモで和了すると成立する役です。三槓子をテンパイした状態でカンすれば、複合の可能性があります。

断么九(タンヤオ)

三槓子を中張牌のみで完成させれば断么九と複合します。どちらも制約が少ない役なので、他の役に比べると複合しやすいといえます。

【番外編】大三元+三槓子でローカル役に

これは相性の良い役というよりおまけ要素になりますが、大三元との複合も理論上可能です。三元牌をすべて槓子で揃えることができれば「超三元」というローカル役になります。この役を採用する場合、通常の大三元と区別するためダブル役満とすることが多いようです。

三槓子に関するポイントまとめ

三槓子といえば、漫画『咲-Saki-』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。主人公の咲が「チンイツ、トイトイ、三暗刻、三槓子、赤1、嶺上開花」で数え役満を決めるシーンは衝撃的ですよね。

派手な役ですが、実際の麻雀では苦労の割に点数が安いため、他の役を狙った方がいい場面が多いので出現率は低いです。しかし選択肢として覚えておくことは重要です。

門前で揃えるのは難しいですが、ドラなどを考慮すると大物手となる可能性もある役なので、チャンスがあれば狙ってみてはいかがでしょうか。

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