フリテンリーチ(振聴立直)とは?禁止の場合の扱いとルール
フリテンリーチとは
フリテンリーチ(振聴立直)とは、フリテンの状態でリーチをかける行為を指す麻雀用語です。フリテンリーチでもツモならばアガれるため、戦術として利用できますが、ルールによっては禁止されていることもあります。また、リーチ後にアガリ牌を見逃した状態もフリテンリーチに含まれます。
フリテンリーチが禁止の場合
フリテンリーチが禁止されている場合、フリテンリーチをしてしまうと故意かどうかに関わらず罰符が課せられます。もちろん、他家が和了してしまえば自分の手牌を公開しなくて問題ないため、罰符にはなりません。
流局やフリテンに気付かずツモを宣言したことにより手牌を公開し、フリテンが判明した時点でペナルティが課せられます。
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フリテンリーチをしてもいい場面
フリテンリーチはツモでしかアガれないため、可能なかぎりフリテンを解消してからリーチした方がいいです。しかし、状況によってはフリテンリーチをかけてもいい場面も存在します。
ツモが見込める多面待ち
1-4-7などの3面待ちや清一色(チンイツ)の多面待ちなどで、アガリ牌の残り枚数が多くツモ和了が見込める場合は、スピードを意識してフリテンリーチをするのも一つの手段です。
特に清一色の多面待ちの場合、フリテンを解消しようとしてもできないことが多く、そのような状況ではフリテンでもリーチをかけてしまう方が打点も高くなり一発などとの偶然役との複合の可能性も高いです。
このように、待ちが良くアガれそうな時に、他家への牽制も兼ねてフリテンリーチをするのは一つの戦術です。
高目を狙える待ち
高目と安目が存在する待ちのとき、リーチ後に他家が捨てたアガリ牌を見逃し、フリテンリーチ状態で高目のツモを狙う戦術もあります。
このような手牌でと
の両面待ちのとき、
を引けば索子の一気通貫が完成しますが、
を引くとリーチと平和のみとなってしまいます。
ドラが含まれていたり一発と複合したりすれば多少は点数が上がるものの、点数差を考えるとできれば一気通貫でアガリたい時があるかもしれません。その際には、あえて他家のを見逃し、
のツモを狙う戦略もあるでしょう。
をツモすれば門前一気通貫+ツモで3翻増えるため、打点の大幅な向上が見込めます。流局が近付いてきて自分で
を引いたときにはツモで妥協するなど、状況に応じて対応も可能です。
一気通貫の他にも三色同順やチャンタ、三色同順狙いのときなど、待ちによっては高目と安目が存在する手牌は数多くあります。配牌時やテンパイ前までに役が確定するような捨て方が好ましいですが、こういう場面ではフリテンリーチ状態を選択するのも一つの手段です。
他家への牽制
フリテンリーチは、手牌を公開するまでフリテンだということに気付かれないため、通常のリーチのように他家への牽制になります。
もちろん、ロンができないため安全牌がどんどん増え、早めにアガれないと他家の手牌が進み逆に不利になってしまうこともあるため注意しましょう。
フリテンリーチをやらない方がいい場面
待ちが悪いとき
カンチャン待ちやペンチャン待ちなど、待ちが悪いときにはフリテンリーチをしない方が得策です。その牌がくれば三色同順や一気通貫が確定でアガれるカンチャン待ちやペンチャン待ちならばフリテンリーチをする価値はありますが、そうでない場合はフリテンを解消する方を優先した方がいいでしょう。
他家の手牌が高そうなとき
相手の捨て牌や鳴いた牌を見て、明らかに高い手牌だとわかるときには、フリテンリーチをしてまでアガリを目指すべきではありません。
たとえば、相手の捨て牌がこのようになっている場面です。
捨て牌:
河には萬子が全然捨てられておらず、序盤から筒子や索子の真ん中の牌が捨てられていることから、萬子の清一色または混一色を狙っている可能性が高いです。自分も萬子の受けが広い多面待ちならばまだしも、萬子がアガリに関わってこない手牌でフリテンリーチをすると、高確率でロンされてしまうでしょう。
また、極端な例ですが他家が白と發を鳴いており、捨て牌に中が出ていない場面を考えてみましょう。大三元や小三元などの可能性が高く、フリテンリーチをかけて白を引いてしまったら最悪の展開です。責任払いの可能性もあり、フリテンリーチをしてまでアガリを目指す必要はないでしょう。
これらはあくまで一例ですが、他家の様子を見て危険そうであればフリテンリーチはしないようにしましょう。
フリテンリーチで覚えておきたいポイントまとめ
フリテンリーチは、一部ルールでは禁止されているものの、麻雀アプリやゲームなどではごく一般的に採用されている麻雀ルール。特に、アプリから入った麻雀初心者だと、「リーチ」と押せるボタンが出てきて押したら、「フリテン」と表示されて困惑する方も多いのではないでしょうか。
可能な限り避けたいフリテンリーチですが、上手く扱えば戦術に組み込め、点数差が重要な状況で起死回生の一手になるかもしれません。くれぐれも他家の捨て牌にロンを宣言しないように気をつけましょう。
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