多面待ちとは?複数種類待ちがある状態 – 判別のコツやおすすめ練習アプリなども紹介

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多面待ち(タメンまち)とは

多面待ち(読み方:タメンまち)とは、テンパイ時に待ちが3種類以上ある状態を指す麻雀用語です。多面待ちは多面張(タメンチャン)ともいい、同じ種類の数牌を多く抱えていると発生しやすく、特に清一色のような染め手に頻出する待ちです。

複数の待ちの形が組み合わさっていることがほとんどで、アガリ牌によって役が変化することもあります。そのためどのような待ちか判断できることが重要ですが、多面待ちの判別を対局中の一瞬で行うのは難しくある程度の練習が必要になります。

多面待ちにおける符計算・点数計算

多面待ちの符・点数計算はアガリ牌と完成した手牌の形によって変化します。特に、符計算はそのアガリ牌がどんな待ちだったのかによって変わるため、判別できるようにしておきましょう。

それでは、具体例を見ていきましょう。
六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国一索:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国
このような手牌のとき待ちは六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国七萬:麻雀王国です。

まず、六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国は両面待ちです。萬子を
六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国 七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国 八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国
このように分解すると、七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国塔子ターツに関わる両面待ちであることがわかります。
このパターンでは待ちよる符は付きませんが、八萬:麻雀王国の刻子ができるため4符がつきます。

一方七萬:麻雀王国はカンチャン待ちのため2符がつきます。
六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国 八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国
このように一盃口に関わる六萬:麻雀王国八萬:麻雀王国のカンチャン待ちとなっています。
カンチャン待ちとしてつく2符以外に符はつきませんが、一盃口がつくため1翻高い手になります。

多面待ちに関わる基本形

多面待ちは、麻雀における待ちの基本形である4種類の待ちの組み合わせでできています。

  • 両面リャンメン待ち
  • シャンポン待ち
  • カンチャン待ち
  • 単騎待ち

両面待ち

両面待リャンメンちとは、テンパイ時に塔子の両端が待ちとなっている状態を指す麻雀用語です。基本形の中では最もアガりやすく、平和ピンフも狙えるため麻雀の王道の待ち方です。

両面待ちの延長戦上には「149」「258」「369」のスジで待つ三面待ちや、単騎待ちと複合した亜リャンメンもあります。

シャンポン待ち

シャンポン待ち(またはシャボ待ち)は2組の対子トイツが待ちとなっている状態で、和了すると片方が雀頭、もう片方が刻子コーツの1面子として手牌が完成します。基本形の中では両面待ちに次いでアガりやすく、トラップ的に使われることもしばしばあります。

カンチャン待ち

「13」「46」のように、順子シュンツの真ん中が欠けている状態をカンチャン待ちといいます。待ちが1種類しかなく使い勝手もよくないのであまり好まれる形ではありませんが、他の基本形と複合して多面待ちを形成する場合があります。

単騎待ち

雀頭が待ちになっている状態が単騎待ちです。待ちは1種類ですが、相手が出しそうな牌を狙い撃ちしやすいため意外と使いやすい待ちです。派生形であるノベタンも含めて、多面待ちには多く登場します。

多面待ちの判別のコツ

雀頭がどこかを考える

多面待ちで迷ってしまったらまずどこが雀頭になるかを考えると解決する場合が多いです。

雀頭をいったん固定して考えると、他の面子を考えるときに足りない部分がわかりやすくなります。また、3枚以上同じ牌が重なった場合は刻子として使うだけではなく、雀頭から「2-1」と分けて考えると、実は残りの1枚が両面塔子の一部になっていた、というパターンを見つけられます。

雀頭がない場合はどこが雀頭候補になるのかを考えますが、この場合は面子から考えた方が足りない雀頭を炙り出せて、早く判断できることもあります。

頻出パターンを覚える

「23456」なら「147」の三面待ち、「1234567」なら「147」の三面ノベタン待ちなど、比較的よく出る形はパターン化して覚えてしまうと早いです。

これ以外にも両面塔子+暗刻+対子で両面待ちとシャンポン待ちが複合するエントツ型などがあり、エントツ型のように頻出する待ちには名前が付いている場合があるため優先的に覚えると良いでしょう。

四面待ち以上は暗記で対応

四面待ち以上はその場で判断するのが大変なので、形を暗記して対処してしまうという方法もあります。覚えるのは大変ですがパターンとしてはそこまで多くないですし、対局中は素早く判断でき楽になります。

練習方法

何切る問題

多面待ちに限らず、麻雀の基礎練習としては何切る問題を解くのがオススメです。

麻雀カレッジでは毎週火曜と金曜に何切る問題をTwitterで投稿しています。

また、近代麻雀から出版されている『アガリ率5%アップ何切る』という本は多面待ちに特化した何切る問題がまとめられているので、練習方法として非常にオススメです。

判定ツール

多面待ちを素早く判断したいときには、染五郎という判定ツールを使うのがオススメです。

麻雀の待ち判別を自力で出来るようになると、手牌を作る過程で待ちを意識した打ち方ができるようになります。したがって判定ツールに頼り過ぎるのも考えものです。

どうしてもわからないときや、練習したり問題を解いたときの答え合わせとして判定ツールを使うのが効果的だと思います。

スキマ時間中に練習できるアプリ

スキマ時間にスマホで練習する方法として多面待ちブートキャンプがあります。シンプルな操作でブラウザで動くためサクサク練習できるでしょう。

また、多面待ちが頻出する役である清一色に特化した清一色麻雀もおすすめです。待ちを判定するゲームと何切る問題、メンチンCOM対戦の3種類のモードがあります。こちらもブラウザでインストールなど不要で動くのがありがたいです。

多面待ちに関するポイントまとめ

多面待ちを判断できるようになるということは、あらゆる待ちがわかるという強みを持っていることになります。

待ちがわかると手牌のゴールが見えるので、途中過程の打ちスジもより明確になります。したがって多面待ちの練習は麻雀の基礎力・筋トレのようなものだと考えていいでしょう。

多面待ちが発生するときは染め手など高い役のことが多いので、判定を間違えてフリテンになったりするともったいないですよね。そうならないためにも、練習したりパターンを覚えることが大切です。

多面待ちは基本の待ちが組み合わさってできているので、初心者の方はまず両面待ちや単騎待ちなどの基本の形から覚えましょう。

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