麻雀の符計算のやり方!初心者が絶対に覚えるべき5つの要素を解説
麻雀の符計算の方法
麻雀での点数算出方法は翻数(アガリ役の種類と数)および符数に依存し、その組み合わせによって点数が決まります。そして、点数計算でつまずきやすいのが符計算です。役の成立条件や形を覚えてしまえば翻数に関しては問題ありませんが、符数に関してはかなりややこしいものとなっています。符数を決定する5つの要素について解説し、実際の点数計算についても例を挙げながらみていきます。
符計算で覚えるべき5つの要素
前述のように、点数計算における符数は5つの要素から決定され、一の位を切り上げた数が実際に計算に用いられる符数です。
中でも特に複雑な面子の形・雀頭の形・待ちの形についてひとつずつ解説します。
面子の形
七対子や国士無双といった特殊な役を除き、和了の形は4面子・1雀頭が基本になります。
まず覚えておきたいのが、順子は全て0符ということです。自身の手牌の中にある順子・チーをしてできた順子などにも関係なく、順子は符計算の考慮に入れる必要がありません。
すなわち、面子によって符数が変化するのは手牌の中に刻子や槓子がある場合となります。
また、それらが中張牌(2から8の数牌)で構成されるか・么九牌(1・9の数牌および字牌)で構成されるかなどによって符数が変化します。
面子の形による符数の分類を以下の表にまとめました。
種類 | 中張牌(2から8の数牌) | 么九牌(1・9・字牌) |
---|---|---|
明刻 | 2符![]() ![]() ![]() | 4符![]() ![]() ![]() |
暗刻 | 4符![]() ![]() ![]() | 8符![]() ![]() ![]() |
明槓 | 8符![]() ![]() ![]() ![]() | 16符![]() ![]() ![]() ![]() |
暗槓 | 16符![]() ![]() ![]() ![]() | 32符![]() ![]() ![]() ![]() |
雀頭の形
雀頭(アタマ)の形による符数は「役牌」または「それ以外」の2通りに区別されます。役牌を雀頭にする場合は2符の加算、それ以外では符数の加算はされません。
また、自風かつ場風の牌(連風牌とも呼ばれる)を雀頭にしている場合に4符の加算とする場合があります。
雀頭の構成 | 役牌 | 役牌以外 |
---|---|---|
加算される符数 | 2符 | 0符 |
待ちの形
待ちの形によって符数が加算される場合があります。大きく分けると「アガリ牌が1種類の場合2符の加算」「アガリ牌が2種類の場合加算なし」となり、前者にはペンチャン待ち・カンチャン待ち・単騎待ちが該当し、後者には両面待ち・シャンポン待ちが該当します。
ただし、シャンポン待ちの場合、和了した際に刻子ができあがるため、成立した刻子に対してツモなら暗刻・ロンなら明刻扱いで計算する点には注意が必要です。
また、ノベタンでは複数の種類の牌がアガリ牌に該当しますが、待ちの形としては単騎待ちに相当するので2符の加算がされます。






待ちの形 | 加算される符数 |
---|---|
両面待ち![]() ![]() | 0符 |
ペンチャン待ち![]() ![]() | 2符 |
カンチャン待ち![]() ![]() | 2符 |
シャンポン待ち![]() ![]() ![]() ![]() | 0符 |
単騎待ち![]() | 2符 |
ノベタン![]() ![]() ![]() ![]() | 2符 |
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特殊な符計算
以上が符計算の方法となりますが、役によっては符計算のシステムに関係なく符数が決まる場合があります。
七対子
7つの対子からなる七対子では、形式的に25符として計算します。
通常符数では一の位を切り上げますが、この役のみ例外となります。また、ロン和了でもツモ和了でも変わりません。
以下の表に25符の場合の点数計算をまとめました。
25符 | 2翻 | 3翻 | 4翻 |
---|---|---|---|
親の場合 | 2400点(ロン和了のみ) | 4800点[1600オール] | 9600点[3200オール] |
子の場合 | 1600点(ロン和了のみ) | 3200点[800-1600] | 6400点[1600-3200] |
※カッコ内はツモ和了の場合の点数です[子 – 親]
※5翻以上では通常通り満貫・跳満・倍満・三倍満になります
※七対子は門前のときのみ成立する役なので、ツモ和了の場合は門前清自摸和(メンゼンチンツモホー)と複合して必ず3翻以上になります
※七対子の和了を2飜30符や1飜50符とする取り決めも存在します
平和
全てのアガり条件において符数の加算がつかない平和では、ロン和了で必ず30符になります。裏を返せば、平和・七対子以外でメンゼンロンのアガリでは符数が必ず40符以上になるので覚えておくといいでしょう。
ただし、平和のツモ和了の場合、通常加算される2符がつかず20符で固定となります。詳しくは平和の解説記事をご覧ください。
また、喰いタンのロン和了で平和形(符数の加算がない)場合は特別に30符として計算されます。
実際の符計算例
符計算の仕組みを学んだところで、実際にアガリの手牌から符数を計算してみましょう。
例1. 東場・東家で以下の手牌の場合 ロン和了:
- 基本符:20符
- アガリ方:メンゼンロンで10符の加算
- 各面子の形:
で8符の加算(他の面子は順子のため加算なし)
- 雀頭の形:
は役牌ではないため加算なし
- 待ちの形:両面待ちのため加算なし
以上から、符数は20+10+8=38→切り上げて40符となります。
例2. 南場・南家で以下の手牌の場合
ロン和了:
基本符20符+字牌の明刻4符+ペンチャン待ち2符=28符→切り上げて30符となります。鳴いているため、メンゼンロン10符の加算はされません。
例3. 南場・南家で以下の手牌の場合
ロン和了:
先ほどの例とほぼ同じですが、待ちの形が大きく異なることにより符数が変わります。
基本符20符+字牌の明刻4符+么九牌の暗刻8符+単騎待ち2符=34符→切り上げて40符となります。
このように、待ちの形ひとつで符数が変わることもあるので注意しましょう。
例4. 南場・東家で以下の手牌の場合 ツモ和了:
基本符にツモ2符の加算をしたいところですが、平和ツモの形であるため基本符の20符のみとなります。
符計算で覚えておきたいポイント
符数の計算では、基本符と呼ばれる20符に加えてアガリ方・面子の形・雀頭の形・待ちの形によって加算がされます。また、七対子は25符・平和ツモは20符として計算するので注意が必要です。
アプリやゲームでは自動で計算をしてくれたり、実際に卓を囲むときは周りで点数計算ができる人に頼んだりすることもあるかと思います。しかし、パターンを覚えてしまえば徐々に符計算にも慣れていきます。
実例で紹介した通り、待ちの形ひとつで符数が変化してしまうこともあります。符数の計算を覚えることによって戦略の幅を広げることにもつながります。この記事を参考に、ぜひ実践してみてください。
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