麻雀の牌効率とは?テンパイまで最短で向かう考え方
牌効率とは?
麻雀の牌効率(はいこうりつ)とは、テンパイまで最短の手順で手牌を揃える考え方のことを指します。基本的に牌効率は自分の手組みのみを考える手段であり、他家のリーチなどに対する待ち牌の予測など、防御方法や立ち回りなどは考慮しないものとします。
また、テンパイまでの速さ(早さ)に加えて手役やテンパイ形の良さなどを含めて「牌効率」と呼ぶこともあります。
「テンパイまでの速さ(早さ)」のみを考える場合を牌理(はいり)と言うことも。
牌効率で重要な「受け入れ牌」とは?
まずはじめに、牌効率において重要な「受け入れ牌」について解説します。
例えば、を持っているときに
または
を引くことで面子となります。
このように、塔子や対子から面子になるような牌や、孤立牌から塔子になるような牌のことを受け入れ牌と呼びます。牌効率を考えるうえで、この受け入れについて考えることが最も重要となります。
塔子の受け入れ
塔子(読み方:ターツ)とは、あと1枚数牌がくると順子になる状態を指す用語です。牌効率において、塔子の優先度は以下のようになります。
- 両面塔子
→ 受け入れ:
- 嵌張塔子
→ 受け入れ:
- 辺張塔子
→ 受け入れ:
両面塔子は他の2つとは異なり、受け入れ牌が2種あることからより優先的に残した方がいいのはわかるでしょう。
次に、嵌張塔子と辺張塔子を比較します。のような嵌張塔子は
を引くことで
の両面塔子になるためより良い形となり得る可能性がありますが、辺張塔子にはその特徴がありません。その点では嵌張塔子の方が優れていると言えるでしょう。
孤立牌の受け入れ
数牌の孤立牌では、その数字により牌効率における重要性が変わります。両面塔子には変化しない1や9よりも、両面塔子に変化しやすい3〜7の数牌がより優先されるでしょう。
また、孤立牌は字牌についても考慮する必要があります。場況次第ではありますが、自分の所持している字牌が今何枚残っているのかを把握しておきましょう。
受け入れ枚数の計算例
以上のことを考慮して、一向聴の手牌からテンパイとなる受け入れ枚数の計算をしてみましょう。
今回は例として麻雀カレッジ『配牌 何切るアンケート』の出題を取り上げます。
【配牌何切る?アンケート 第52弾】
投票欄はリプライに記載しています。6/14(月) 20:00投票締切となります!#麻雀#何切る#拡散希望#麻雀カレッジpic.twitter.com/fuyXgTaoVv
— 麻雀カレッジ@麻雀情報サイト (@mahjong_college) June 12, 2021
手牌:
対子落とし
まず、対子落としとしてを切るパターンを想定します。すると、
ツモ →
の塔子が埋まり、
を切ることで
で
待ちのテンパイ
ツモ →
の塔子が埋まり、
を切ることで
で
待ちのテンパイ
以上から、場の捨て牌を無視して考えると受け入れ枚数はの4枚ずつで計8枚となります。
今回の例では、
[














のように分割して考えると整理がしやすくなるでしょう。このままだとブロックが6つになっているため、対子落としまたは


を切る場合にも全く同じことが言えますが、こちらはタンヤオのテンパイとなる可能性が非常に高くなります。アンケートで
よりも
に多く票が集まっていたのはその違いによるものと推測されます。
塔子落とし
を切るパターンを想定します。
索子のブロックにはが残る形となります。ここからの変化は
or
ツモ →
の塔子が埋まり、
を切ることで
と
のシャンポン待ちテンパイ
ツモ →
の対子が暗刻となり、
を切ることで
と
のシャンポン待ちテンパイ
or
ツモ →
の塔子を残した両面テンパイ or
の対子を残したシャンポン待ち
となります。受け入れ枚数は
×2
×2
×4
×4
×2
で計14枚です。
次に、を切るパターンを想定すると、
のブロックが残る形となります。ここでは
または
ツモで面子が完成し、
と
のシャンポン待ちテンパイのテンパイとなります。
が暗刻に変化するパターンが無い分、受け入れ枚数は
切りよりも少ない12枚となります。
牌効率に関して覚えておきたいポイントまとめ
牌効率とは、いかに早く(理想の待ちでの)テンパイを目指すかという考え方です。常に手牌の受け入れを意識することが重要ですが、シャンテン数が上がるほど難しくなることもあります。
まずは孤立牌の受け入れや基本的な塔子の受け入れなど、簡単なパターンの受け入れを考えてみるところから始めると良いかもしれません。
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