一色四順(イーソースーシュン)とは?一色三順や二盃口との違い – 麻雀ローカル役
一色四順とは
一色四順(読み方:イーソースーシュン)とは、同じ数牌で揃えた順子(シュンツ)を4組揃えると成立するローカル役です。別名「四連太宝(スーレンタイホー)」とも呼ばれます。イッシキヨンジュン、イッショクヨンジュン、イーソーヨンシュンなど読み方にはさまざまあるようですが、他の麻雀用語の読み方を考えるとイーソースーシュンが最もしっくりくるのではないでしょうか。
一色四順に関する基本情報一覧
- 翻数:役満 ※
- 食い下がり:あり ※
- 鳴き:可 ※
一色四順は一般的には役満扱いとする場合が多いです。しかし、鳴き可とする場合は役満または8翻(食い下がりあり7翻)のように扱うこともあるようです。
一色四順の基本的な条件や点数に関してはかなり揺れが見られるため、採用する場合はあらかじめ決めておくようにしましょう。鳴き可でも難易度は高いので、一律役満とする方が明快でわかりやすいかとは思います。
一色四順の条件
一色四順は、その名前のとおり同じ色の順子を4つ揃えると成立します。一色三順にさらに同じ順子を加えた形になります。同じ順子を使った一盃口を2組揃えた形で、実質二盃口のような形です。
。4面子すべてが条件になるので、自由で指定がないのは雀頭のみ。雀頭は数牌・字牌のいずれを使っても問題ありません。
順子は「123・123・123・123」のような形になるため、3つの連続した数牌を4枚すべて使うことから、かなり難易度が高いです。
一色四順の上位役
一色四順は役満のため、上位役はありません。
一色四順の下位役
一色四順の下位役には、一色三順が該当します。同じ順子を3組を揃えると成立する役で、ローカル役としての知名度は高いです。場合によっては高点法にのっとって、同じくローカル役である三連刻を採用した方が、点数が高くなることもあります。
一色四順を採用しない場合に成立する役
一色四順はローカル役の中でも採用されることが少ないです。通常役で計算した場合に成立する役も解説します。
二盃口
二盃口とは、一盃口を2組揃えると成立する3翻役です。同じ組の一盃口を使うことを認める場合は成立しますが、認めない場合もあるため注意しましょう。
平和
一色四順は4面子がすべて順子のため、同じく順子が条件に関わってくる平和との相性が高いです。一色四順を採用しない場合は、平和を目指して手を揃えていくのがいいでしょう。
三槓子(カンをした場合)
三槓子は3回カンをすると成立する役です。一色四順は3つの数牌を4枚ずつ使うため、揃った段階で3回カンをすれば三槓子が確定します。その場合は、四槓流れになる可能性があったりドラが増えて他家の点数が高くなったりしてしまうため、リスクはありますがリターンは高いでしょう。
三槓子の時点ですでにいくつかの役満よりも出現確率が低いですが、三槓子の上位役である四槓子もあわせて狙ってみてもいいかと思います。
混一色・清一色
一色四順の雀頭を字牌にすれば混一色、同じ種類の数牌にすれば清一色になります。一色四順を採用していなくても、混一色や清一色と絡めれば満貫や跳満、条件次第では倍満以上も狙えるでしょう。
三暗刻
三暗刻とは、暗刻を3つ揃えると成立する役です。一色四順をローカル役として採用せず通常役だけで行う場合、「111・222・333」の三暗刻と「123」の順子のような扱いになります。
【番外編】三連刻
三連刻は、3つの連続した刻子で作ると成立するローカル役です。三連刻を採用する場合、上述の三暗刻と同様に「111・222・333」の三暗刻と「123」の順子のような扱いをするため、三暗刻とも複合します。
こちらの記事では、三連刻に関連して四連刻や一色三順との違いも詳しく解説しているので、ローカル役を調べている方はあわせてご覧ください。
純チャン
純チャンは、すべての面子に老頭牌(1,9牌)が絡んでいると成立する3翻役です。一色四順の形で純チャンが成立する形は、次の2パターンしかありません。
一色四順と複合する役満
一色四順を役満として採用した場合に、複合可能な役満についても紹介しておきます。狙ってできるものではありませんが、運次第ではダブル役満やトリプル役満も狙えるため、念のため覚えておきましょう。
天和・地和・人和
天和は親限定の役、地和や人和は子限定の役です。それぞれ配牌時に和了やテンパイしているなど、運次第の役ではありますが、一色四順とも複合は可能です。
緑一色
天和や地和以外で複合可能な役満は、緑一色のみです。雀頭を6sや8sにすれば發なし緑一色も可能ですが、チーをしないと揃えるのはかなり難しいです。
一色四順で覚えておきたいポイントまとめ
中国麻雀では一色四同順の名称で採用されている一色四順。萬子・筒子・索子いずれかで連続した4つの数字で刻子を作ると成立するローカル役で、条件は明快なものの成立難易度は非常に高いです。
翻数の扱いや定義についてはかなり揺れが見られるため、採用する際には「鳴き可か否か」「点数はどうするか」の2点は必ず決めておきましょう。
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