門前(メンゼン)とは?副露しないメリット・門前でしか成立しない役 – 麻雀用語
門前とは?
門前清(読み方:メンゼンチン)とは、局の最中で全く副露していない状態のことを指す麻雀用語です。基本的には省略して門前(メンゼン)と呼ばれることが多いです。「面前」という表記も多く見られますが、厳密には「門前」が正しい表記です。
一方で副露(鳴き)とは、ポン・チー・明槓をすることです。暗カンは副露に含まれず、暗カンのみをしている状態は門前ということになります。
門前である状態・副露している状態 それぞれのメリット
門前であることのメリット
門前である状態でしか成立しない役があるほか、鳴きによる食い下がり(副露によって翻数が下がってしまうこと)もありません。また、暗カンをしている場合を除き、自分の手牌が他家に見られることもありません。
よって、打点が高い手を作成できることや手牌を推察しづらくなることが門前状態をしているメリットと言えるでしょう。
副露することのメリット
副露している状態では、副露の回数によってアガリの点数が変わることはありません。よって、他家の捨て牌をポンしたりチーしたりすることで、どんどん自分の手牌をアガリに近づけられることがメリットです。
門前でしか成立しない役
麻雀の役は「門前の状態でしか成立しない役(鳴き不可)」「鳴き可だが、食い下がりがある役」「鳴き可であり、食い下がりも発生しない役」の大きく3つに分類されます。今回は、1つ目の「門前の状態でしか成立しない役」について紹介します。
門前清自摸和
門前清自摸和(通称:メンゼンツモ)とは、その名にも「門前清」というワードが含まれるとおり、門前の状態でツモ和了することで成立する役です。役なしのテンパイであっても、門前の状態でアガリ牌をツモればこの役で和了することができます。
立直・一発
立直の成立条件の1つがメンゼンの状態であることです。また、立直していることが成立条件に含まれる一発も、メンゼンの場合のみ成立するということになります。平和
上記のメンゼンツモ・立直・一発などと同じ1翻役である平和も、門前の状態であることが成立条件に含まれます。
なお、平和と並んでよく使われる役としてタンヤオがしばしば挙げられますが、タンヤオは鳴いていても成立するという特徴があり、ピンフとの違いの1つとなります。
また、メンゼンツモ・タンヤオ・ピンフという3つの役をセットで使用することをメンタンピンと呼ぶことがあります。
一盃口・二盃口
同じ形の順子を揃える一盃口や二盃口も、門前の状態でしかアガることができません。同形の順子に関わらない面子であっても鳴くことができないので注意しましょう。
ダブル立直
1巡目で立直宣言をするダブル立直では、その性質上必然的に門前の状態となります。
七対子
対子7つで構成される七対子では、副露をすることが無いため必然的に門前の形になります。
鳴き不可である役満
役満では鳴き不可であるものが多く存在します。
- 四暗刻・四暗刻単騎待ち:面子を暗刻4つで構成するため、門前の形となる
- 国士無双・国士無双十三面待ち:么九牌を全種類1枚ずつ、そのうち1種を雀頭として揃える。性質上門前でのみ可能
- 天和・地和:どちらも1巡目の和了となるため、アガリ形は門前となる
点数計算における門前の状態・副露している状態の違い
翻数について
役満以外の役には食い下がりというルールがあり、食い下がりがある役では副露している状態で和了すると1翻下がってしまいます。
符数について
和了したときの符計算においては、基本符と呼ばれる20符や手牌を構成している面子・雀頭の種類によって符数が増えることに加えて、メンゼンの状態でのロン和了であれば10符のボーナスがつきます。詳しくは符計算の記事をご覧ください。
門前について覚えておきたいポイントまとめ
門前とは、副露をしていない状態のことを指します。門前であることのメリットや、門前でしか成立しない役も多数あります。
局中にて門前で手を構成するか、鳴きを入れていくかの判断を迫られることも多いかと思います。門前・鳴きそれぞれにメリットがありますし、自分の手牌や場況などでも左右される要素でもあります。初心者の方は、鳴くと成立しない役については特に注意しましょう。
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